南野選手はリヴァプールFCへローンでの移籍願望を伝えるべきではないか?

リヴァプールFCのCB不足が深刻です。
ファンダイク、マティプ、ゴメス、ファビーニョの4枚で回せている時のリヴァプールは11試合を戦って7勝3分1敗の勝点は24。1試合あたりの勝点は2.18でした。この勝点ペースで38試合を戦えたなら勝点は82.9です。レベルの低い今年なら優勝できたでしょう

ところがどっこい、最後の砦のマティプが当然のように故障しました。残っているのはファビーニョだけです。相棒は2部レベルのナット・フィリップス、リース・ウィリアムスです。最近はヘンダーソンを使っています。

その戦果はヘンダーソン1分1敗(サウサンプトンとユナイテッド)、フィリップス1勝2分(ウェストハム・ブライトン・ニューカッスル)、リース1勝1分(トッテナム・ウェストブロム)です。
リースのウェストブロム戦は30分しか出ていません。この間に1−0のリードを追い付かれているので彼が出ている時間で見れば負けです。失点に繋がるCKを与えたのはジョーンズの軽率なロングパスのミスから生まれたピンチで彼がヘディングミスをしたからでした。

7試合を戦って2勝4分1敗の勝点は10。1試合あたりの勝点は1.43弱。これで38試合を戦い抜くならば勝点は54.3。マティプが出てたWBA戦を考えるともっと勝点が低くなるかもしれません。ボロボロです。1月は毎年不振に陥ること、試合数が少ないこと、ヘンド不在がMFに与える悪影響を考えても4位を逃す危険性は極めて高いです。マティプがフル稼働をするなど(ほぼ)あり得ないのですから…

ワンチャンスをモノにできるレベルのCBなので自分から攻撃を仕掛ける必要はありません。クロップが指導するリヴァプールはドン引きチームに物凄く弱いので黙ってカウンターして1点をもぎ取れば勝点を取れる可能性が沢山あります。CB不在が攻撃にも悪影響を与えています。

こうなってしまったのはFW(オリギかシャキリ)を売り飛ばせなかったからです。チームには財源と登録枠の両方がありませんでした。(登録枠については下記記事を参照)
https://note.com/liverpool_tk/n/nfbbf6ddc2095

マンチェスターシティの不正問題がお咎めなしだったのでFFPが機能していないという人もいますが、正確には機能していなかったです。今は機能しています。

しかしリヴァプールにお金がないのはACミランや2部のダービーのようにFFPに引っかかるからではありません。借金をすれば補強はできるのです。

※コウチーニョのお金でアリソンとファンダイクを買ったと誤った認識をしている方が居ますが、彼を売ったお金は親会社や銀行から借りていたスタジアムのローン返済(2017年から2019年までの決算書によれば2年で£50mを返済済み)とMelwoodとKirkbyというトレーニング施設を統合する費用(2018−19年決算にて約£20mを投資済み。合計£50mと言われていた。コロナ問題で£70mに膨れ上がったとの報道もあり)と彼の代役であるシャキリの購入資金£13.5mに消えたのです。ファンダイクは元々買う予定の選手でしたし、アリソンもCLで躍進したおかげでギリギリ買える金額だったのです。

コウチーニョの売掛金は割引いて既に現金化してお金を施設に投じて手元に残っていなかったところへ、選手の移籍金を先送りして膨れ上がっていた買掛金の支払いとコロナによる放映権料とスタジアム収入の落ち込みによる減収のダブルパンチでお金がなかっただけです。FFP的にはだいぶ余裕があります。

話が逸れました。銀行からローンしたり政府から資金を借りることができれば(リヴァプールFCはFSG体制になってからずっと大赤字だったので税金を一切払っていないので政府からの支援はおそらく受けられないけど)問題なく選手を購入することができます。ジョタとチアゴとシミカスは複数年で支払うために銀行などから工面は使わなかったとの報道です。超低金利時代の昨今、お金は調達できます。

しかし登録枠だけは選手が移籍にYesと言わなければ空けることができません。ファンダイクの帰還を考えると登録枠がありません。だから選手を高値で売ることはできません。ローンです。じゃあ誰をローンに出すべきか?と問われたらFWの誰か一択です。たまに4枚使っても殆ど3枚しか使わないのに現在は7枚もいてチェンボもプレー可能なので8枚います。どう考えても多過ぎます

