アルバム紹介 8 Lift Off BAD HOP
こんにちは!前回は初めてロックバンドのアルバム紹介に挑戦してみましたが、今回はまたHIP HOPに戻り、この間2WINを紹介した流れでBAD HOPの最新EP、Lift Offを紹介しようと思います。
今回紹介するアルバムは、まさかの海外レコーディングされた配信限定のものですが、兎に角楽曲制作に関わっているプロデューサー陣がやばいです。
いや、もうこの川崎の地元の不良がHIP HOPでLAで海外レコーディングってやばくないですか?あ、まだBAD HOPのプロフィールを紹介してなかったですね(笑)。ではいきましょー!
BAD HOP profile
左上から、Tiji Jojo、Vingo、YZERR、Benjazzy。左下に行き、G-K.I.D、Yellow Pato、T-Pablow、Bark
川崎区出身の8MCによるヒップホップグループ及びヒップホップクルー。地元の幼馴染により結成された。ユニット名は野球用語のイレギュラーバウンドに基づいた、地元で開催されたイベント名に由来しています。
2014年3月25日、BAD HOP名義でコンピレーションアルバム「BAD HOP ERA」を発表。9月28日、「BADHOPBOX」を発表。
2015年7月2日、アルバム「BAD HOP」を発表。
2016年3月15日、「BAD HOP 1 DAY」を発表。9月15日、「BAD HOP ALL DAY」を発表。
2017年9月6日、2ndアルバムにして初の全国流通作品となる「Mobb Life」を発表。
2018年11月13日、日本武道館にてワンマンライブ「BreatH of South」を開催。 2019年、COLD IN SUMMER TOUR 開催。メンバーのソロ活動も同時進行で進む。
Lift Off
BAD HOP初となる海外レコーディングされた作品。
参加プロデューサー
Mike WiLL Made-It
Mustard
Murda Beatz
Wheezy
Turbo
Metro Boomin
JET (feat. G-k.i.d, Yellow Pato & Tiji Jojo) prod. by Murda Beatz
BAD HOPとしては珍しい、そこまで精力的に音楽活動をしていない G-k.i.dがHookとメインを担当している曲。彼曰く、LAに着いた時に感じた空気感だとか、空港の高揚感をそのまま曲にしたそう。
Murda Beatzは、カナダのオンタリオ出身で、同じカナダ出身のDrake、MigosやTravis Scottなど有名どころの楽曲制作に多く携わっています。
楽曲制作の際のドキュメンタリーを見たからかもしれませんが、やはりUSらしさ溢れるビートにうまくG-k.i.dがポンっとリリックを絡めています。
Double Up (feat. Tiji Jojo, Benjazzy, Vingo & T-Pablow) prod.by Metro Boomin
Tiji Jojoがうまく進行していってそこからBenjazzyの激ヤバフロウで後押しす形です。個人的にTiji Jojoのフロウが好きで、彼自身の個性がよく出ているなと思います。過去の楽曲だとWhite T-shirtがおすすめです!Benjazzyは、コアなHIP HOPファンからヤバイヤバイと言われていましたが、僕はYellow Pato、T-Pablowあたりが一番やばいだろと思っていました。が、今回のEPで確信しました。Benjazzyヤバたん。
Metro Boominと言えば、21 savageなど超大物ラッパーのプロデュースを手掛けていて、低音の効いたダークでスロウなビートが中心ですが、Double Upは、軽やかで比較的POPなサウンドです。Tiji JojoとVingoの声にマッチしてますね!
Metro BoominはPost Malone ft. Quavo「Congratulations」、Big Sean「Bounce Back」、21 savage「Bank Account」などあんな有名曲やこんな有名曲も全部Metro Boominなんです。すごい。そしてそれにプロデュースされるBAD HOPすごい。
ICHIMANYEN (feat. YZERR, Vingo & Benjazzy)
この曲のプロデューサーMike WiLL Made-Itは、僕の一番最初の記事でも紹介したKendrick Lamarの「HUMBLE.」を手掛けています。また、最近僕がはまっているHIP HOP DUO、Swae Leeがお兄ちゃんであるSlim JxmmiとのRae Sremmurdのプロデュースも彼なのです。このユニットのPowerglide (feat.Juicy J )、かっこいいんでおすすめです!
さて、ICHIMANYENの歌詞は、ゴリゴリのHIP HOPスタイルですね。USのラップって直訳するとこんな感じの歌詞多いですよね。メンバーが海外で受けた影響が多いのとタイトルに和ごころを感じます。
Poppin (feat. Benjazzy, YZERR & Bark)
少しR&Bっぽさがあるビートですが、Benjazzyが全部HIP HOPに持って行ってます。もちろんチョーイイ意味で。もうこの曲でBenjazzyやばいなって確信しました。
Benjazzy、YZERR 、Bark。フロウは三者三様ですが曲調が早いため見事にまとまっているイメージです。プロデューサのMustardは、西海岸ウエストコーストサウンドを軸に、オシャレなビートを数多く手掛けています。Tygaの「Rack City」なんかも有名。
Dead Coaster (feat. T-PABLOW, Benjazzy & G-k.i.d)
最近の楽曲では低い声のフロウが確立しているT-Pablow。死と隣り合わせという意味で、映画のタイトルから取ったそう。低い声のT-PablowとBenjazzy & G-k.i.dはかなり組み合わせとしては良いんじゃないでしょうか。
Foreign (feat. YZERR & Tiji Jojo / Prod. Wheezy & Turbo)
PVも作成されている確実に歴史に残る曲。歌詞もありきたりなヒップホップドリームではなくて、最新のファッションのトレンドを押さえた韻だったり、リアリティーがあって歌詞を見ているだけで楽しいです。
全て輸入したもん
服も酒も全部そう
広い海を越えて今日
俺のもとまで届く
いやー、改めてこのラインはかっこいいですね!
Wheezy & Turboについても紹介します。Turboは、今年大手レーベルのWarnerと契約しています。Travis Scott『Astro World』収録の「Yosemite」のプロデュースなどでも知られています。
WheezyはYoung Thugのサウンドチームとして、Young Thug楽曲のプロデュース、アルバムへの参加を始め、21Savege、Future、Migos、Fetty Wap、Travis Scottといったビッグネームから、TurboとともにLil'Baby、Gunnaなど、イケイケの旬なアトランタ・トラッパーたちをチャートに送り込んでいるヒットメイカーです。
この二人はタッグを組んで、Gunnaの『Drip&Drown 2』をプロデュースしたらまあヒットしましたね。あ、Gunnaはこの間紹介したG-EazyのI Wanna Rockに参加しています。
BAD HOPはここまで進化しました。本当にこのアルバムはカッコ良すぎます。おそらく現代のHIP HOPの中では確実にNo1です。もしかしたらRockでいうところのONE OK ROCKのポジションにこれからなっていくのでしょうか?2020年の横浜アリーナが楽しみですね!
では、今回も読んでくれてありがとうございました!
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