IT用語の音引きをどうするか問題

俺たちは、IT用語の音引きをどう扱うべきか、第3派閥の私見をつづる。音引きは長音記号とも呼ばれ、音を伸ばす記号のことだ。例えば「カレー」の「ー」の部分である。

かつて、音引き「-」あるいは長音記号をどうするかには2つの派閥があった。主流だったJIS派は3音以上の語について、音引きを省略した。つまり「フォルダー」の音引きを省略して「フォルダ」とした。

しかし1991年に国語審議会を通じて内閣の告示が出された。これは外来語の表記について、原則音引きをつけ(つつ慣用に応じて省け)る、というものだった。つまり「フォルダー」と表記することになった。2008年になると、あのマイクロソフトもこれに追従して音引きをつけるようになった。これが第2派閥である。

いずれにしてもJISは、2019年には内閣告示に追従した。とはいえ、これにより第2派閥の完全に音引きを付ける派が主流になったかもしれないが、完全に支配するには至っていない。おそらくは、音引きを省いたほうがスマートだからだ。そう、音引きをつけると間延びしてしまうため、書き手と編集者が嫌がっていると思う。もともと長らく省いてきたから、それに固執してるのもあるのだろうが。

まぁいい、そこで第3派閥の意見としてはだ、

  • 4文字までは音引きをつける

  • 5文字からは音引きを省く

というのが収まりよく感じる。例えばJIS派は「サーバー」を「サーバ」と、「ルーター」を「ルータ」と書くがなんだか物足りなくないか? また内閣公示派は「プリンタ」を「プリンター」と、「フォルダ」を「フォルダー」と書くから間延びしてるな? コンピューターとかもうガキっぽすぎてキツい。

そういった違和感を払拭できるのが、4文字で区切る手法なのだが、どうだろう? 4文字で区切ることでしゅっとした字面になる。別に読み上げるときは適当に伸ばしてお茶を濁すこともできる。あくまでテキスト表記をどうするかというときに、うまくフィットしてる気がする。

まぁ結局のところ、作ってるものの中で一貫してればなんでもいい。みんなも(クライアントに怒られない範囲で)試してみてくれよな!



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