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『クローゼット ZERO』〜その1〜


「クローゼットZERO」


私立鳳凰学園高校
市内に唯一の私立男子高校。授業料が高いため、金持ちの子息しかいないが、寄付金さえ積めば入学できるため、基本的にバカばっかり。制服はブレザーだが、着崩しても、他の洋服を着てきても寄付金が多い生徒には学校は一切叱らない。理事長は市長のいいなり。
 
・白鳥美樹生(リーダー)
高3。愛すべきバカ。メンバーの中で1番モテるが、女といると極度に緊張してしまうので、男といる方が楽しい。女が苦手なのを克服したい。怜の妹の莉奈に惚れている。仲間想いでカリスマ性がある。ケンカ強い。涙もろい。
ファッションリーダー。制服を着崩しているが、だらしなくは見えない。ヘアバンドorカチューシャ
 
・麻生怜(サブリーダー)(市長の息子):
高3。クールで冷静。熱くなることは滅多にない。リーダーの暴走を抑える。人を小馬鹿にしたような喋り方。頭が良さそうに見えるが、勉強はできない。実はさみしがり屋でマザコン。市長である母親の気を引くために、母親の前では優等生を演じている。男社会で生き抜いていくために冷徹になった母親に、昔の優しかった時に戻ってもらいたい。
オールバック、ノーネクタイ。母親の前では髪を下ろして制服もしっかり着ている。
 
・綾瀬守 (弟分):
高1。モデルの姉が2人いる。天性のかわいらしさを持っていて、姉2人にいつもかわいがられていたので甘え上手。マスコット的存在。基本的に敬語を使うが漢字は読めない。敵対するチームもかわいらしくて手が出せない。ここぞという時に甘える。自分の天性のかわいらしさを理解している腹黒かも?本当は甘やかされてばっかりなのは嫌で、一人前に扱ってもらいたいが、なかなか言い出せない。
優等生ファッション。ベストなど品のある感じ。
 
・鈴木恵介(チャラ男):
高3。顔がいいのに話すことがちょっと残念。女にもすぐフラれる。振る舞いが軽薄。明るくムードメーカー的な存在だが、実は隠れホモで美樹生のことが好き。そのことで密かに悩んでいる。美樹生にかわいがられている守に、嫉妬心を抱いている。
茶髪or金髪。胸元ザックリ。派手。どことなくダサい。田舎者が頑張ってる感じ。
 
・若松修兵(頭脳派):
高2。理系男。理屈っぽい。物知りな感じだが、ネットで集めた情報なので信憑性が薄い。男らしくない父親(教師)が嫌いで、人一倍強さというものに憧れがあるが、ケンカが強くなれない自分に苛立っている。しかし、自分にできることをやろうという前向きなところもある。戦争ゲームが好きで、ケンカの時は自分が作った武器を使う。(スタンガンや催涙スプレーなど)。スパイも得意。
メガネ。真ん中分け。几帳面な感じ。
 
・麻生純子(女市長):
海老原市市長。怜と莉奈の母親。37歳。夫とは離婚していて、女手ひとつで子供達を育ててきた。プライドが高く、目的のためには手段を選ばない冷酷さを持つ。そのためには息子をも利用する。両校の合併の話も、市を拡大するためのもの。昔ダンスをやっていて、ダンスを町興しに利用しようと考える。将来は国会議員の座を狙っている。
 
 
 
県立九頭龍高校
  市が頭を抱えるほどの超不良高校。学ラン。先生も手の施しようがない。貧乏な家庭が多い。
 
・比留間凌(番長):
高3。ケンカがとにかく強い。小さい頃からシゴかれていた、格闘家の父親を超えることが目標で、強さが自分の存在意義だと思っている。好戦的。硬派に見せているが女に興味津々。ただ女と喋るのは苦手。怜の妹の莉奈に惚れる。
リーゼント。真っ赤なシャツを豪快に着ている感じ。ワイルド。
 
・石田晃一(スケベ):
高3。6人兄弟の長男。両親仲が良く、子供を10人まで増やそうと計画している。そんな家ではゆっくりエロ本を読めないのでいつもエロ本を持ち歩いている。スケベは遺伝。大家族の長男なのでまとめるのがうまいが、優柔不断で妥協しがち。全体の話の進行役。ケンカはまあまあ強い。
短ラン。ボンタン。
 
・花岡慎治 (スリ):
高3。母子家庭。母親は花屋を営んでいる。実は母親思いで、みんなには内緒にしているが、店の手伝いもしている。子供の頃に死んだ父親にスリの技術を仕込まれた。ケンカは弱いが、泣くと強い。
長ラン。(スリしやすいから)ボンタン。
 
