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カナダ在住でも酷暑のサマソニ2023大阪東京を生き残れた熱中症対策総まとめ

熱中症対策は準備が9割!!
フェス楽しんで生きて帰ろう!!!!!
カナダから来て酷暑のサマソニ生きて帰れた記録

2023年夏、平均気温25℃湿度カラカラ超イージーモードなカナダに住んでいた運動不足ジャス民の私が、気温40℃近い日本のサマソニ大阪(土)と東京(日)の両日に参加して無事に健康に楽しんで帰って来た記録です。

"暑さ耐性の無さ×両日参加×移動の慌ただしさによる事前の疲労度"を考えると、普段日本に住んでいる人ならここまで対策すれば熱中症になる可能性をかなり下げられると思うので、ご参考までにどうぞ!
※私の場合は東京の実家をフル活用しているので海外在住で日本国内に拠点が無い方は同じことをするのが難しい可能性がありますごめんなさい


忙しい人のために簡易版

各アイテムの説明は下に書きます。

服装:
ライブTシャツ、ベースボールTシャツ、ランニングタイツ、ショートパンツ、キャップ、肩掛けボディバッグ、タオル
ステージまで持って行く物:
冷凍ペットボトル3本、ペットボトルホルダー、ペットボトルケース2本、熱中症予防タブレット、汗拭きシート(大小)、冷感ミスト、日焼け止め、手持ち扇風機、スマホ、現金2000円くらい
クローク預け入れ:
保冷バッグ、冷凍ペットボトル1本、タオル、着替え1セット

待機中ルーティーン(15分に1回くらい)
汗拭きシートで首手足脇の下お腹背中を拭く、タオルで顔を拭く
→タブレットを食べる
→日焼け止めを塗り直す
→冷感ミストを腕、脇の下にかける
→手持ち扇風機を当てる

心得
水・汗拭きシートは我慢せずガンガン使う
絶対に余りそうな量を持って行く
一気に大量に水を飲まない限りトイレにはどうせ行きたくならないので心配しない

(参考)私の大忙し旅程

忙しすぎて片時も休まらなかったしよく寝れなかったし出張のような気分でしたね。よく生きて帰って来たわ...。
余裕のある人は無理をせず、ちゃんと睡眠と休息を取ってから挑みましょう。

水曜:
トロント(カナダ)を出発して2本計20時間フライトを経て東京の実家に夕方到着。ドラッグストアにて熱中症対策の最後の買い出し。友人宅に顔を出した後に親戚と夕飯。
木曜:
起床して34℃予報に絶望し(家族にバカにされる)、友人と外出する。夜に慌てて大阪向けパッキング。
金曜:
東京→大阪を新幹線で移動。時間が無さすぎて、実家に送りつけておいた翔べ関DVDをここで初めて観る。泣く。友人と会ってご飯食べて大阪泊。
土曜:
5時起きでサマソニ大阪の会場である舞洲ソニックパークへ向かう。WESTが出る会場のアリーナ前方に滞在し体感気温45℃のミチミチの人混みの中約5時間ステイ。東京もあるので13時台のWESTの出番が終わり次第新大阪に引き揚げる。と思ったら混雑すごくて16時にやっと会場を出れたくらい。21時に実家到着。
日曜:
6時に家を出てサマソニ東京会場のZOZOマリンスタジアムへ。WESTのステージは大事を取ってスタンド席から参加。会場には21時まで滞在。
月曜:
カナダに持って帰るものの買い出し、パッキング、飲み会。
火曜:
パッキング。昼前に空港に向かい、3本30時間フライトを経て帰宅。

準備編:熱中症対策の5本柱

  1. 冷たい水分&ミネラル補給

  2. 汗を拭く

  3. 身体を冷やす

  4. 日光のシャットアウト

  5. 大量に持って行け

1. 冷たい水分&ミネラル補給

・冷凍ペットボトル
基本中の基本。コンビニでも売ってるけど店舗によるので出先だと探すの大変かも。できるだけ会場から遠いところで探すと吉。がんばって。私は実家でペットボトルを冷凍してもらうように頼んでおいた。中心まで凍るのに時間がかかるので2〜3日前に冷凍庫に入れるのが良い。胃腸が強い人間なので菌の繁殖が〜とかは考えてなかったすまん。各自なんかがんばれ。
私は大阪で3本購入、東京のために4本作った。
ペットボトルケースに入れて冷凍状態で持ち歩いて、飲む用の1本だけホルダーに移して溶かしてた。炎天下だとマジで秒で溶けるから、溶け待ちは考えなくていい。こわいね。
※サマソニ東京会場のZOZOマリンスタジアムのメインステージ(マリンステージ)のアリーナは、芝生のために水・無糖のお茶・スポドリ・経口補水液以外持ち込み禁止なので注意。(去年は水とお茶のみOKだった気がする、緩くしてくれたね、こぼさないように気をつけようね、私もめちゃ頑張る)いざとなったらアリーナを諦めるのも手だぞ!スタンドは一部日陰があるしね!

