見出し画像

ストーリーstoryとヒストリーhistory


ヒストリーhistoryはラテン語のhistoriaから、ストーリーstoryは後期ラテン語のstoria(historiaの短縮形)から、フランス語を経て英語に取り入れられた言葉。どちらも元々「物語、記録、歴史」などの意味をもっていて、1500年代までは今みたいにはっきりした区別なく使われていた。

その後、ヒストリーhistoryの方は「歴史」として、ストーリーstoryは「物語」などとして分化してきたが、 前者は基本的には事実に限られる一方、 後者は事実であろうとフィクションであろうと構わない。それもあってか、ストーリーstoryは「嘘」とか「法螺話」なんていう意味さえ持つようになった。

また、映画や小説などの「筋」としても使われるが、これはstoryline(story line、 story-lineと綴ったりもする)から逆性された意味だろう。

ファミリーヒストリーfamily history というと、「家系」とか「家族歴」という意味で、例えば遺伝性の病気なんかを表現するときに使ったりもする。
一方、my story とかher story というふうにone's story の形だと、その人が書いた物語だったり、語った話だったりすると同時に、「身の上話 one's life story」ともなるし、また「本人が言いたいこと」ともなる。
そういう意味での検索でヒットしたサイトの一つ、
How to Tell Your Story
https://www.success.com/how-to-tell-your-story/
特にお勧めってわけでもないけど( ´艸`)動画もあるので気楽に聞き流してみるといいかも。


✽Talking about your experiences, thoughts, and feelings also means creating your history.
君の経験や思うことや感じることを語るのは、君の歴史をつくっていくことでもある。


また、storyにはもう一つ、辞書には別語として項目だてされている「階」という意味もあるが、これは中世の建物の各階の正面境目に物語絵のようなレリーフが施されていたからとの説が有力だ。
¶ This building has fifteen stories. このビルは15階建てだ。

ここから先は

107字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?