「春はどこからやってくるの?」と聞かれたら。
.春はどこから来るのか、みなさんご存知でしょうか?
春なんてものは南からやってくる!なんていう方もいるでしょう。いやいや、山の神様が麓に降りて春がはじまる!なんていう方もいるでしょう。ぼくの友人なんかはおしゃれ女子のスカートの丈の長さが短くなるとやってくる!なんて言うヤツもいます(笑)
どれもなるほど!と思う素晴らしいお考えですが、僕がこれこそが答えだ!思えることが書かれているものがあるので、ご紹介します。
「ねっこぼっこ」
春になると必ず思い出すんですよね。
この絵本に出合ってから、春に小さな花や虫たちを見つけると、なんだかいとおしくていとおしくて。今年40歳になる男が庭先で一人しゃがみこんで微笑んでしまうくらいです。ちょっと気持ち悪いかもしれませんが(笑)、そんくらい心に残るというか宿るというか、とにかく一度読んでいただきたい!僕の拙い文章でこの本の素晴らしさをご紹介するは無理ですし、なにより答えがばれてしまうのでとにかく気になる方は、図書館や本屋へ今すぐにでも行っていただくか、もしくはネットでポチッとしてください。
少しだけ内容をご紹介させていただくと、こんな感じです。
一年の始まり。土の中、木の根の下で大地のかあさんが妖精の子供たちを起こします。
子供たちは眠たい目をこすりながら、春の準備をします。ちいさな手でさまざまな花や虫たちの手入れをして、仕上がったものを大地のかあさんに一つ一つ見てもらい、準備が整うと子供たちはいっせいに外へ。
色とりどりの花を抱え虫たちとともに長い長い行列をつくって世界に春が訪れます。
その春の始まりの光景がとても印象的で、大人のぼくでもワクワクしました。
春は土の中からやってきます。
家を出てすぐの木々が根を張るみなさんのお庭からやってきます。
暖かくなってきた庭先で子供たちにこの絵本を読み聞かせながら、ちょっと想像力を働かせて春のおとすれを感じてみるのも楽しいです。ほんといい絵本ですので、ぜひ一度読んでみてください!
*「にらめっこ」 2015年 3月4月号 掲載 に加筆修正
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