・ペットボトルケース
ま!じ!で!!ゲームチェンジャー!!高いし嵩張るけど絶対に後悔しない、まじで買ってくれ。私はこれを2本買って両方に冷凍ペットボトルを入れていた。特に人混み&直射日光の中で5時間立ちっぱなしだった大阪会場では大活躍。朝買った冷凍ペットボトルが14時までマジでカチカチのままキープできる。ケースから出した瞬間に溶け始めて15分で完全な液体に戻って30分後にはぬるま湯になったことから、炎天下にペットボトルケース無しで挑むことが如何に無謀なことかご理解いただきたい。1つ欠点なのは重いこと。ケース2つとペットボトル3本を提げてジャンプできたNIKEのウェストバッグは最強。
楽天で事前に実家宛に送りつけといた。

(裏のMVP NIKEさん)

・ペットボトルホルダー
ケースから冷凍ペットボトルを出してホルダーにセットして、ホルダーのやつから飲んでいくスタイル。溶ければいいのでなんでもいいけど、私が使ってるのはディズニーランドで買ったこれ。そして100均の薄いカバーをつける。正直カバーは気休め。ホルダーは、シリコンがやたら丈夫なのとカラビナでサッと付け外しが出来て口まで持っていきやすいのがめちゃくちゃ良かった。ライブ中は人が詰まっててスペース限られるので水飲むのも一苦労なのよね。(今は終売かもしれない。。。頑丈なら何でもよし!)

シリコン部分が分厚いのがポイント。どう考えても引きちぎれない。

・熱中症予防タブレット
大量に汗をかいていると、水でも麦茶でもスポドリでも塩分が足りない感覚がよく分かる。特にサマソニ東京は一部エリアで水分持ち込みに規制があるので本当に必須。ドラッグストアで大袋を買って行こう。

・保冷バッグ
私は夏ライブだとフェスじゃなくても持って行く。朝コンビニに寄って1kgの氷を買って、袋のまま入れておくと液体のペットボトルも食べ物も余ったタオルもややひんやりするので良い。気休めではある。昼過ぎくらいには氷が溶け切るので、濡れタオル作るための水分にすることもある。午後以降に飲む予定のペットボトルを入れてクロークに預ける。
(今使ってるものはちょっと使い勝手悪いので買い替え予定です。まあ冷やせれば何でもいいです)

・ご飯
ちゃんとした!ご飯を!食べよう!!!
どのステージも見逃せないのは事実だけどちゃんと身体を労わって座ってご飯食べよう。体力は全ての基礎なので。あとフェスの屋台は全部美味い。最高。肉ガッツリ食べたくなる。最高。ステージにかぶりつきも楽しいけど、音漏れ聞きながら優雅にランチとかいう贅沢もいいぞ。
事前に屋台のリスト見てニマニマするのも楽しいよ〜。
サマソニ東京は冷房付き室内の屋台ゾーンがあって神だった。冷房は世界を救う。ありがとうございました本当に。

2. 汗を拭く

他のグッズがあると後回しにしがちだけど、ダラダラ汗をかいているところをしっかり拭いて状態をリセットしないと効果は発揮されないので注意!

・汗拭きシート(普通サイズ)
1日1人1パック使うつもりで持って行く。使い渋りなんかしないようにせっせと拭こう。確か15分に1回は腕拭いてた。
メンソールタイプは気持ちもスッキリして良い。本当に体温が下がってる訳ではないのに注意。ドラッグストアで買える。

・汗拭きシート(大判サイズ)
お腹に巻く用。お値段高くてビビるけど2パック分くらいあると良き。Tシャツの中で熱気こもったらこれ以外に頼れる物無いので...。女子は人混みでもこういうの付け替えられるように、着るTシャツをやや大きめにして余裕を作っておく、スポーツブラを付けることで最悪チラ見えしてもいいやという気持ちになるようにしておくと良いかも。命の前ではそんなの気にしてらんねえという気持ちに私はなりました😀
ドラッグストアでも買えるが店頭に無いこともあるので、探し回る時間が無ければネットでポチるのも手。

