リヴァプールFC2020/21シーズン 冬移籍のターゲットは?

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移籍市場の時期がやってきました。
今冬の移籍ターゲットはCB。以上です!当たり前ですね…

ただ補強は目標に対して現有戦力が不足している場合にのみ必要で、移籍市場では常にその先も見据えて補強をしないといけません。

現在の時点ではファビーニョかマティプのどっちか ・ロボかアリソンと3トップにジョタの2枚が長期で故障しない限りプレミアリーグは優勝できそうです。(言ってるそばから早速マティプが故障してしまいました…)
一方でチャンピオンズリーグで優勝できる可能性はくじ運とファンダイクの復帰次第でしょう。ダイクのパフォーマンスがどこまで戻るかはまだ分かりませんが、現在のリハビリペースを見る限りではCL決勝の5月末には復帰できそうです。するとシーズンアウトはゴメスのみという事になります。

(前提が既に壊れてるんですが)よって補強0でもマティプとファビーニョが長期で壊れなければ問題はなさそうです。中途半端な選手を高いお金払って獲得するよりも長期的にみて欲しい選手またはローンか短期契約で保険となる選手が必要な状況です。

クロップは短期的な解決策を好みませんので中途半端な補強はないでしょう。ただCBだけはコウルカーのようなローンの可能性は0と言えない緊急事態を迎えています。

■1.現状の登録枠と金銭面について

 ・1.1登録枠問題

ではどんな選手を取れるのか。まずは選手の登録枠を考える必要があります。
プレミアリーグもチャンピオンズリーグも国籍に関係なく登録する事ができるのは17枠です。現在この17枠を下記のように使用しています

1 アリソン  GK
2 アドリアン GK
3 マティプ CB
4 ロボ SB
5 シミカス SB
6 ファビーニョ MF
7 チアゴ MF
8 ワイナルダム MF
9 ケイタ MF
10フィルミーノ FW
11マネ FW
12サラー FW
13ジョタ FW
14シャキリ FW/MF
15南野 FW
16 オリギ FW
(17) ファンダイク(現在登録外)

ここで使わなかった数に加えて自国とウェールズのクラブで16歳から21歳までの5年間中3年以上育ったホームグロウンという扱いになる選手をプレミアリーグでは8人、チャンピオンズリーグでは4人登録が可能です。
また16歳から21歳までの5年間中3年以上リヴァプールに所属して育った自クラブ育成選手は合計が25人の登録枠になるまで追加可能です。
1999年1月1日以降に生まれた選手は今年の大会では無制限に登録可能です。これをB登録選手といいます
これらの枠をリヴァプールは下記のように使用しています。

ホームグロウン選手
ヘンダーソン MF
ミルナー SB/MF
チェンボ FW/MF
フィリップス(PL) CB
エリオット(CL) FW
クラブ育成選手(PLではホームグロウン選手)
トレント SB
ゴメス CB
ケレハー GK
B登録選手(登録枠無制限の1999年以降に生まれた選手)
ジョーンズ MF
ネコ・ウィリアムス SB
リース・ウィリアムス CB
などなど

したがって作るのに3年かかるクラブ育成選手じゃないと登録枠がありません。トッププロのレベルには遠く及ばない上に契約が残り半年と噂のフィリップスの登録を外せばホームグロウン選手も取れます。が、ホームグロウンの選手は割高です。クロップ体制以降のリヴァプールでは安く買える選手以外ではオックスレード=チェンバレンしか大金を払っていませんので獲得の可能性は低いでしょう。

したがってEUROに向けてベルギー代表での序列を上げたいオリギがローンで出ていくことになりそうです。ウルヴズがオリギの評価額である£20−30m程度を支払ってくれたら最高の展開ですがヒメネスがいる以上、彼らはローンで短期の契約以上を求めないでしょうし点が取れるオリギよりもポストプレーヤーを求めるでしょうからウルヴズの優先度は低そうです。その他のチームからの交渉を早くまとめる必要があります。

 ・1.2金銭面の問題

一方で登録枠があってもお金がないと補強は不可能です。FFPというルールです。マンチェスター・シティの問題で聞いた人もいるでしょう。このルールに照らし合わせるとリヴァプールは借金や株式を売却して増資などで現金を調達すれば、よほどの大金じゃない限り補強可能です。(夏の予算が減るのでお金をそこまで投じる事はないでしょうけど…)

