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げきどー半生?パート2

  • 前回は荒れた生徒を相手にしているうちにうつ病になり、抗うつ剤を飲み続けたせいかある日突然激躁状態になった事を書きました。

  • ここでは早期退職後の主として詐欺に遭い続けた事について述べます。


きっかけはいつものメールチェックでした。
見慣れない英語のメールに「あなたに多額の私の遺産を受け取って欲しい」とありました。

今ならすぐに迷惑メールフォルダー行きですが、当時、「ん?これは英語がわからなかったら見過ごすやつ・・・神様が私にくれた贈り物じゃないの?」と、バカな考えで正直に個人情報を返信してしまいました。

遺産はその後音沙汰無しでしたが、やがて、色々な英語のメールが届くようになり、まず最初に開いたメールの中のリンクを開くと当時日本では認知度の低かったBinary Optionをやらないか?と(確かGoogleの役員と名乗る中年男性が語り掛ける動画が流れてきました。)言っていました。

「Googleなら間違いない!」「この英語聞き取れる日本人は少ないはず・・・」と思うに至りました。

PWR TRADE が拠点を置くキプロス島

しかし何故かGoogle Binary Optionはいくらググっても見つからないので、名前だけ覚えていた"Binary Option"で検索して最初にヒットした中から適当にイギリスが本社の会社という条件で”PWR TRADE"(パワートレード)というところに$25で口座開設したのが転落人生の始まりでした。

口座開設の際に個人情報も必要となるので、スマホの番号を登録しておいたところ電話がかかってくるようになりました。

私としては電話だけでの英語のやり取りはイマイチ不安だったのでチャットも使えるSkypeへ誘ってみたところ2つ返事でノってきました。

そこから日本時間で毎朝3時間以上の私にとっては「無料のクイーンズイングリッシュ講座」相手にとっては「いかにこのアホな日本人からお金を引き出すか」のやり取りが始まったのです。

相手はいかに自分が優秀でクライアントを大金持ちに導いてきたか、9人いるBrokerの中の自分がトップのシニアブローカーであり、プライベートオフィスも持たされているが、一人に飽きるとみんながいるフロアに降りて来ること、ロンドン、ニューヨーク、もう一つ(忘れた)の3つの家があることなどと言っていていちいち私は信じこんでいました。

「そんな優秀なブローカーが何故私のような小口で初心者の相手をするんですか?」と聞くと「あなたの声が好きだからだ。あなたを特別に思い始めたんだ。」そのうち「あなたをどこでも好きな所に招待したい。飛行機のチケットも送る」と言い出し、私もついうっかりと口車に乗ってしまったのです。(はぁ~・・・なんてアホなの_| ̄|○)

躁状態をうまく利用された(と、いうか自分がアホだった)

冷静に考えると飛行機チケットが届くまで待てば(んなわけねーだろ!w)よかったのに、「自分にまかせてくれればあなたのお金を短期間に飛躍的に増やして見せる」と誰かの資産運用チャートを見せられ、まんまと¥500万もの大金を送金してしまったのです。

うっすらとこの詐欺師野郎に(当時は詐欺師とは微塵も思っていなかった)好意を持ち、何より欲の皮が突っ張っていて「人任せで資産が増えるなんて!」とこの幸運?!を祝福していたのです。

そこから約半年、Skypeのやり取りもすっかりなくなり、私も他の事に気を取られていたので(これも躁の特徴。色々な事に手を出しすぎて収拾がつかなくなる)殆ど忘れていました。

¥500万もの大金を忘れるってどんだけ金持ち?と思われるかも知れませんが、当時はなんだかんだで多分¥4000万以上持っていたと思います。
はっきり覚えていません。☜アホです。

私、昔から病的に数字が苦手で発達障害なのかもしれません。
自分のお給料すら大体の額しか覚えていません。
「識字障害」の一種なんでしょうか?

