見出し画像

「なにわ男子」が「令和のSMAP」になりうるかもしれない。

*本文をお読みになる前に……筆者はSMAP、なにわ男子が大好きです。SMAPファンや、なにわ男子ファンの中には、2グループを比べて欲しくないという意見もあろうかと思います。しかし、これから、なにわ男子にはSMAPのような国民的アイドルというスターダムにのし上がって欲しい。ただその一心でこの記事を執筆致しました。
あえて例えるならば(この喩えが果たして的確かは不明だが)、「織田信長と豊臣秀吉、将又、徳川家康、どれがすごい人か?」という質問をされている感じ……?


本日3月8日は なにわ男子 4th Single「Special Kiss」の発売日である。筆者もAmazonで通常盤、初回限定盤①②を注文し、昨日届いた。昨日から聴いてる曲の殆どがなにわ男子のそれだ。


「Special Kiss」はメンバー全員が20歳を迎え、これからアイドルとして飛躍する彼らの、少しオトナな曲である。繰り返し聴くうちに この曲は売れるな。と思った。肌でそう感じたのである。

「青春ラプソディ」は「頑張るあなたを応援する」という、いかにもなにわ男子らしい1曲である。冒頭の「𓏸𓏸ない」のオンパレード。これまで幾度と聴いてきたのに、イマイチ順番を覚えて居ない。ただ、耳には残るのだ、あのメロディが。そして、あの歌詞が。まだ聴いてない方がおられましたらぜひ聴いて欲しい。

甚だ長くなってしまったが、本編に突入する。筆者が、なにわ男子を好きになったのはつい2、3ヶ月程前からだ。その当時、しんどいことがあり、閉塞感に見舞われたのだが、「サチアレ」(※1)という曲を聞いたとき、メンバー7人の爽やかな歌声、そして、前向きになれる歌詞にはっとした。
筆者のいつもの癖でリピートするくらい好きになってしまった。その頃はここまでなにわ男子を好きになるとはこれっぽっちも思ってなかったのだが……

それから、なにわ男子とはどんなグループだろうと気分転換も兼ねて、YouTubeやTikTokなど様々な動画を見漁っていくと、彼らは歌やダンスだけでなく、お笑いもできることもわかり、ますます好きになっていったのだ。筆者は母の影響でSMAPも好きなのだが、それに通じる魅力を彼らには持っていると感じ取った。

ここで、なぜ、なにわ男子が「令和のSMAP」になれるかもしれないと睨んだのか。いくつか理由をあげておきたい。



①「アイドル」なのに「お笑い」ができる
(キラコテ要素を兼ね備えている)
ちなみに、「歌やダンスができる」のは、今やアイドルの基本要素になっているので割愛させていただく。

個人的な話、筆者は「振れ幅」がある人が大好きだ。これは読者の皆様も同様かもしれない。例えば、千鳥の大悟。酒豪で、煙草は吸い、ギャンブルもする。数年前は不倫騒動もあった。令和では珍しい、THE昭和芸人である。そんな彼はなんと家庭的な一面もあるという。これを聞くとなんだかギャップ萌えする。
他にも例を上げればキリがない。人はギャップがあるとその人を魅力的に見えるのだ。

そういえば、かつてのSMAPもそうだった。1991年のデビュー当時、芸能界では「アイドル冬の時代」と呼ばれた。昔、絶大な人気を誇った「ザ・ベストテン」(※2)などの音楽番組が昭和末期に続々と終了したからだ。そこでSMAPはバラエティ番組に活路を見出し、コントなどのバラエティにも挑戦。明石家さんまやタモリ、ビートたけしを初めとする大御所お笑い芸人に絡んでいった。そこで、彼らは花開き、ジャニーズとしては異例の「お笑いもできるアイドル」と呼ばれるようになったのだ。


なにわ男子も同じ力を持っていることと思う。関西ジャニーズJrでは、歌やダンスは勿論、漫才も経験するという。関西という土地柄、お笑いも鍛えられる土壌で育った金の卵は、その後、KinKi Kids、関ジャニ∞、ジャニーズWESTになっていったのだ。また、関東のジャニーズJrよりも酷な環境だったらしく、関ジャニ∞では、上京後は鳴かず飛ばずの状況が続いたようだ。