この点については説明が非常にめんどくさいです。今回の記述にいくらかの課金がされた場合にはリヴァプールで学ぶ簿記2級講座を課金コンテンツ700〜980円くらいの文庫価格で作って説明するので課金するかtwitterでSwiss Ramble氏のツイートを読んで勉強してください。

https://twitter.com/swissramble/status/1274957273664761856

短期的な視点での分析は以上です。長期的な視点での分析に移りましょう。

■2.現状の戦力事情から見る長期的な補強ポイントについて

 ・2.1 FW序列

レギュラー:マネ(1992)
レギュラー:サラー(1992)
レギュラー:フィルミーノ(1991)
控え1:ジョタ(1996)
控え2:南野(1995)
控え3:オックスレード=チェンバレン(1993)
控え4:シャキリ(1991)
控え5:オリギ(1995)
ローン中:アウォニー(1997)
ローン中:ウィルソン(1997)
ローン中:オジョ(1997)
ローン中:エリオット(2003)
ローン中:ウッドバーン(1999)

主力は現在最盛期を迎えており、3年後には衰えだす年齢を迎えました。2年後に大物を獲得して1人を2〜3年後放出する事が予想されますが、来夏の補強はレアルを出し抜くエンバペのお得なトレードが実現しない限りはなさそうです。

能力的には控え4をオリギと争うレベルですが、コンディションの問題で2020年12月19日の段階では南野が2位です。1人は完全に余剰人員なのでオリギの放出が濃厚です。過密日程じゃなければ2人放出しても問題ない充実の陣容です。高齢化が進んでいる事もあり、オリギに加えて稼働率が非常に低いシャキリも近い将来に放出が濃厚です。

 ・2.2 MF序列

レギュラー:ファビーニョ(1993)
レギュラー: チアゴ(1991)
レギュラー:ヘンダーソン(1990)
控え1:ワイナルダム(1990)
控え2:ジョーンズ(2001)
控え3:ケイタ(1995)
控え4:ミルナー(1986)
控え5:オックスレード=チェンバレン(1993)
控え6:シャキリ(1991)
ローン中:グルイッチ

SBと兼務のミルナー、FWと兼務のチェンバレンとシャキリのおかげで層は厚く見えますが、鉄人のファビーニョがCBの故障者問題でアンカーが不足しています。ただしCBが復帰してファビーニョが中盤に戻れば主力の高齢化以外は問題ありません。

ワイナルダムはこのタイミングで大幅昇給しての契約延長を行なってしまうと売却ができなくなるのでリヴァプールは2年か3年の短期契約で年俸£5.5〜6.5m程度のオファーを改善する事はないでしょう。

したがってエリクセンがPSGに行き、インテルが代役としてワイナルダムに提示するであろうオファーの方が遥かに高額になりそうです。それゆえにワイナルダムはエムレチャンの様に極限まで酷使した上で夏に放出が濃厚です。

ただしワイナルダムが優勝を争えるリヴァプールでのポジション争いを選ぶ可能性もあります。ジョーンズが彼の序列を上回る日は近いと思いますが、監督のクロップは彼のプロ意識などを高く評価しており出場機会を得る可能性もあるので。

どちらにせよ故障が多いケイタを入れ替える為に夏に誰か1人買うことが予想されます。チアゴをアンカー起用することも可能なため、補強ターゲットはケイタの役割をする選手になる可能性が高いです。

候補はレナト・サンチェスなどですが、リヴァプールは本命の候補の噂は徹底してガードされるので彼は保険の保険と思われます。夏に1枚補強される代わりにワイナルダムかケイタのどちらかがチームを離れる事になりそうです。

 ・2.3 SB序列

レギュラー:ロバートソン(1994)
レギュラー: アレクサンダー=アーノルド(1998)
控え1:ミルナー(1986)
控え2:ネコ・ウィリアムス(2001)
控え3:シミカス(1996)
ローン中:アダム・ルイス

ミルナーが控えの筆頭で若手2名が追いかける展開。ミルナーの契約が切れる来季末までに戦力化の目処がたたなければ補強もあり得ますが、現時点では1番補強の可能性がないポジションです。

