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アルバム紹介14 WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO? Billie Eilish 「New Genre == Billie Eilish」

こんにちは!篠田です。今回も2019年に大ヒットしたアーティストのアルバム特集シリーズです。

第14弾は僕も個人的に超どハマりしたBillie EilishWHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?PICK UPして、私自身も記事を書きながらテンション上げていこうかなと思います!

前回PICK UPしたLil Nas Xは、曲は聞いたことがあっても名前と顔は知らなかったと言う人が多かったかもしれません。ましてや日本人ならそうですよね笑

ですが、Billie EilishはTVは知らんけどラジオ、音楽ストリーミングサイト、ましてやCDショップ、どこにいっても大特集を組まれていた最強ティーンエイジャーです。

彼女といえば、つい最近2020年の9月に来日公演が発表されましたね!僕もこの話題をすぐ友達に共有して、チケットが取れ次第予定を無理やり合わせて何としてもいこうと思います!何としても!笑

改めて、これだけシーンを席巻したBillie Eilishは何者なのかまずは解説していきます!











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Billie Eilish Pirate Baird O'Connell

生年月日   2001年12月18日(現在18歳)

出身地    アメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルス

ジャンル    ポップ、エレクトロポップ、インディーポップ

レーベル    ダークルーム、インタースコープ


父のパトリック・オコネルは過去に「アイアンマン」に出演したこともある俳優、母のマギー・ベアードは俳優兼作曲家であり 、両方ともエンターテインメント業界にいます。彼女は、主にスコットランド人とアイルランド人を祖先に持っているみたいです。ロサンゼルスのハイランド・パークで生まれ育ったアイリッシュはホームスクールで育ち、8歳でロサンゼルス児童合唱団に参加。すでに自身のバンドで作曲、演奏やプロデュースをしていた兄のフィネアス・オコネルを追いかけるようにアイリッシュも11歳から作曲をし、歌唱を始めていきました!



2015年の10月にアイリッシュが「Ocean Eyes」を録音。兄のフィネアスが元々、自身のバンドのために書いた曲で、アイリッシュのダンス講師が振り付けを考えました。
2016年にアイリッシュのデビュー・シングルとして「Ocean Eyes」をサウンドクラウドで配信。2016年3月24日にミュージック・ビデオがリリースされ、アイリッシュがその曲にダンスしている動画が2016年11月22日にリリースされます。同じ年に、シングル「Six Feet Under」もリリース。2016年11月18日にダーク・ルームとインタースコープ・レコードによって、「Ocean Eyes」が全国に再リリースされる。2017年の1月14日には、4つのリミックスを加えたEP「Ocean Eyes」をリリース。
「Ocean Eyes」のリミックスの成功に次ぎ、2017年2月24日に「Bellyache」をリリース、動画は2017年3月にリリースされています。3月下旬には、Netflixシリーズ『13の理由』に起用されたサウンドトラック「Bored」をリリース。2017年6月30日にシングル「watch」をリリースし、同年7月には「COPYCAT」のリリースに加えてデビューEP「Don't Smile at Me」を公表。7月の毎週金曜日に、新たなシングルをEPに増やしていきました。このようによって、シングル「アイドントワナビーユーエニーモア」(idontwannabeyouanymore) や「my boy」がリリースされた。2017年8月11日に「Don't Smile at Me」をリリース。リリース後、「watch」をリミックスした曲「&burn」をアメリカ人ラッパーのヴィンス・ステープルズとコラボし、後にEPの再リリースにも加えられました。ステープルズとコラボし、後にEPの再リリースにも加えられています。





何がこんなに凄いのか

もう彼女は、去年ブレイクしたアーティストの一人と言う括りには入りません。ストリーミングサービスでの楽曲の再生回数は、1stアルバム「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」のリリース前から早くも再生回数を10億顔を突破。ジェネレーションX(アメリカ合衆国において1960年代初頭または半ばから1980年代に生まれた世代のこと)のアイコンと言えばニルヴァーナでしたが、1stアルバムで「21世紀生まれで初めて全米1位を獲得したアーティスト」となったビリーは、90年代半ば~ゼロ年代半ばに生まれたジェネレーションZ最初のアイコンと称されています。比較対象がニルヴァーナってすごいですよね!