なにわ男子はこうした関西での下積みを経たおかげで、笑いを貪欲に取りに行くことができる。実際、ライブでは歌やダンス、そしてコントもする。関東よりも冷遇されがちな関西勢は、こうしたバックグラウンドにはお笑いを通して爪痕を残していこうという心持ちがあるのだ。この野心はアイドル戦国時代な現在ではなおもってこいである。加えて、群雄割拠なアイドル界隈で一線を画すことができる。最近はVTRを見て一言コメントを残す系のバラエティが多くて残念に思うが、もし、コント番組、さらに踏み込めばかつての「SMAP×SMAP」(※3)のような「歌×お笑い」番組が出来れば、そこでこそ彼らの真骨頂を発揮できるのではなかろうか。


②SMAP好きなメンバーがいる
なにわ男子はかつて、ジャニーズJrの中で、ライブではSMAPの曲を歌うことが多いグループだったようだ。メンバーの道枝駿佑は母がSMAPの大ファンでその影響で本人も好きになった。特技のギターでは「夜空ノムコウ」を披露したことがあるくらいである。リーダーの大橋和也は尊敬する人に中居正広を挙げている。歌もダンスもMCもできる姿に憧れを抱いたそう。最年長の藤原丈一郎は大のオリックス・バファローズのファン。彼の顔を見ると若かりし頃の中居正広に似てるとも言われる。そんな彼は、プロ野球開幕前に放送される「中居正広のプロ野球魂」(※4)にオリックスファン代表として出演。彼の持ち味のトーク力を活かして、オリックスの自虐ネタを連発。フリとオチの効いたそのトークは中居のお眼鏡にかなっている。筆者もオリックスファンが故、彼を通してなにわ男子という名前を知った。芸人顔負けのトークの数々に度肝を抜かれた。ちなみに、藤原丈一郎のエピソードは今回の事例としては、やや強引であるのは否定できない。
差し詰め、人は憧れや好きなのものに自然と寄っていくと言われる。なにわ男子もいずれはそうなっていくのではないかなと。


③「七人七色」の独自性
なにわ男子は計7人で構成されたグループである。リーダーの大橋和也、センターの西畑大吾、最年長の藤原丈一郎の年上組と、マスコット級の可愛さの大西流星、高身長イケメンの道枝駿佑、天然ナルシストイケメンの高橋恭平、なにわの弟で最年少の長尾謙杜の年下組で成り立っている。
初めは、7人という大人数を区別するのに苦労するかもしれない。

長尾謙杜。B型。2002年8月15日生まれ。なにわ男子の最年少。大のサッカー好きで、スペインのレアル・マドリードのファン。服好きでメンバーの衣装を担当している。持ち前の明るさと笑顔がトレードマーク。メンバーの藤原丈一郎にお笑いを鍛えさせられている。

道枝駿佑。O型。2002年7月15日生まれ。身長は180cmの長身でいわゆるドラマ班。最近ではドラマ「金田一少年の事件簿」(※5)に主演を務めたことも記憶に新しい。ドローンが好きらしく、ダジャレがツボな所もある。メンバー内で「笑点」的な古典のお笑いができる(と筆者は勝手に思っている)。

高橋恭平。B型。2000年2月28日生まれ。自他ともに認めるナルシスト。クールなルックスとは裏腹に、喋ると天然さがダダ漏れてしまうところがある。「変わっているね」と言われることは嫌いじゃない彼は独特な世界を持っており、たまに放つ言動はメンバーを戦慄させる。ただ、独創性は素晴らしく、斜め上を行くコメントはたまにホームラン級にウケることがある。

大西流星。O型。2001年8月7日生まれ。グッズ担当だが、もはや本人がマスコット並の可愛さを併せ持つ。ジャニーズとしては珍しくコスメをプロデュースしている。いじらしい見た目とは想像がつかぬ声域の幅広さがある。メンバー、ファンからは「喉におじさんがいる」。