 ・2.4 CB序列

レギュラー:ファンダイク(1991)
準レギュラー:マティプ (1991)
準レギュラー:ゴメス(1997)
控え1:リース・ウィリアムス(2001)
控え2:フィリップス(1997)
控え3:ファンデンバーグ(2001)

鉄人ファンダイクが万全ならば4番手のCBには500〜1000分程度しか出場する枠はありません。だから故障がなければファンダイクを信じてPLとCLを使い、EFLやFAはリースを使ってスペの2人が故障したらファビーニョをCBに回すという机上の空論は理論上は素晴らしいものでした。

能力的にはプレミアCBのトップ3と言える3人ですが、残念なことに補強が必要です。能力は高くとも限界を超えると大怪我で壊れるゴメスと細かい故障が多すぎるマティプを一切故障しないファンダイクが支える構造が某選手によって破壊されてしまったからです。

4番手は正直いって目糞鼻糞の世界なのですが年齢を考えるとリースが1番でしょう。1手先を読む知性がありますし、ゴメスよりも遥かに強い空中戦はとても良いです。一方でヘンドやサラーが追いかけてくれたので問題にはならなかったもののスピード不足は酷いものでソンフンミンに一瞬で追い抜かれて追いつけませんでした。WBA戦も簡単に振り切られてしまったようにスピードはプレミア基準ではありません。

また明後日の方向にヘディングする事も多く、WBA戦でジョーンズのパスミスで陥ったピンチでも彼のヘディングのミスが連鎖して失点のきっかけとなるCKを与えてしまうなど、ゴメスやマティプと比べるのはかなり苦しいものがあります。

ファンダイクを壊されてしまったので将来的にマティプに代わる壊れなくて良いCBを今探す必要が出てしまいました。まだ19歳のリース君には5年後の3番手、4番手を目指して来季以降はローンで成長してもらいましょう

 ・2.5 GK序列

レギュラー:アリソン(1993)
控え1:ケレハー(1998)
控え2:アドリアン(1987)
ローン中:グラバラ(1999)

こちらも補強の必要がないポジションです。繋ぎに問題のあるアドリアンvsハンドリングに問題があるケレハーの戦いはハンドリングを改善したケレハーが勝ちそうです。

ただしアリソンもケレハーも故障で離脱することがあるGKなので壊れないアドリアンの価値はまだ残っています。ただ保険の保険に使うには優秀な上に給与も高いので1年の契約延長オプションを行使するかは悩みどころです。他により良い(安い)候補がいた場合にはアドリアンは今季で契約を満了し、フリーの壊れにくいベテラン選手を獲得する事でしょう。

以上が長期的な展望です。つまり5年先を見据えた世代交代を行う為の補強以外に必要なのは深刻な故障者問題を抱えるCBとワイナルダムの契約が切れるMF1枚だけです。

世代交代時には主力の売却でお金が入るので金銭面での負担は深刻に考えることはありません。何をいってるの?って感じでしょうが£100mで選手を売却しても£100mで後釜を買うのはリヴァプールにはFFP的に厳しいからです。

マティプの世代交代も行えるような故障が少なく能力の高いCBで£30m〜50mで買える選手が理想です。ここからは候補を見ていきましょう。いつもの通り私の偏見にまみれた候補を挙げていきます

■3. 個人的に獲得してほしい補強候補5名

希望CB1位 コナーテ Ibrahima Konate(1999) 194cm
能力☆、獲得可能性△、リヴァプール補強の噂◎
https://twitter.com/cfbayern/status/1334816950678147072

https://youtu.be/iBksFim-uc8
個人的にはファン・ダイク級の大器だと思っています。特に抜かれた後に反転して追いかけた時の加速が速いのはCBというポジション上とても大きなメリットです。

トラップもパスもそこそこですが、スピードと加速があって背の高さもあって空中戦も強い。ぶつかった時も強くアジリティとストレングスの両方を兼ね備えた強い身体を持っています。

唯一のネックは身体が頑丈じゃないことです。身体が出来上がって万年ソエ気味な問題が解消されたらバケモノになる若駒の様な脱皮を期待しています。が、2018/19シーズンに3700分近い出場を果たすと2019/2020シーズンは故障で1000分すら出場できませんでした。筋肉を断裂した後はコンディション不良に加えて臀部に踵などスタリッジのような故障のデパート状態なので様子見が必要かもしれません。