家庭環境が、がっつりエンタメ(主に俳優業、若干音楽業)の世界に足を踏み入れているところは、日本でいうとONE OK ROCKおよびMY FIRST STORYと似ています。厳しい環境に生まれ育った分、上質な基礎、エンターテインメントの才能が築かれていったのでしょう!

2010年代のポップミュージックと言えば、複数のソングライターやプロデューサーが一曲に参加するコライティング方式がトレンドでした。ビヨンセにしろ、アリアナ・グランデにしろ、ポップスターたちのアルバムには数十人もの共作者がクレジットされているのは珍しいことではないです。しかし、ビリーの音楽的パートナーは実兄のフィニアスだけです。デビューのきっかけをつかんだ「オーシャン・アイズ」から1stアルバムに至るまで、すべての曲は2人だけで作られています。しかもレコーディング場所は、ずっと実家のベッドルームらしいです。




アイリッシュ自身の音楽ルーツ

アイリッシュは主にヒップホップとR&Bを聞くようです。ラップ音楽の大ファンで、ラッパーのタイラー・ザ・クリエイターや、アール・スウェットシャツ、エイサップ・ロッキー、そして歌手のミゲルに感心しており、コラボしたいと思っています。実現する確率はかなり高いと思われますが、実際にコラボしたら激アツでしょうね!彼女はビートルズや、グリーン・デイ、アヴリル・ラヴィーン、そしてジャスティン・ビーバーの曲を聴いて育ちました。(余談ですが、ここら辺の音楽るーつは僕とほぼ同じです!僕も高校時代に彼らを好んで聴いていました!)








WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?

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ビリー・アイリッシュのデビュースタジオアルバム。すべての曲がアイリッシュと兄のフィネアス・オコネルによって作詞作曲されています。


アメリカのBillboard 200、イギリスの全英アルバムチャートなど多くの国の公式チャートで1位を記録し、第62回グラミー賞の最優秀アルバム部門にノミネートされました。

お行儀が良い正統派ポップスターとは一線を画するビリーのアンチヒーロー的な佇まいは、ティーンのファンたちに健全な影響を与えているのか? という声もあります。しかし、自分自身の弱さや苦しみ、怒りや傷つきやすさを隠すことなく曝け出すビリーの表現は、「みんな、自分と同じように痛みを抱えている」ことをリスナーに気づかせるという意味で、救いになっています。(共通のメッセージ性としてLinkin Parkなどが挙げられます。)実際、ファンに対し「大きな責任を感じる」と語るビリーは、自分の音楽は「あなたをハグして安心させるもの」と考えています。「私の音楽は安心や癒しを得るためにある。私はあなたがどんな気持ちかわかる、あなたは一人じゃないよ」とビリーはビルボードで述べていました。このアルバムはそういったメッセージが裏で込められていることを念頭に起き、パッケージのダークヒーロー側から覗き込むと、かなり込み上げるものがあります。18歳とは思えない世の中の捉え方です。





「!!!!!!!」

13秒のスキット「!!!!!!!」には、冒頭の自然音はビリー自身がずっと使っていた歯の矯正機器を外す音を録音が収録されています。アメリカに暮らすティーンにとっては長年コンプレックスの象徴であり、今も日常に根強く残っているルッキズムの象徴でもあるだろう。この、歯の矯正機器を外すという行為は1stアルバムのレコーディング前の儀式になっていたといいます。「ほら、外したよ。さあ、アルバムの始まり」と言いながら、兄と一緒に大笑いするスキットから始まるこの作品は、世の中の不自由なしがらみからの解放を意識しているそうです。


「bad guy」

世界中を席巻したキラーチューン。最初はなんだこのメロディーラインと思いがちだが、3回目を聞く頃には中毒になっているもの。(実際に私と私の友人もそうでした)

2つのまったく違うテンポで構成されています。序盤~中盤までは132〜138 BPMと適度に速いですが、終盤は60 BPMと遅くなります。

歌詞は「自分をもてあそぼうとする男子をあざ笑い、本当に恐れられるべき“バッド・ガイ(悪者)”は自分だと主張する」というもの。具体的には「あなたはタフな奴/荒っぽいのが好きな奴/どこまでも満足できない奴/いつも得意げに胸を張ってる奴/私は結構悪いタイプ/あなたの母親を悲しませるタイプ/あなたの彼女を激怒させるタイプ/あなたの父親を誘惑しかねないタイプ」といった歌詞が挙げられます。このダークな要素を彼女のパワーに変えている、そんな楽曲です。



