見出し画像

ほら、緞帳が上がるよ

Teleというアーティストを知って4ヶ月くらいだろうか…びっくりするくらい毎日聴いてる。
アルバム1枚と新しいの2曲、全曲で41分。通勤時、買い物の時、家事をしながら、寝る前…Spotifyの再生数ひとりで相当増やしてるんじゃないかと思う。

曲、声と歌い方、見た目と雰囲気がすき、そしてなんと言っても歌詞がすごい。大好き。独創的な世界観に印象的な楽句の数々、使用語彙の多さ…人生の経験をそれなりに積んでいる私だけど、どう解釈していいかわからない部分が多々ある。いや、むしろ瑞々しく詩的な感性を理解できないくらい歳を重ねてしまったのかもしれない。それでも音にのせて聴こえてくることばのひとつひとつ、物語に惹かれて繰り返し聴いてしまう。ああ、良さを伝えるための語彙力のなさにがっかりする。
私は基本は曲を聴いて好きになることが多いので歌詞にはそれほど重きを置いていないけれど、Teleの歌は、歌詞が曲にのってどんどん入ってくる。この感覚は小沢健二を聴くときと一緒だ。

全部好きだけど特に繰り返しが止まらないのはこの曲、

「私小説」はご本人が"酷く個人的な感情が曲になった"と書いてあった。「君」「僕」「僕たち」「あなた」「人」が誰を指すのかはまだよく理解できていない。美しくて醜くて、絶望を乗り越えた先には退屈が生活が待ってて…軽やかで心地いい曲に乗せられたことばたちに、自分の日々を、人生を、自分自身を振りかえり、ただただ胸が締めつけられる。歌の中で緞帳という言葉を使うのを初めてきいた、その感性と感覚が素晴らしくて素敵だ。カーテンではなく、厳かで重い印象の緞帳であることでより一層物語が広がっているように思う。
どうしてこんなに刺さることばを紡ぐことができるんだろうか。繰り返し聴いたら自分の腑に落ちる答えが見つかるのかな。聴きながらそんなことを思って書いてみた。

このnoteは新曲発表の前に書き終える予定だったので冒頭では全41分と書いたけれど、今日で45分になった。4分も幸せな時間が増えた。新曲「ロックスター」もとてもよかった…新たな名曲が生み出された。記念の日なので今日これを上げたい、今日が終わるまであと1時間半。故に推敲なしで感情の吐露みたいになってしまった。
私の緞帳が上がっても大した物語は始まらないけれど、退屈でも無個性でも、とりあえずは私自身の明日を生きなければならない。

この方のnoteすごくよかったので…私の拙い文を読むよりとてもTeleについて理解が深まると思います↓↓


2022.12.14

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?