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【書評】ゼロ・トゥ・ワンを読んで【ピーターティール】

 ピーターティールの事前知識として、ペイパル創業者、フェイスブックの初期投資家そして当選前のトランプを支持を表明した人物であるということを知っていた。このことから、優れた起業家であり投資家かつ一般的な考えとは違う大きく異なる思考をしている奇人という印象を持っていた。

 本書を読んで、その印象は正しくもあり、間違っていたと感じた。ティールは、競争をすべきではないと繰り返し語っている。これは、今ある競争の激しい巨大市場に参入するのではなく、グーグル、フェイスブックのように新たな市場を作るべきという意味である。新市場を作るということは人とは違うことをしなければならない。
 したがって、ティールの行動は一般的な考えは理解しつつも、それとは違う行動をしているということが分かる。

 また、ビジネスの話以外にも、「ペイパル創業者6人のうち4人は高校時代に爆弾を作っていた」など衝撃的なエピソードも読むことができる。起業家の奇人、変人エピソードは本当に面白い。

 本書は、起業家や投資家にとって非常に参考になるエッセンスに溢れている。また、天才ピーターティールの思考を知れるという意味でもおすすめの一冊である。

本書の印象に残る一文
「賛成する人がいない、大切な真実はなんだろう?」





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