誰を放出するべきでしょうか。3トップとジョタは絶対にローンできません。
15番チェンバレン、18番南野、23番シャキリ、27番オリギの4名から誰を放出するべきでしょうか。

私はオリギ選手をローンすべきだと思います。なぜなら彼は35km/hとチームでNo.1のトップスピードと高いシュート精度を武器にした決定力がありプレミアリーグで10得点できる選手なのに、スペースがないリヴァプールではその才能を殆ど活かすことが出来ないからです。
しかも契約が2024年まで残っているため、本来の価値を取り戻すために自分の才能を発揮できる他チームへ行ってイングスのように輝きを取り戻せると思っているからです。

しかしオリギ選手は出場機会が与えられないにも関わらずウォルバーハンプトンへの移籍を拒み、チャンピオンズリーグ優勝に準決勝と決勝で3点を取った男です。そう簡単には移籍してくれません。となると誰を移籍させるべきでしょうか。リヴァプールでのスタッツを対戦相手ごとに見てみましょう。

チェンボ
2部以下 3試合117分0G0A G90+A90=0.00
その他 88試合4270分13G11A G90+A90=0.51

南野
2部以下 3試合236分2G1A G90+A90=1.14
その他 27試合995分2G1A G90+A90=0.27
最後はG90+A90

シャキリ
2部以下 2試合104分1G2A G90+A90=2.60
その他 48試合1986分7G6A G90+A90=0.59

オリギ
2部以下 9試合728分4G1A G90+A90=0.62
その他 141試合5425分31G12A G90+A90=0.71

マリボルとかミッテランとか1516にELで対戦した相手なんて2部レベルだろという真っ当なツッコミは試合数が少ないけどカウントがめんどくさいので無視することにしました。ちなみに相手がユース選手だけで戦ったアストンヴィラ戦は2部扱いにしています

するとどうでしょう。1人だけレベルの低い相手にしか通用していない明らかに数字が異質な選手が居ます。チェンボはMFで出場した時間が多いにも関わらず、です。

南野選手の数値はMFであるケイタのプレミア限定の数値(0.29)より悪いのです。殆どの時間をボール拾いにプレーが制限されているワイナルダム選手ですらプレミアでは0.19の数値を残しています。

もちろん、ゴールやアシストが全てではありません。プレミアリーグ限定の数字で言えばフィルミーノは6シーズン目で平均0.60でマネも0.7に過ぎません。彼らは0.91のジョタや0.99のサラーに劣るでしょうか。プレミアリーグだけなら0.58のオリギは0.52のシャキリより優れていると言えるでしょうか?
ポジションも違えば役割も違うのです。フィルミーノは素晴らしいトラップとドリブルで前線にボールを運んでいますし、マネのドリブルやロバートソンと連携する技術がなければチームの攻撃は死滅するでしょう。だからゴールとアシストだけで評価するのは間違えています。

しかしながら守備面でドリブルでの抜かれる回数がチームワースト、トラップなどでのロストも多くプレミアリーグでのxA90が0.005程度と決定機をほぼ創出していないのは周囲のレベルを考えると残念でなりません。

このままCBの補強がなければチームはCL出場権を逃す恐れがあります。登録枠の問題もメディアで報じられ始めており、世の中には過激なファンも居ますので今後は出ていけと個人攻撃を始めてくる可能性もあります。

恐らくそのターゲットになるのはアドリアン、オリギ、南野、シミカスの4人でしょう。オリギはCL優勝の立役者なので攻撃は少ないでしょうがアドリアンと南野選手には酷い個人攻撃が始まることが予想されます。
第3GKの登録を外すことは現実的ではないですし、1年目で殆ど不在のシミカスよりも攻撃を受ける可能性が1番高いのは南野選手ではないでしょうか…

残念ながらこのままではチーム内で序列が変わることはなく出番は殆ど来ません。放出対象にされるのも時間の問題でしょう。キャリアを一度立て直すためにもローンという選択肢は自身のためにもチームのためにも検討するべきかと思われます。ジョーダン・ヘンダーソンが戦力外からカムバックできた時代とは戦力が違いすぎるのです。外で活躍しないと序列を変えるのは非常に困難です。

敏腕マネージャーのエドワーズ先生が居ますから、今からでも遅くありません。ローンでの移籍願望を仄めかしてはくれないでしょうか?貴方の生涯キャリアの成功を願う1リヴァプールファンより…

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