「xanny」

ビリーなりの薬物使用美化に対してのアンサーソング。人気者にはヘイトがつきものって言うけど、やはりビリーが若くしてこれだけ才能を発揮すると「クスリやってるんじゃないの?」って声が飛ぶみたいです。

それに対してビリーは、「クスリをやることなんて、そんな悲しいことはしない。」とかっこよく全否定。同曲は、周りからの偏見に対しての不快感、およびヘイトを一蹴するもの。

音楽は、なんか、こう、ガラガラ声の時の喉の状態?をそのままサウンドに表した感じ。伝わるかな笑




「you should see me in a crown」

初期のVanessa Carltonの曲を彷彿させるメロディーラインに彼女独自の絡みつくようなダークさを加えてもの。「私はこの世界ならこう生きるわ。」と、スタンスを提示したナンバー。


「all the good girls go to hell」

ベースラインが耳をすませば感じ取れる病みつきになるリフに、一度聞いたら離れないサビのメロディーが特徴。一見すればやばいタイトルですが、我々が普段気づかず行なっている何かを傷つける行為に対してのアンサーなのでしょうか?


「WISH YOU WERE GUY」

ビリーの実体験で、ビリーがずっと片思いしていた男の子に対して、

「もし彼がゲイだったら私はこの恋に対して諦めがつくのに、、、。」

とフォークっぽく自分の経験を芸術的に歌っています。のちにInstagramで実際に当の本人がゲイだったみたいです!


「when the party's over」

MVでの黒い涙が印象深いバラードナンバー。孤独に対しての表現でしょうか。

Quiet when I'm coming home and I'm on my own  I could lie, say I like it like that, like it like that

私の解釈ですが、本当は孤独になんかなりたくない。だけど一時的に体がそう従っている。そんな感じですかね。


「8」

また私の解釈ですが、carpentersに影響を受けたメロディーラインでしょうか。最初は女の子の囁き、「Wait a minute, let me finish」(ちょっと待って、最後まで言わせて)のフレーズから始まり、ビリーも囁くように入っていく、チルっぽいナンバー。


「my strange addiction」

少しこの歌詞の和訳をどう捉えるか難しかったですが、彼女なりのラブソングでしょう。少し不倫要素がありますが笑。そこらへんもこのダークで気だるそうなメロディーにマッチしています。



「bury a friend」

タイトルは、友達を埋葬して!、となんてロックなんでしょう!

ダンサブルなリズムで展開されるメロディーは、叫び声な金属音ども埋め込まれていたり、宅レコとは思えない芸術です。

ちなみにこの中の友達とは、ビリー自身の中にいるもう一人の自分らしいです。



「ilomilo」

ゲームからイメージを得たとされていて、ビリー自身もお気に入りの曲。僕としても今まで聞いたことのないメロディーの世界観の曲です。

I tried not to upset you 

ここの部分は、おそらく「君を悲しませないようにした。」と訳す感じです。


「listen before i go」

自分の意見に耳をただ傾けてほしい。それをアルバム中で一番スローペースなテンポで進行させていきます。


「i love you」

たくさんのアーティストが同タイトルを出している中、ビリーの「i love you」はどうなのか。





とりあえず一回和訳を検索してください。愛する人への罪悪感、それでも好きというビリーの熱い想い。今作最長のトラックにビリーの切なくも天才的な感情がすべて込められています。それもそのはず、本人が一番好きと公言しているみたいです。




「goodbye」

アルバムの最後を飾るのは『goodbye』。この曲は今回のアルバムに収録されている楽曲のフレーズを、ひとつずつ繋ぎ合わせて作られたもの。そして、この曲のオリジナルの歌詞は

「Please, Please   Don't leave me be」

のみという、挑戦的かつ芸術的なラストを飾っています。










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 Billie Eilishはもはや存在自体が1つの作品と捉えてよいでしょう。PVにしても、ファッションにしても、彼女のプライベートを映し出すInstagramにしても。すべてが作品のありのままをさらけ出しています。

しかし、まだ彼女は18。これから世界にさらに羽ばたき色々な経験を経た上での等身大の作品の完成が今後も楽しみですね。

本当に、このアルバムはトレンドの一部にすぎませんが、一人の人間のありのままが詰まったものですので、和訳とか調べてみてください。


結構長くなりましたがありがとうございました!

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