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097. 難しく考えずにただやればいいのだ

一日一描。

今日は朝から公園へ行って、靴も靴下も脱ぎ捨てて、シートにゴロン。

木の葉っぱの間から、空を眺めていた。

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カラーパステルで雲を描く。

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娘は、人見知りだった頃が嘘みたいに、公園で子供を見つけると話しかけて一緒に踊ろう、探検しよう、と誘う。

今日はまだ歩き始めの可愛らしいお友達に渾身の回転ジャンプを披露。

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描いて、冒険して、描いて、というのを延々繰り返す。

道すがら赤々と咲き誇っている彼岸花を見つける。

「あやさん、ヒガンバナってなんでこんなに赤いの?」

「なんでだろうねぇ」

「大人になってもわからないの?」

「大人になってもわからないことはいっぱいあるよ」

「ふーん」

さっきの続きを描こうと戻ると、今まで描いていた雲はすっかり形が変わってどこかへ行ってしまう。

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雲がこんなに自由だったなんて、気づいたのはつい最近のこと。


だいたい公園でスケッチブックを広げていると、絵を描くのが好きな子供が一緒に描きたいと寄ってくる。

私はついその子の描き方から発達を予測して、次こんな風にしてみようかな、なんて考えてしまう。
それで、「子供の可能性を潰してはいけないから・・」と頑張って手を出さないように堪えている。

今日は黄色いパステルクレヨンを握りしめながらそんな風にウズウズとしている自分が何だか滑稽で、笑えてきて、子供達のリクエストに思いっきりこたえてバナナを描いてみた。

子供達、何かに火がついたようにガンガン描いていた。

そんな様子を見ながら、あぁ、これでいいのかもしれない、と思った。

難しく考えず、ただやればいいのだ。

こんな時間が何だかたまらなく好きです。


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