故障癖が治らずスペ選手化する可能性も高いですが、バケモノCBが3枚いるリヴァプールなら酷使で壊れることも少ないでしょう(というのはケイタを見ていれば間違いだということが分かりますね)。ただ可能性が大きいので期待しているといったレベルです。

ちなみにCLラウンド16でライプツィヒとの対戦が決まったため、今冬での獲得可能性は0に近いです。

希望CB2位 ベード Loïc Badé(2000) 191cm
能力◎、獲得可能性○、リヴァプール補強の噂×
https://youtu.be/e9jgM2fjjJ8
今年昇格してきたランスを7位に引っ張る新星です。系統としては空中戦にも強いジョー・ゴメスといった感じでかなりの大器と思われます。繋ぐ技術もあり(ありすぎて危なっかしいのもゴメス似)、スピードだけでなく加速も優れているのでドリブルで突破することもできます。

背も高いので空中戦の勝率もそこそこですが、トップスピードで走ってもバランスが崩れない最低限のアジリティを兼ね備える高身長選手は珍しいです。また今のところ故障歴もなく身体の発育は早熟っぽい感じで頑丈そうです。まだ補強のターゲットになっているという噂はどのクラブも出てきてません

希望CB3位 ウパメカノ Dayot Upamecano(1998) 186cm
能力◎、獲得可能性×、リヴァプール補強の噂◎

https://youtu.be/fhMxaXFkPzc
またまたフランス人です。コナーテより1歳年上の分だけ肉体的な強さがあります。チアゴの報道をすっぱ抜いていたクリスティアン・ファルケがいってるのでライプツィヒ組が本命の補強候補でしょう。

凡庸だった3年前と比較すると素晴らしいトップクラスの選手になりました。しかし身長が高くない為か空中戦でのポカが結構多く、繋ぎの部分でも安定感のある選手ではありません。そして今冬だけでなくバイエルンが優勢という噂もあり獲得自体が難しい可能性が高いです。

希望CB4位 ミリトン Eder Militao(1998) 186cm
能力◎、獲得可能性△、リヴァプール補強の噂○
https://youtu.be/7JkE1rwkF7Q
上3人と同じく最近流行りの速い・強い・そこそこ上手い・そこそこ高い系のCBです。まだ荒いですが、彼も大器です。今季は出場機会が非常に少ないため移籍の噂が出ているものと思われます。ただしラモスの後釜として獲得されているので短期のローンは可能かもしれませんが強奪は困難でしょう。

希望CB5位  シュクリニアル Milan Skriniar(1995) 187cm
能力◎、獲得可能性△、リヴァプール補強の噂○
https://youtu.be/LjVC9tIlrFs
対人に強いCBで加速も○、決定機を演出するパスは非常に上手い。また頑丈さにも定評があり故障歴0でコロナウィルスが人生の初の離脱という鉄人。唯一の難点は空中戦で勝つことが少なくヘディングでの得点も少ないことだけです。

出番が少なかった時期に将来についてはわからないと回答したため移籍可能性は0ではなさそうですが、その後はレギュラーの座を取り戻した上にインテル・ミラン愛を公言していたので移籍の可能性は少ないのではないかと思われます。

■4.獲得がなさそうな補強候補たち

獲得はわからなくもないがなさそう1 アカンジ Manuel Akanji(1995) 187cm
能力◎、獲得可能性×、リヴァプール補強の噂○
https://youtu.be/8hIlLyn9XBI
彼も現代CBで優秀な選手です。マティプからの世代交代時に狙いたい選手の1人ですがドルトムントの主力を控えとして引き抜くのは困難です。高くてケガもするのでまあないでしょう

獲得はわからなくもないがなさそう2 デフライ Stefan De Vrij(1992) 189cm
能力◎、獲得可能性×、リヴァプール補強の噂○
https://youtu.be/nO2YPFWpc7I
総合的にとても優秀な選手です。しかし優秀すぎるので高い。その割に年齢が高いので稼働年数的に割安じゃない。おまけに年に2回ほど故障するのもネックです。彼と比較検討した結果としてリヴァプールはダイクとマティプを獲得したのでしょう。そしてその判断は正しかったと思います