それに加えて金銭感覚が極めてルーズです。

夫もそうなんですが、彼は「貧しい少年時代」を過ごしたので「お金の有難み」がわかっているのに比べ「一人っ子」として育った私は「本当の貧しさ」を知らなかったんです。

で、約半年後のある日「あなたの口座の資金が1/10に減っているのを知っているか?あなたを担当していた前任者は顧客の資金を横領したためクビになった。私が後を引き継いだので、私に任せてくれれば挽回して見せる」というメールが届いたのです。

仰天してアカウントを見るとまさしく1/10まで減っています。
それも送金して間もなく取引が私の許可も得ずに勝手に行われていてそこまで減っていたのです!

ここにきてようやく私はこの会社が悪質だと気づき「つまりあなたの会社は泥棒を雇っていたのだからその責任をどう取ってくれるのか、日本標準時間いついつまでに返答がなければ訴える」と返信しました。

しかし、まずキプロス島の金融当局に通報しようとしたらこの会社はライセンスを取得してない非正規の会社という事がわかりました。

更に、イギリスのネット詐欺通報サイト"Action Fraud"にもスカイプのスクショを送り、対応を求めたところ、最初とても暖かい返事が来たので期待しましたが、それっきりでした。

一方でPWR TRADEとは示談を進めていました。
一時は相応の金額を口座に入金(出金はできない、あくまで取引の為のお金)するというところまでこぎつけたのですが、その頃はお決まりの「激うつ」状態になっていてとてもpcに向かえる状態ではなく、示談メールのやり取りがやっとで、取引をする気力はなくなっていたので「現金以外はお断り」と主張していたら、段々と連絡もつかなくなり、私も無気力になって寝たきり状態になってしまいました。

「もーどーでもいー!!」と寝逃げする毎日でした。

それが、薄紙を剥がすように少しずつ少しずつ回復してきました。
今ではこうして「黒歴史」を語れるようにすらなってきました。

更に詐欺はこれだけではなく、他にもナイジェリア詐欺団、「言語交換サイト」で知り合ったイギリス男性によるロマンス詐欺、モロッコ人による詐欺(?)SNSで知り合った日本人による暗号通貨案件詐欺など自分でもイヤになるほど騙され続けています。

ただ一つ良かったのは全てが自己資金だったという事。

こんな事を言うと語弊がありますが、うつ病は確かに辛いですが、治る可能性もありますし、「ご自分だけ」が辛いですよね?

ところが双極性障害の激躁状態は「家族を巻き込んで必ず不幸になる」という厄介な病気です。私は病識が持てるようになって助かりました。
きちんと病院に行き、薬も欠かさず飲むようになったので・・・
自分でも「激躁」の怖さを思い知ったからです。

リアルでも誰にでもというわけではありませんが、数少ない信頼できる人にはこの話を打ち明けています。
もー今では鉄板のネタですよー(笑)☜泣いてる
皆さん、一様にビックリしますね~w


まとめ

長い文章をここまで読んで頂き本当にありがとうございます。

これは自己満足という一面はあるのですが、出来れば自分を知って頂きご一緒に世界の子供たちを助ける運動に参加して頂ければなぁ・・・という願いの元に書いているものです。

世の中には自分よりまだまだ困っている人がいるんだなぁというのが実感です。
ひょっとしてこの記事がどなたかの眼に止まり、何らかの行動を起こして下さったらとても嬉しいです。

日本がいつの間にかとても幸福度の低い国に成り下がってしまい、私はこの国の未来、子どもたちがとても心配です。

子供は社会の宝です。

荒れている子供にはそれ相当の理由があるのだという事を経験から学びました。
子供をそうさせている、大人そして社会の責任は重いと言えるでしょう。

今苦しんでいる人々、大人も子供も、自分にゆとりが持てたら少しは他者の痛みもわかってあげられるのではないでしょうか?

どうぞあなたにも良い事がありますように・・・♪

私にもねw

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