・ジョー小山(ハーフ):
高2。明るいバカ。無駄にフレンドリーで暑苦しい。基本的にいつも笑ってるが、子供の頃、顔立ちが原因で、日本でも、海外でも受け入れてもらえず、いじめにあっていた。帰国子女だが、当時いじめられていた影響で誰ともしゃべることができず、英語は喋れない。デタラメな海外の文化を教えてくる。
タンクトップ。スポーティーな感じ。
 
・権田元気(人見知り):
高2。ほとんど喋らない。小さい頃は明るい子供だったが、飼っていたペットを自分のせいで死なせててしまい、そのことをずっと引きずっていて前向きになれない。たまに喋ったと思ったらネガティブなことを言う。感情をダンスですぐ表現する。動物好き。
ロン毛、もしくは前髪で顔が隠れ気味。パーカー。
 
・麻生莉奈(マドンナ):
高1。地元のお嬢様高校に通う女子高生。アイドル的存在。怜の妹。兄のことは嫌いではないが、暴力を奮う男は嫌い。アイドルグループ「時雨」のファン。その影響で、ダンスがうまい人に憧れを抱いている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
[プロローグ]
凌、晃一、ジョー、慎治、元気   板付き
乱闘騒ぎ、ざわめき、物が壊れる音、悲鳴、など
―明転―
暗めの照明
     舞台上で暴れているクズ高(マイムでケンカ、それに合わせて殴る音)
凌:おら!やっちまえ!!ハッハッハッハ!
晃一:クズ高舐めんじゃねーぞ!
慎治:なに見てんだコラ!!
ジョー:ほらほら、ギブアップはまだ早いよ。
元気:・・・(淡々と殴る)
     それぞれ、ケンカを楽しんでいる感じ
     怜、客席入口から登場
     怜、不敵な笑みで様子を見ている
     暴れているクズ高
NA:(純子)この街に、クズは必要ないわ。
     クズ高、ハケ
     怜、舞台に上がる
怜:わかってますよ。
     美樹生、恵介、守、修兵、色々な場所から登場、美樹生を中心に集まる
     怜、目で合図
美樹生:・・・行くぞ。
     一同、うなずく
     一同、ハケ
―暗転―
[オープニング  鳳凰学園VS九頭竜高校]
*海老原駅南口
美樹生、怜、守、恵介、修兵
凌、晃一、慎治、ジョー、元気   板付き
凌:てめーら、俺らのシマになんの用だコラー!!!
―明転―
にらみ合う両校、一触即発の雰囲気
凌:土足でウチのシマに乗り込むとはいい度胸してんじゃねぇか、あ?
晃一:おい、ホー学さんよ。この南口は俺ら九頭竜の縄張りだ。お前ら鳳凰学園は北口。そういう協定のはずだろ?
美樹生:話がある。
晃一:話?
美樹生:こないだウチのモンがてめーらに世話になったらしいな?
慎治:あ?
恵介:とぼけてんじゃねーよ!
怜:ウチの1年、カツアゲしたろ。
ジョー:カツアゲとは人聞き悪いね。レッスン料よ、レッスン料。ルールを知らないボーイにここは通っちゃいけないっていうのをレッスンしてあげたのよ。レッスン受けたらマネー払う。万国共通ね。
美樹生:ふざけたこと言ってんじゃねーぞ!!なめたマネしてくれたじゃねーか。ケジメつけさせてもらうぜ。
凌:なにがケジメだコラ!!テメーの方こそふざけたことぬかしてんじゃねー!!
怜:慰謝料を寄越せ。
晃一:慰謝料?
怜:そう、慰謝料。お前らクズ高には難しすぎる言葉だったか?
修兵:取られた金額、殴られた傷の治療費、取れたシャツのボタン代、そして鳳凰学園の名前を傷つけたことに対する謝罪費、しめて30万円。
慎治:なめてんじゃねーぞコラ!
美樹生:なめてんのはそっちだろうが!!
凌:やんのかコラ!!
怜:慰謝料を寄越せ。貧乏人のお前らには無理か?だったら、この場所を俺達に渡せ。
晃一:てめー、協定ぶち壊す気か?
怜:なんだ?ビビってんのか?
凌:上等だよ、後悔させてやんよ、ボンボンどもが。
美樹生:お前らの縄張り、丸ごともらってやるよ。
凌:ぶっ潰す!!!
全員:オラー!!!
両校入り乱れての大乱闘(VTR?)
―暗転―
パトカーのサイレンの音
 
[OPVTR]
 

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