右と左



私は手も足も右利きの為、生活のほとんどを体の右に頼っている。
それだと重心がどうしても右に偏るので、普段から左を意識して、なるべくバランスをとっていた。
しかし、やはりどうしても体を使うのは右側ばかりを頼ってしまいがちだった。そんな私の体の右側がもう限界を迎えている。
右腕と右足がついに疾患を起こしてしまった。
やはりとても不便だし、できることがかなり減ってしまった。
もちろん治療をして今の状態よりは改善させるつもりだが、おそらくは元通りにはならないだろうと感じている。もうこれまでのようにできなくなったことは諦めて、これからできることをじっくりやっていこうと思っている。
これまで全力で働いてくれた私の右腕と右足に、心から感謝している。右腕と右足から教えてもらった感覚は、私のこの体が死ぬまで忘れないと思う。そして私にはまだ左腕と左足がある。私の左腕と左足は、私の体を通して右腕と右足の感覚を受け継いでいる。これからは、その感覚を頼りに私をもっとサポートしてくれるだろう。
私の体の左側は、これから新たな世界へ続く道を進むことを助けてくれるに違いないと願っている。

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