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住宅の路外駐車場の附置義務を撤廃したピッツバーグは縁石の切込み制限も検討

case|事例

昨年、新築のタウンハウスの路外駐車場の設置義務を撤廃したピッツバーグ市は、縁石の切込みに新たに制限をかけることを検討している。ピッツバーグ市は、歩行者と自動車の錯綜を減らし安全性を高めるために、縁石の切込みに制限をかけ新たなタウンハウスの開発に伴う駐車場アクセスのための私道の整備を減らしたいと考えている。

併せて、火曜に承認されたローカルゾーニング法の改正では、路外に駐車場を設置するタウン開発には駐車場を裏庭に設置するかわき道からアクセスさせることを義務付ける。市の担当者は、自動車を気にせずに歩ける環境が創出されるだけでなく、切込みの制限によって街路樹を増やすことが可能になると期待している。

一連の路外駐車場の設置義務の緩和と縁石の切込みの制限は、多くの市民グループからも支持をされており、タウンミーティングでは反対の声も挙がらなかった。

insight|知見

  • ピッツバーグの住宅地内のウォーカビリティを挙げる施策は、日本のかつてのコミュニティゾーンなどと近いですかね。ちょっと商業に偏りのある今のホコミチとは対照的ですが、住宅地内の歩行環境改善もとても重要な取り組みだと思います。

  • 歩道を横切る自動車と歩行者の錯綜を防ぐだけでなく、自転車レーンの設置や公共交通の定時性の向上などにも縁石の切込み制限や縁石空間のマネジメントは有効だと思うのですが、なかなか日本では駐車マネジメントが議論されにくいように思います。