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モレノ:『契約延長を断った』

スペインメディア El Periódico Mediterráneo による、アルベルト・モレノのインタビューです。

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彼は四方八方に幸せを振りまいている。一緒に過ごせばポジティブなエネルギーや楽観的な考え方、喜びが全てに伝染する。アルベルト・モレノとはハッピーで、自分の仕事を楽しんでいて、チームメイトのために努力を惜しまない模範的な男。

靭帯の怪我により6ヶ月間離脱していたが、他の選手を励ましたのは彼である。セビージャ出身、セビリアーノとはそういうものなのだ。

スペイン代表としてユーロU-21を制覇。チャンピオンズリーグ1回、ヨーロッパリーグ2回を制覇したほか、ヨーロッパカップ戦の決勝で4回(チャンピオンズリーグ1回、ヨーロッパリーグ1回、スーパーカップ2回)の敗戦を経験。素晴らしい左足を持つ超一流の選手である。

彼は過去、現在、未来への期待を率直に語った。


今季は順調に進んでいるように思えるけど…

昨季は大怪我を負ったことで厳しい道を歩むことになってしまったから、スタートダッシュがうまくいっていることに満足している。目標は、シーズンをこなして、監督の意向に沿うような良いパフォーマンスをすること。

いつも幸せそうにしているよね

ポーズではなく、本心だよ。想像もつかないくらい幸せだ。望んでいるのはプレーすることで、今季はようやくそれができるようになったんだ。

ウィンガーとしての自分はどう?

私の望みはプレーすることであり、監督がそこに配置するならそこでプレーする。セビージャのリザーブチームにいたときに経験していたし、真新しいことではないんだ。自分のベストを尽くしたいし、このクラブはとても居心地がいい。ウイングとしてプレーするのか、インサイドでプレーするのかは気にしない。重要なのはチームにとってプラスになることをすること。

振り返ってみよう。ビジャレアル加入前の様子や選んだ理由は?

リバプールで長年プレーしてタイトルを獲得した後、去る時が来た。ビジャレアルは最も興味を持ってくれたクラブ。自分に言い聞かせたよ、『ここで活躍しなければいけない』と。

最初は思い通りにいかなかった

そうだね。大変だったよ。カジェハ監督のもとでは怪我を繰り返してしまい、次は前十字靭帯だ。全て最初からやり直さなくちゃいけなかったし、半年間の離脱を余儀なくされた。

そんな精神的に大きな挫折をどう乗り越えたの?

全ては心の持ちよう。幸い、去年はうまく対処できた。前向きな気持ちで、家族と楽しみ、スタンドやジムでチームメイトを応援することが大切だった。大変だったけど、その喜びは回復を促す解毒剤だった。私は陽気な男で、いつも冗談を言っている。妻のリリアがよく助けてくれた。ある日、彼女に言われたよ。『アルベルト、あれほどうまく対処できたあなたを尊敬しているわ』と。

なんという教訓だろうか

フットボーラーにとって最も重要なのは「頭」だと心から信じている。集中力がなく、全体がまとまっていなければ、どんなに優れていても意味がない。メンタルの強さは全てのドアを開ける鍵だ。

リバプールでは何があったの?

良い時期を過ごしたけど、奇妙なことが起こったり運が悪かったこともあった。最初の2年間はコンスタントにプレーをした。でも、3年目に監督は右サイドのMFであるジェームズ・ミルナーを左サイドバックにした。そのシーズンは全くプレーできず、難しかった。4年目にクロップと自身の状況について話をした。『頼りにしている』と言ってくれた。素晴らしいプレシーズンを過ごして、プレミアリーグでスタメン出場し、リーグ戦とチャンピオンズリーグと毎試合のようにプレーできた。ロペテギに呼ばれてスペイン代表にも復帰した。でも、不運なことにチャンピオンズリーグのグループステージ最終戦で足首を痛めてしまった。

またも無念の負傷だね

12月中旬のスパルタク・モスクワ戦だ。2ヵ月間試合に出られなかった。その後ボクシングデーが来て、クリスマスの週から1月の第1週までの間の16試合はほとんど出られなかった。監督は代役であるロバートソンを起用した。実際、彼はとてもよくやっていたし、スタメンの座を獲得した。良い関係で、常に味方でいてくれたクロップはこう言った、『アルベルト、君を信頼しているが今はロバートソンを外すわけにはいかない』と。リバプールは素晴らしいシーズンを過ごし、レアル・マドリーに敗れたがチャンピオンズリーグ決勝に進んだ。でも、その後もずっとアンディの控えだった。

その後はどうなったの?

5年目には新たな5年契約を提示され、ノーと答えた。長年イングランドにいたし、子供も3人いるけど、妻に相談してスペインに戻るのが1番だと考えた。ただスペインに戻りたかった。

その後、ビジャレアルでの怪我の2年間を経て、3度目の正直を期待している

そう。これから起こることは信じられないようなこと。昨季、ビジャレアルは素晴らしい経験をした。重要なチームを相手にした厳しいヨーロッパリーグでの優勝だ。これからは、最も美しい大会であるチャンピオンズリーグも楽しまないといけない。

今季の目標は何だと思う?

来季のヨーロッパカップ戦圏内に入ること。ビジャレアルがそれ以下の価値しかないとは思わない。それとチャンピオンズリーグでのプレーも楽しみだ。

チャンピオンズリーグの展望は?

ビジャレアルには素晴らしい選手が揃っている。ビジャレアルに勝とうとすればたくさんの苦しみを味わうことになる。素晴らしい選手がいるし、グループステージを突破できる。

チャンピオンズリーグ経験者として、自身の役割は?

他の皆んなと同じだよ。ここでは皆んな同じだ。それに、アルビオル、イボーラ、マリオ、マヌのようにチームを引っ張るベテランがいる。

ウナイ・エメリの役割は?

彼は重要な存在だ。全てを簡単にしてくれて、モチベーションを保つための重要な役割を担ってくれている。細かいところまで分析してくれる。世界のトップの監督の1人であり、クロップと並んで最高の監督だと思う。

最後に、ドレッシングルームで最も驚かされたのは誰?

間違いなくジェラール・モレノだよ。優れた選手だと知っていたけど、数ヶ月間一緒にトレーニングすれば彼がスーパーな選手だと分かる。世界のトッププレイヤーだ。

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