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Body work講座 & お話会

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#ボディワーク

自分に還るための魔法の言葉|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody workを担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 4月9日・清明。 あらゆるものがクリアに、輝いて見える時期。春の激しさが落ち着いてようやく春爛漫という感じですが、同時に、眠くなったり、なんとなくぼーっとしてやる気が出なかったり、消化不良感があったりしやすい時期でもあります。東洋医学の世界ではこれらの症状を「春困」といいます。読んで字の如く、という感じですよね。 前半部分では、五行論的に、これらの春

十牛図の修了式|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody workを担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 2月13日・立春。 この日も、毎月恒例、季節の養生のお話から。 いよいよ暦の上では春が始まり、冬至の時期と比べると陽の力の働きを感じられるようになってきましたが、春の始まりといえど、立春の陽気はまだ生まれたてほやほや。中医学では春分までは陽気はもらさずに過ごすのが良いとされています。また、春は風が強くなるので風邪から身を守らなくてはなりません。 この

非常事態への備えとして原始反射を知る|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody workを担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 1月9日・小寒。 年が明けて、徐々にハレのモードから日常のケのモードにシフトしていく時です。今年は年初から日本人の心の深い部分を揺さぶられるような大きな出来事が続きました。自分に何ができるのだろうとソワソワしてしまう気持ちもありますが、こんな時こそ、自分を整えよう。非常時の心や体のあり方をここできちんと見直そうと思いました。 というわけで、この日の講

養生は元気な時にこそ、やるべし!|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody workを担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 12月12日・大雪。 本当に12月?本当に年末年始になるの?と疑いたくなるくらい今年は冬に入ってからも暖かい日が多いのですが、太陽の下に立つとやっぱり冬だなぁと感じます。澄んだ空気を灯すように、静けさをまとったお日様の光がキラキラと輝いているのを感じると、冬至に向かっていくのだなと感じるのです。大雪は、そんな空気感の中、この一年の時の重なりを愛しんで振

冬は水の流れとミネラルバランスを見直すとき|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody workを担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 11月14日。立冬。 時々小春日和のようなお天気を挟みつつ、空や大気は冷たく澄んで、太陽はキラキラと美しく輝き、冬がやって来たんだなという確かな実感を感じられるようになった頃。 この日も前回に引き続き、季節の養生についてお話しました。 テーマは「水とミネラル」。 なぜこのテーマを選んだのかというと、実は冬は「かくれ脱水」に注意が必要な季節だからです

背中の風の通り道を意識する【秋の養生】|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody workを担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 10月10日。 時折、ものすごく暖かい日もあるけれど、吹いてくる風はやっぱり秋から冬に向かっているなあと感じられるようになってきた頃。 そんなこの日のテーマは「風邪」。 風邪っていうと、現代では何かウィルスとか菌が入ってきて体の中で悪さをするという西洋医学的なイメージが先行しがちですが、東洋医学的には風の〝邪〟と捉えます。 湿邪 熱邪 燥邪 寒邪

十牛図のワーク・ 総集編|裏の畑Body work部

2022年4月28日〜2023年8月3日、シュタイナーの絵の教室「裏の畑」にて取り組んだ十牛図のワークの記録です。 ●第一図 人生の折り返しである第一図。 ケンウィルバーの意識のスペクトルの説明とともに、後ほど登場するシンプルなワークと共に、行いました。 ●第二〜三図 第二・三図では、仮面と影について学びながら、マインドフルリスニングという方法で相手にインタビューしたりされたりということを通じて、自分の中に「本音と建前」があることを発見していきます。どちらが良い、どち

折り目はわたしが生きてきた証 『十牛図のワーク・第十図』 |裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 8月3日。 夏真っ盛り。じっとしているだけでも汗をかく日々ですが、暦の上では立秋・秋が始まろうとしている頃でした。季節的には徐々に身を引き締めて、陽気を内側にしまう準備を始めたいところですが、まだまだ残暑が続きそうです。 今年は下手をすると気が上がったまま、あっという間に冬に突入してしまいそうですので、いつもよりも丁寧に、心で体で

委ねる勇気・委ねられる勇気|裏の畑Body work部『十牛図のワーク』第五図

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。後半のBody work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 11月15日。 色とりどりに紅葉していた葉がハラリハラリと落ち始め、地面をふっくらと包み始める頃。風が冷たくなり、いよいよ冬がやってきたなぁと肌でも感じる時でした。この日はシトシトと冷たい雨が降っていたので屋内でのワークを。 前回、とてもパワフルな第四図のワークを終え、この日は第五図。信頼のワークをすることにしました。 第四図で一進一

牛の引っ張る力が私の足を地面に踏ん張らせてくれる|裏の畑Body work部『十牛図のワーク』

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。後半のBody work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 10月18日。 秋の土用にもうすぐ入ろうとするところで、秋らしさを楽しみつつ段々と冬の足音が大きくなってくる頃でした。この日は、第四図『得牛』を体感できるワークをしました。↓これですね。 牧人は探し求めていた牛をようやく捕らえます。しかし、牛は強くなかなか思い通りにはなってくれません。この図で牧人が牛と引き合っている縄は、プロセス指向心

「エッジ」って何ですか?|裏の畑Body work部『十牛図のワーク』

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。後半のBody work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の部の絵の教室はこちら↓ 9月20日。 秋分を目前に控え、夜が深まっていきます。シュタイナーは、秋は闇の深まりとともに、人の内側では影との戦いがはじまると言いました。この日は、自分の中の影の部分(牛の領域)と目に見えている現実(牧人の領域)の境界である『エッジ』について学びを深めていきました。 ユング派の心理学者、プロセスワークの創始者であるアーノルド・ミンデル

「牛とわたし」を描いてみよう|裏の畑Body work部『十牛図のワーク』

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の後半、Body work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の部の絵の教室はこちら↓ 8月30日。 季節は処暑。太陽の熱が引いてきて、外に向かっていた気持ちがだんだんと内側に向いていきます。第三図までを終え、これから後半へとさしかかる十牛図にぴったりの季節となってきました。 ここまでやってきて、だいぶ「牧人と牛」、「頭でわかることと影の領域」についての理解が深まってだと思います。そこでこの日は、「牛とわたし」を絵にしてみ

ただ話す・ただ聞くためにそこにいる|裏の畑Body work部『十牛図のワーク』

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の後半の部で、Body work講座を担当しています。前半の部の絵の教室はこちら↓ 7月19日。 明日に夏の土用入りを控え、なんとなく身体がどっしりとした重みを感じ、気持ちも内側に向かっていくような空気を肌に感じていました。この日は、ワークブックに沿って十牛図の第一図〜第三図までをたどりました。 第一図の人生が折り返し、自分探しの旅が始まったきっかけやその感触についてまずは語り合いました。第一図に関してはこちらの記事で書いています

夏至の太陽をからだいっぱいに|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の後半の部で、Body work講座を担当しています。前半の部の絵の教室はこちら↓ 6月21日。 夏至の日でした。 最初に少し夏至のお話。 夏至とは、最も太陽の熱が強くなり、昼が長くなる季節です。ハレ(精神)からどんどんケ(現実)を形作ろうとする力が最も強く、ケが枯れやすい時期です。いろんな説がありますが、一説によると、ケガレとは、ケ(現実・日常)が枯れることを表していると言います。なので夏至は、現実が形になり大きく動く季節である