大橋和也。B型。1997年8月9日生まれ。なにわ男子のリーダー。「プリン食べすぎておしりプリンプリン」がつかみ。メンバーきっての「料理男子」として知られており、かなりの腕前。千鳥の大悟からは「声がカサカサ」と言われているが、メンバートップクラスの歌唱力を兼備している。

西畑大吾。AB型。1997年1月9日生まれ。なにわ男子のセンター。なにわTube(※6)ではMC(回し)を務めることが多く、普段発する声はMCボイスである。嵐の二宮和也を崇拝する「二宮教」の筆頭信者である。MCという立場上、しっかりしているように思われるが、驚いた時に見せる可愛いリアクションは見ものである。

藤原丈一郎。B型。1996年2月8日生まれ。最年長27歳(2023年3月当時)。芸能界随一のオリックス・バファローズファン。なにわ男子のなにわ感担当で、お笑いに関してはメンバーにさえ厳しくなる一面も。漫才のネタも作成しており、ネタ数は約30本ある。

甚く簡単ではあるが、全メンバー7人の紹介をさせて頂いた。こうして見ると、バランスの取れた7人であることは間違いない。
※なにか間違いがございましたらご指摘いただければ幸いです。


以上、なにわ男子が国民的アイドルになりうる理由を僭越ながら列挙させて頂いた。
SMAPが解散して、早6年余り、巷では「今後SMAPを超えるアイドルはいない」「SMAPは最高傑作」なんて言う声も散見される。未だにSMAP復活待望論が叫ばれているのもこれが理由のひとつであろう。

しかしながら、なにわ男子は彼らに肩を並べるポテンシャルを持っている。筆者はそう思う。国民的アイドルとはその時の社会情勢を如実に表したアイドルのことであると言われる。「明治維新」に引っ掛け、「令和維新」と名付けたくなるような昨今は、様々な意識、体制の変化に迫られている。高齢な人がひとたび失言をすれば「老害」とレッテルを貼られてしまう。インターネットの爆発的な普及、発展により、テレビ離れがより一層叫ばれ、個々の好きなものが重視され、家族みんなが好きなものが無くなっていく。こうして、かつてない趣味趣向の「世代間分裂」が起こっている中、なにわ男子は若者にとっては「一緒にいたら楽しいアイドル」、高齢者にとっては「楽しい孫のようなアイドル」という認識でいられるような、老若男女に愛される力を持っているような気がする。これからも幾多もの国難が訪れるであろう。その時にふと隣に寄り添ってくれて、明日への生きる希望を齎してくれる、まるでSMAPのようなアイドルでいて欲しい。と、切に願う。



脚注

(※1)サチアレ……ゆずの北川悠仁が手がけた楽曲で、現在、フジテレビ系列朝の報道&情報番組「めざましテレビ」の主題歌となっている。

(※2)ザ・ベストテン……1978年~1989年にTBS系列で放送された歌番組。司会は久米宏、黒柳徹子。現在の「ミュージックステーション」のような当時の音楽番組の一丁目一番地的存在だった。

(※3)SMAP×SMAP……1996年~2016年にフジテレビ系列で放送された歌×お笑い番組。SMAPの代名詞と言える番組だった。

(※4)中居正広のプロ野球魂……毎年、開幕前にテレビ朝日系にて放送。12球団各チームのファンの芸能人が集結し、シーズンの順位予想、期待選手などを語り合う座談会のような番組。司会の中居正広曰く、「野球ファン以外は観なくても良い番組」。

(※5)金田一少年の事件簿……2022年4月~7月に放送された日本テレビ系日曜ドラマ。主演は道枝駿佑。主題歌はなにわ男子「The Answer」。過去にはKinKi Kidsの堂本剛、Hey! Say! JUMPの山田涼介なども主演を務めた。

(※6)なにわTube……なにわ男子の公式YouTube。毎週火曜日の午後7:28(なにわ)に配信。様々な企画を通してメンバーのリラックスした素顔を見ることができる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?