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研修担当者になった人の為のセミナーの作り方

おはようございます。
クリスです。

今日は「セミナーってどうやって作るの?」と質問される事が多いので、セミナーの作り方について書いてみます。

目的を明確にする

私は企業の教育担当として社内研修の開発、運用を担っています。セミナーを作る為に一番始めに決めること。それは目的を明確にすることです。このセミナーは誰の、何の問題を解決する為に開催するのか。研修が終わった後にどんな状態になっていれば良いのかを決めます。例えば、新入社員研修の目的は社会人として必要な知識、行動を理解している状態。会社の理念を理解して具体的な行動がイメージ出来ている状態などです。この時点では、どのような内容にするかはまだ決まっていなくて大丈夫です。

時系列をつくる

目的が明確になったら何時から、何時まで研修を実施するのか設定しましょう。

目的の部分で、誰の何の問題を解決するのか決まっているので、参加者の現状、保有している状態はどのレベルなのかを把握、理解することです。例えば、中堅社員の問題解決力を向上させたいと教育担当者が考えているとします。
中堅社員が担当している営業成績を部署毎に比較してみると、どうやら何か原因がありそうです。

この原因を特定して、営業部署同士の営業ノウハウを共有し、具体的なアクションプランを作成する。そんなワークを思いついたとします。

現状の参加者がありたい姿、ありたい状態に到達するまでにどれくらいの日数、時間が必要になりますか?そして、忘れてはならないのは時間は有限です。

研修の為に現場を離れている間にも、現場にいるメンバーが役割を担ってくれているからこそ、研修が成立している事を忘れてはいけません。

ですから、長ければ、長いほど良いという訳ではありません。

また、オンラインで実施するのか、集合型で実施するのか、移動や宿泊などを考えると経費も算出する必要があります。

また、研修中も人件費分を未来の投資に当てている訳です。限られた時間の中で最大のパフォーマンスを発揮するにはどうすれば良いのか?を考えましょう。

目的達成の為に何を実施するのか、それがどれくらいの時間がかかるのかを書き出す

どれくらいの時間研修を実施するか決まりましたか?研修時間の長さが決まったら、目的達成する為にどんなワークが必要なのか、どんな内容を伝える必要があるのか、スクリプト(構成・骨子)を作りましょう。
まずは目一杯、やる事によって目標達成に近づく可能性のある考え方やワークをピックアップします。そして、それぞれ、どれくらいの時間がかかるのかを明確にします。
例えば、アイスブレイク、自己紹介8分間。のように、それぞれのコンテンツに時間をつけます。(ここでは、ざっくりで良いです)

目標達成に近づける優先順位の高いコンテンツをパズルのように組み立てていく

先程、作成した時系列を基にコンテンツの順番を決めて、どのように繋いでいくか、どのように腹に落としていけるのかを考えながら、パズルを組み立てるようにコンテンツを配置をしていきます。この時に、大切なのは、最初に決めた目的を達成するにはどうすれば良いか?を問い続けることです。
そうする事によって、おのずと優先順位の高いものが優先されるようになり、捨てなければならないコンテンツも出てくると思います。しかし、それは目的達成に必要な選択なので、迷うかもしれませんが、自信を持って設計を続けます。

時系列を見ながらスクリプトを書き出す

ここまで来ると手元には目的を実現する為のコンテンツが時系列にまとまっています。
今度はこの時系列を見ながら、スライドの構成を紙に書きだしていきます。ここでのポイントは伝えたいメッセージを1行で書き出します。これが、後々、1スライド1メッセージに繋がります。この時、各コンテンツの時間が明確なので、60分あったら、スライドの枚数は15枚。1枚4分以内で推進する必要があるな。と考える事ができます。このように考えながら、ざっくりでよいので、頭から最後までスクリプトを書き出します。

スライドに落とし込む


スライドに落とし込むときは、1枚1枚詳細を設計していくのではなく、まずは先程つくったスクリプトを1スライド1メッセージで並べてみます。そして、頭から最後まで推進をイメージしながら、流れを確認します。この時、ほぼ100%、準備はこっちの方がいいな。全然、目的を達成出来ないなと迷いが生じます。ここでも、大切になるのは、目的に立ちかえる事です。私たちは、誰に、どのような問題解決をしてもらいたかったのかに立ちかえります。そして、また、1スライド1メッセージを口に出してみながら、整えていきます。このフェーズが研修の骨子になりますから、私は一番、大切にしているプロセスになります。なぜなら、ここが決まれば、誰に、何を伝えて、どうなって欲しいのか?どのようなアクションをとってもらいたいのかが明確になってくるからです。逆にこのプロセスを踏まないまま、スライドを作り出すと沼にハマってしまいます。恐らく、就業時間内では研修スライドは完成せず、残業たけが虚しく増えていくことになるでしょう。

スライド作成はシンプルかつ、意味を持たせる

どのスライドでも言える事ですか、そのスライドで伝えるべき意味は何か?何を強調すると参加者が目的に近づく行動がとれるのか、または目的に近づく思考に自ら気づく事が出来るのか、そんな事を念願しながら、スライドはシンプルに伝えたいメッセージを強調していくのかも決めていきます。私は正直、スライド作成は苦手ですので、参考になるサイトをご紹介します。

以上、ここまで、セミナーの作り方をまとめます。

セミナーの作り方
1.目的を明確にする
2.時系列をつくる
3. 目的と時間を書き出し、組み立てる
4.時系列を見ながらスクリプトを書き出す
5.スライドに落とし込む

細かいところでは、テキストを作成したり、アンケート作成をしたり、効果検証をしたりとやる事はまだあります。それは、また次回、書いてたいと思います。

みなさんの実現したいセミナーでより多くの方の問題が解決されて、より良い世界になる事を願ってます。

最後まで、お読み頂き、ありがとうございました。

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