・タオル
これメインで考えなくていいけど汗は拭ける。お好きなアーティストタオルでどうぞ。首の後ろに日が当たるのもシャットアウトできるしね。当日会場に行って公式タオル買うのも楽しいぞ!
(メトロックでSHISHAMOさんの『タオル』って曲でみんなでタオルぶん回したのめちゃ楽しかったです最高でした)

2. 身体を冷やす

・冷感ミスト
遠征民に嬉しい、飛行機にも乗せられるタイプ。そしてぜっっったいに使いきれない量の安心感。全体的に花王様に頭が上がりませぬ。汗拭きシート→日焼け止め→ミスト→扇風機の4ステップが最強にスッキリします。結局暑さとの戦いは精神的な戦いなので、少しでもスッキリできる機会を作って耐えの時間を減らして行きましょう。ファイッ!!!
ドラッグストアで買えます。

・手持ち扇風機
ゲームチェンジャーであり熱中症の原因にもなる諸刃の剣。使う時は絶対に汗拭きシート&冷感スプレーとのコンボ使いにしましょう。
2023サマソニ大阪では見渡す限りに座り込む大量の熱中症患者を見てこの世の地獄...と背筋がゾッとしたのですが、その状態の大半の人が手持ち扇風機を暑さ対策の主軸にしていた様子でした。あとは汗拭きシートとかも用意してた量だと足りなくなっちゃったのかな。気温が36℃を超える場合は、体温より温かい空気を肌に向けて送り込んでしまう凶器と化すので、向けた先の肌がひんやりする工夫をした上で使うように注意!
あと周りでしてる人あんまりいないけど、たまに意識して頭皮に風を当てるとめちゃひんやりしますオススメです。
私はフランフランの薄型のファンを使ってます。コンパクトでカラビナが便利で推しです。フル充電できたのを確認してから持って行こうね!

・冷感タオル、冷感ポンチョ
気休め以上にはなるでしょう。薄いので、水を含ませておいて頭から被ると気化熱のおかげで涼しい。ただしこの方法だと水をめっちゃ消費するので、ペットボトルの周りの結露とか、溶け切って要らなくなった保冷用の氷とか、飲み水以外を使うように注意。限られた飲み水をこれに使うくらいなら飲んだ方がいいぞ。

5. 日光のシャットアウト

※長い日傘は持ち込み禁止です。去年は折りたたみ日傘も一応持って行ったんですけど、混んでいるので使える機会もそんなになかった記憶。重量を考えると持って行く必要は無いと思いましたね。。。

・冷感キャップ
普通のキャップを被って夏フェス行ったこと無いので比較は出来ないけどどうせなら機能特化したやつの方がいいじゃん??
薄くて通気性あって良かったです。黒に近い濃い色は熱くなるから注意!

・タオル
頭から被ろう。好きなアーティストを主張しにいこう。以上だ。

・日焼け止め
日焼けはやけど。疲れ方が変わる。
メイクしてたり人混みだったりでせっせこクリームタイプを塗るのは大変なのでミスト式をおすすめしておく。これまた飛行機に載せられるタイプ。花王様!!!!
スプレーが結構広がるので人混みでは手のひらに出してね。

5. 大量に持って行け

あっっっっつい炎天下では脳みそが回らない。無理。後から考えると馬鹿馬鹿しいことだけど、「この量だと最後まで保たないかも...」とグッズを使うのに躊躇してしまうし、混んでいる会場だといつ出られるかも分からなくて不安になる(2023サマソニ大阪のマウンテンステージでは、WEST終幕後にステージの外に出るまで1時間以上かかりました。2024大阪は会場が違うのでもう少しスムーズだといいですね)。折角用意したグッズを温存している間に熱中症になっては元も子もないので、とにかく「こんな大量に使い切れる訳無くない!!?!?!?」という量を持って行くのをおすすめします。
私は熱中症になる自信しか無かったのでマジですべてのグッズを大量に持って行く妖怪大荷物になった。クロークをフル活用しよう。クローク列は長いけど、朝イチ以外は進みがはやいのでどんどこ頼りましょう。

当日編:迅速な判断でいのちだいじに

・睡眠をしっかり取って臨む

これは個人的後悔ポイント。明らかに睡眠取れない日程だったのである程度仕方ないけど、ちゃんと寝てたら東京もアリーナに挑めたかもしれないなあと。今年は頑張ります!

