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水との対話 -water color-

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シュタイナー教室のにじみ絵や、二十四節気の水彩画など。 水彩を通して自分の中の水との対話を試みています。
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2022年9月の記事一覧

太陽からのラブレター|秋分のうた

『あたたかい あったかい』 わたしの足元を支えていた大地が  わたしの全てを包みこむ。 あたたかい。 自分が燃えることに必死になっていたときは 気がつかなかった、このぬくもり。 あったかい あたたかい あったかい。 あたたかい あったかい あたたかい。

《創世記 第六日②》この大地で命を授かる|裏の畑美術部

9月20日。 月に一回のシュタイナーの絵の教室『裏の畑』では、水彩では3月より創世記のテーマにとり組んでいます。この日は第六日目の後半を描きました。 第六日目の前半はこちら。 第六日の前半では、命が「熱」によって形になっていく様を味わいました。後半は、生み出された命がしっかりと大地に降り立つところが描かれました。 最後の絵の真ん中に置いた「赤」がどんどんと人の形になっていく。大地に現れるその形は、今のその人の状態をそのまま表している。体が大人の形体にグッと近づく9歳の子

太陽からのラブレター|白露のうた

『わたしがいてあなたがいる』 根っこでつながっていることは知っていても どこか不安だった けれど、太陽の熱がひき 自分の姿がはっきり見えてくるようになると 相手の姿も見えてきた ほんとうはずっと、そばにいたんだ ほんとうはずっと、わたしは一人ではなかったんだ

《創世記 第六日①》命が形をもつということ |裏の畑美術部

8月30日。 月に一回のシュタイナーの絵の教室『裏の畑』では、水彩では3月より創世記のテーマにとり組んでいます。この日は第六日目の前半を描きました。この日は、フォルメンはお休みでミツロウ粘土をしました。絵筆をとる前に、命が生み出されていく感触を手の中で体全体で探っていくのです。 好きな色のミツロウ粘土をとって、まずはまぁるく丸める。そして、水の中の生き物、陸に上がった生き物を作っていく。 人間の体温でゆっくりと柔らかくなっていくミツロウ粘土。「ここにこういうものが生まれ

太陽からのラブレター|処暑のうた

血の道が冷え、 昔いた海へとかえっていく。 ただいま おかえり もう十分にやったかい? 心残りはないですか? どんな旅をしてきたの? 聞かせてほしい。