獲得はわからなくもないがなさそう3 シュアース Perr Schuurs(1999) 193cm
能力○、獲得可能性×、リヴァプール補強の噂○
https://youtu.be/08_Cnyd3BvA
数年前にリヴァプールのトライアウトへ参加した時から気になっていた選手です。アヤックスに行って実践経験を積み成長しています。ただしリース・ウィリアムスよりも2歳分の能力を上げた程度。トップクラブへ進出するにはまだまだ成長が必要な選手なので、本人もアヤックス残留を明言しました。2〜4年後に期待しましょう

獲得はわからなくもないがなさそう4 コーディ Conor Coady(1993) 185cm
能力○、獲得可能性×、リヴァプール補強の噂○
https://youtu.be/awEY8g-ouV8
能力的にはそこまで秀でる選手ではありませんが、補ってあまりある頑丈さです。代表での出場数が少ないとはいえ、年間に5000分以上も出場できる稀有なタフネスさを兼ね備えています。またクラブ育成選手なので登録枠の点が優れています。

■5.個人的に獲得して欲しくない補強候補選手たち

スヴェン・ボットマン Sven Botman(2000) 193cm
https://youtu.be/u3cSE1uY0vc
パウ・トーレス Pau Torres(1997) 191cm
https://youtu.be/Ue5-9V_TADw
この2人は良い選手だと思いますし、彼らが持っている武器はトップクラスだと思われますが、プレミアでやるためのスピードが足りないように見えます。どんなに優れた武器があっても必要な能力が最低レベルにもないものを持っている選手というのは厳しいです。

特にボットマンはリールの選手なのでブラフでしょう。ただしリヴァプールが彼に£40〜50m級を投じる準備があるというのは、本命候補に支払える金額の限界はそれくらいという真実を含んでいるようにも思えます。

ベン・ホワイト Ben White(1997) 182cm
https://youtu.be/MjHUa-KJnhM
オザン・カバク Ozan Kabak(2000) 186cm
https://youtu.be/4V2XlzA9WUE
この2人は今後伸びるかもしれませんが単純に現時点では能力が足りていないように見受けられます。また、ベンホワイトは185cm未満のCBを獲得したのはコロ・トゥーレ以来ないという点でリストアップしてるのか怪しいです。カバクの身体能力は魅力がありますけど、このレベルの選手に€20m以上をリヴァプールが支払うことはないのではないかと思われます。

中途半端な選手に移籍金と週給を支払うならばリースウィリアムスを使ったり、短期的なローンで穴埋めした方が良さそうです。くどいようですがCB問題はクオリティというよりも故障の問題で3人ともレベルは高いのです。中途半端なタレントでは彼らの牙城を崩せません。

■6.まとめ

出場時間が短いので参考程度ですがスタッツまとめです。

画像1

画像2

※ベンホワイトの空中戦勝率は中盤時のものも含む

1819シーズンのファンダイクというDF史上最高のパフォーマンスを参考にすると全員が霞んでしまいますが、ベードのスタッツはフランスリーグの下位クラブである事を差し引いて考えてもそこそこ優秀です。また故障後のコナーテのパフォーマンスはスタッツ上かなり落ちていますし、ボットマンもスタッツ上はかなり優秀ですので私の考えが間違っている可能性もあります。

以上2021シーズン冬マーケットで唯一の補強ポイントであるCBの補強候補について見てきました。

しかしなんということでしょう。クロップが就任する5年前には将来が楽しみな選手は多かったものの補強ポイントはほぼ全ポジションというレベルだったのに今となってはCBを1枚とMF1枚以外に補強ポイントがありません。驚きです。

もちろん近い将来に控える世代交代に向けて少しずつ戦力を若返りする為の更新は必要です。しかし我々には(ネタじゃなくて本当に)強力なスカッドがあります。クロップの戦術が理解不能であっても、これだけのタレントを揃えられたのはクロップにしか出来ない事でした。

仮に今冬誰も獲得する事がなかったとしても、このスカッドを構築した補強チームを信じましょう。彼らは行動が遅いように(外野からは)見えることはあっても、問題を放置することが1度もなかったのですから。

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