・クローク

クローク使わずに参加は絶対無理。これでもかと対策グッズ詰めて持って行ってクロークに預けよう。ビニール袋を渡すスタッフさんには「重くてごめんなさいいいい」の気持ちです。まじですまん。

・ご飯はちゃんと食べる

お目当てのアーティストの時間にもよるけど、14時台より前なら公演後にお昼ご飯、それより後なら入場したらすぐに何か食べてステージに向かう感じが良いかと。
結構列の長さの差はあるけど全部美味しい。元々美味しいけどオアシス的な付加価値によって最強に美味しくなる。
今年は何食べようかな〜!!

・とにかくステージを楽しむ!!!!!

どんなに暑くても、ライブの魔力は健在。全力で盛り上げてくれる各アーティストに全力で応えれば、暑さも忘れて元気が出てくるものです。
お目当てのアーティストだけのために耐えるなんて勿体無いよ〜!みんなに素敵な出会いがありますように!!!!

・体調を見てアリーナから退く勇気を

私も、サマソニ東京は前日のダメージがあったのでスタンド席を選択しました。アリーナ/スタンドの区別が無いステージも、後方なら空いてることが多いです。暑くて辛い人によって日陰から埋まっていくので、なんなら最初から後方の涼しいところを確保する方向性も勝ちだと思いますね。
そして!途中でも無理だと思えば後方に下がりましょう!特に下がりやすいのはアーティスト間なので、チャンスを逃さずに退く勇気を。後ろにいれば、見え方は小さくなるかもしれませんが少なくとも見れます。倒れたら危ないどころか何も見れませんからね。その日その時同じ場所にいられるという幸せを噛み締めてステージを楽しんでくださいな。

・助け合って全員で生き残ろうね!!!

さてそんなことを言ったもののみんなステージを前方で見たいのは一緒です。分かる。
元々は知り合いでもないし、推しが同じとは限らないし、多分今後も仲良くなることも再会することもない。でも、その場に居合わせて数時間隣同士で暑さという敵に立ち向かう仲間なんです。私は根っこの性格がお節介BBAなので、自分の体調に影響しない範囲でめちゃくちゃ汗拭きシート配るオバサンと化します。タブレットも余るから配ります。
現地に行けばみんなそういう助け合いをして、倒れた人の看病をしているんです。だから、もし余裕があるなと思ったらできる範囲の協力をできたらいいなと思います。
私も他の人を助けられるように、対策をブラッシュアップして臨みたいと思います〜

・もし具合が悪くなったら

後方に下がりましょう。命に替えても見た方が良いステージなんてありません。完全に会場の外に出なくていいんです。存分に座り込めるところで見てください。いのちだいじに。そしてまた次の公演を、来年のフェスを楽しみに帰って来ましょうね。
もし周りの人から汗拭きシートをもらったり氷をもらったりしたら、遠慮せずに受け取ってください。救護室もありますが、人がバタバタ倒れている中では配布していた氷も足りない、冷房が当たる場所はすぐ埋まるって感じだったので、最初から当てにしない方が良さそうでした。
私は偶然にも倒れなかった側の人間ですが、ほんの少しの違いで倒れる可能性はいくらでもあったと思っています。周りでバタバタと人が倒れていく異様な光景と恐怖を忘れることはないし、悔しそうに泣きながら運ばれて行く人の姿も忘れられません。私がシートを渡した人の無事を、1年近く経った今も願っています。もし貴方を助けてくれる人がいたら、その人は助けたいから助けてくれているんです。是非その好意を無碍にせず、ありがとうと伝えてあげてください。そして、安静にして無事にお家に帰ってくださいね。

最後に

平均気温25℃とかいう超ぬくぬくイージーパラダイスで過ごしながら酷暑の日本に怯えて全力で調査した結果、無事に健康に全日程を終了できた昨夏。
先人達の経験と知恵と汗(大量)に感謝します。各商品の開発者の皆さんにも盛大な拍手を!
私は既に日本に帰って来ているので、今年は暑さにちゃんと体を慣らして万全の体調で臨みたいと思います。
今年もみんながフェスを全力で楽しんで健康に無事帰宅できますように!
お目当てのアーティストによる最高なステージの感動と、素敵なアーティストとの新たな出会いがみんなに訪れますように!
生き残るぞ!えいえいおー!!