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彷徨する花

肩に降りてきた桜の花を届けたいと思いました。
はっきりとわかるのに、何も知らない場所に。

花を持った私は夜を泳ぎました。
たまにプカプカと浮いてみたりして。

まだ遠い気がするけれど、
なるべくはやく着くといい。

そのときはきっと、とても嬉しくて、
とても寂しいに違いないだろうから。

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