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ジャパンクオリティ=日本品質ってどこがすごいの?―GLホームのJapan Qualityー

こんにちは!LIXIL住宅研究所note編集部です。
今回は、私たちが展開している3ブランドの一つ「GLホーム」がこだわる「ジャパンクオリティ」の家づくりについて紹介します。

海外デザインでも、Made in Japanの家づくり

日本製品は、海外の製品と比較し、一般的に品質が高いといわれます。また、日本は製品だけでなく、サービスの質も高いと評価されています。この理由は、製品を買われるのはお客様なので、日本のお客様の品質やサービスに対する要求が高いからなのかなと思います。

また、日本人の気質と日本企業の改善・改良の文化もその理由の一つでしょうか。ミリ単位の精度へのこだわりやそれを実現する職人的気質、おもてなしサービスの心などは、日本人の強みですよね。

お客様は、製品やサービスの効果・効能を求めて買うわけですが、それに加えて、安全や安心、長く使えるなどの要求が高いのが日本市場だと思います。

日本品質にこだわる理由―失敗事例から学ぶー

以前、GLホームではデザインや性能を重視し、海外の木製サッシを輸入し、使用していた時期があります。見た目もオシャレで、断熱性能や遮音性能など当時の日本のサッシにはない特徴があり、とても人気がありました。しかし、お引き渡し後の物件で、そのサッシから水漏れがすることが判明したのです。

写真はイメージです。

そこで、水漏れしてしまったお客様への対応を進めるとともに、水漏れの原因究明に努めました。輸入後、即取り付けるのではなく、一旦自社工場へ運び、分解して、雨水の浸入を防ぐシーリングなどの措置を施してから取り付けるなどの対応もしましたが、水漏れは直りませんでした。

見た目も性能もとても良いものだったのですが、残念ながらそれ以降、その木製サッシは使用しないこととなり、国産のサッシに変更した、ということがありました。

見た目や性能が良くても、長く使えない、お客様に迷惑をかけてしまうような品質の製品は提供できない、こんな失敗事例を経験したからこそ、私たちは日本品質にこだわって住まいづくりに問い組んでいるのです。
 
ということで、今回は、GLホームが取り組む日本品質についてご紹介したいと思います。

ジャパンクオリティ実現のための取り組み

その1=構造は地震に強いツーバイシックス(2×6)工法

GLホームが提供する住まいは、ツーバイシックス(2×6)材という木材を基本につくられています。日本では、ツーバイフォー(2×4)工法や住宅が一般的ですが、工法は同じで、材料が2インチ幅の広い材料を使用しているため、ツーバイシックス工法と呼んでいます。

この材料を、図面をもとに工場でプレカット(現場での施工前に工場などで原材料を切断しておくこと)し、カットした材料でパネル作成を実施します。このパネルを現場に運び組み立てるのです。
これにより、作業効率のアップ(工期短縮)や品質の均一化、精度の高さが確保でき、材料のロスや時間的ロスの軽減、端材や加工時に出る木屑などを削減することができます。

日本におけるツーバイフォー工法(GLホームの場合はツーバイシックス工法)の正式名称は「木造枠組壁工法」といいます。床1面、壁4面、天井1面の6面体は箱状のカタチをつくり、建物を支えています。これを「モノコック構造」と呼び、地震の力や揺れをバランスよく分散することで高い耐震性を実現しています。

GLホームでは、ツーバイシックス工法を標準としているので、より耐震性が高くなっています。さらに、大地震への備えとして、このツーバイシックス工法の耐震性にくわえ、大きな揺れや建物の変形を抑える制震システムを採用した「ハイパーモノコック構法」の構造体も用意しています。高層ビルの制震システムなどにも使われている「粘弾性体」と呼ばれる部材を構造耐力上必要なすべての壁に挟み込むことで、家全体が揺れを吸収できるシステムになっています。

その2=2×6工法は壁の厚さが15㎝以上で高断熱住宅!

ツーバイシックス工法は、2インチ×6インチの材料を使用します。1インチは2.54㎝なので、約5㎝×約15㎝であり、壁の厚さがおよそ15㎝程度になります。木造で壁の厚さ15㎝はすごいと思いませんか?この厚みがあることで中に入れる断熱材に14㎝の厚みのあるものを使用することができ、結果、断熱性の高い、省エネな住宅になっています。

また、「6面体」の構造からなるツーバイシックス工法は、箱を組み上げて作るため、一般的な住宅よりも気密性が高くなります。「気密」とは、家の中と外との空気の出入りを少なくすることです。すき間があると夏の暑さや冬の寒さが家の中にどんどん入ってきますよね?そうするとエアコンなどの冷暖房の効きも悪いですし、何より省エネではないです。

GLホームの住まいは、建物のすき間を図る「気密測定」を実施しています。一般的な気密住宅と言われる建物はC値(相当隙間面積)5.0㎠/㎡以下との基準がありますが、GLホームが実際に建てた物件の調査結果では、一般的な気密住宅の実績を遥かに上回る平均0.67㎠/㎡となっています。
※C値の数字が少ないほど、すき間が少なく気密性が高いと言えます。

その3=耐火性能が高いファイヤーストップ構造

ツーバイシックス工法の特長の一つに「ファイヤーストップ構造」というのがあるのをご存じですか?これは、ツーバイシックス工法(ツーバイフォー工法も含む)独特のものです。構造上、上下階の間に「ファイヤーストップ材」という部材を設置しているため、1階で火災が発生しても2階への火の燃え移りしにくくなります。

また、気密性の高さに加え、室内の天井と壁は石膏ボードで囲っているため、一定時間はその部屋から火を出さない構造になっています。さらに、屋根、外壁なども防火構造となっているため、外からの延焼も防ぐことができます。

ファイヤーストップ構造で建てられた住宅は「省令準耐火構造(建築基準法に定める準耐火建築物に準ずる防火性能を持つ構造のこと)」のため、火災保険の保険料を安く抑えることもできるんです。

これ以外にも、近年大型化している台風などの雨風に対する対策や快適な室内の空気・湿度環境を保つための対策など、お客様の見えない部分で、末永く住み続けていただけるよう、さまざまな品質確保のための取り組みを施しています。
 
また、住まいは工業生産品ではないので工場ですべてつくれません。現場で職人さんたちが、組み上げていくものなので、つくる部分での品質確保についても、定期的な現場検査などの取り組みもおこなっています。

住まいは建てて終わりではなく、建ててからがスタートです。そこに何十年と人が住み続け、どう暮らしていくか!GLホームの住まいは「暮らしを楽しむ」楽しみたい人が暮らしを楽しめる提案を行っています。
ただ、「暮らしを楽しむ」ためには、地震で歪んでしまったり、台風で屋根が飛んでしまったりでは、安心して楽しい暮らしを送ることはできないですよね。

「暮らしを楽しむ」大前提として、住まいの安全・安心・快適の確保が必須です。そのために、GLホームでは「ジャパンクオリティ=日本品質」とのキーワードを掲げ、自らに高いハードルを設定して家づくりに取り組んでいます。

GLホーム
https://www.glhome.lixil-jk.co.jp/

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