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折り目はわたしが生きてきた証 『十牛図のワーク・第十図』 |裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓


8月3日。
夏真っ盛り。じっとしているだけでも汗をかく日々ですが、暦の上では立秋・秋が始まろうとしている頃でした。季節的には徐々に身を引き締めて、陽気を内側にしまう準備を始めたいところですが、まだまだ残暑が続きそうです。
今年は下手をすると気が上がったまま、あっという間に冬に突入してしまいそうですので、いつもよりも丁寧に、心で体で、秋を感じてみたいですね。

さぁ、この日は、1年半かけて取り組んできた十牛図のワーク。
いよいよ最終回です。

総集編はこちら↓


今日は第十図。
最後のワークは、もう一度、第一図のワークをやりました。

2022年4月の一番初めにやった十牛図のワークとは、「紙を折りたたんで開く」というとってもシンプルなワークでした。

エネルギーの転換とかいてあるところが紙をひろげるポイント

折りたたんでいる時というのは、人生の前半。広大な自己を社会という小さな器に合わせて小さくしていくフェーズです。けれど、自我が成熟期を迎えると、今度はその折りたたんだ紙を広げるという人生の後半フェーズへと移行していきます。

一枚の紙
ひたすら折って折って
折りたたむ
もうこれ以上、小さくはできない、という圧力を手が受け取る。

今回は、折りたたむ役と、それを見守る役に分かれて、ペアワークを行いました。見守る役は、折りたたんでいる人が「もう十分にやりきった」と感じているようだったら背中に触れて、広げていいよという合図を送ります。

この合図を送るタイミングが結構重要。
「もういいんじゃないか」と手を出したり引っこめたり、はたまた「いや、あなたはまだまだいけるでしょう」と手を出さずに毅然とした態度で見つめてみたりと、見守るって、折りたたむという能動的な動作以上に多様性があるなぁと思った回でした。

ひらいてみると

でもきっと、第一図の葛藤の中にあって「苦しい」と思った瞬間にも、手を差し伸べてくれたり、信じて見守ってくれる存在がかたわらにいたのでしょう。また、浄土の慈悲というのでしょうか。相手を助けようとか、役に立とうとか、見守ろうとか、そんなことはいっさい考えずに、ごくごく自然な形でただそばにいてくれた存在もいたことでしょう。

折り目の美しさは人ぞれぞれ
最後はみんなで円になって、このワークを閉じました。

みなさん、裏の畑のみなさん、長きにわたって十牛図のワークにお付き合いくださり、ありがとうございました!

写真提供:寺子屋てらこのゆかりさん。
ゆかりさん、いつもありがとうございます^^

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