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びしょ濡れでもいいじゃない「雨の日散歩」

雨の多い季節になりました。

お庭をつくる仕事をしていることもあって、雨降りは現場が進まず気持も萎える時もありますが、植物にとってこの時期の雨はとても大切でありがたいものです。植物は勢いを増して成長し枝葉をグングンと伸ばし、生き生きとして輝いているように見えます。

そんな植物たちとは対照的に、子供たちは部屋の中に閉じ込められてエネルギーの発散できる場を探しては悶々としがちです…

親の立場からすると、雨の日に子供をお庭に出して遊ばれせることは体を冷やして風邪など引いてしまわないかと心配ですし、実際にビショビショでドロドロになった衣服を洗うのも一仕事(苦笑)

とは言え、長靴をグッチョグッチョ言わせながら水たまりを走り回ったり、雨どいが壊れて滝のようになってしまっているようなところで、肩を狭めながら傘をさして大きな雨音を楽しんだ経験が誰しもあると思います。

大人になっても、長靴を履くとワクワクして水溜りのなかを歩きたくなるのは、きっとこのような経験が体の中に残っているからなのかもしれません。

雨にぬれた艶やかな葉っぱ。その上にポツポツと音を立てる雨音。足の裏に伝わるぬかるんだ土の感触。雨の日特有のなんともいえない土の匂い。降り注いだ雨は水溜りになり、小さな流れをいくつもつくって繋がって大きな流れが生れる。

雨の降るお庭は、晴れているお庭とは違った世界が広がっています。子供たちの好奇心を十分に満たし身体感覚にとってもたくさんのいい影響を与えてくれます。

部屋遊びに飽き飽きしてしまったときはあたたかいお風呂を準備してから、お庭に出ておもいっきりビショ濡れになりながら雨をたのしんでみるのはいかがでしょうか?雨季のウキウキな一日になること間違いなしです!(笑)


*「にらめっこ」 2013年 5月6月号 掲載 に加筆修正

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