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4、開花後のお花はどうする?

ネキリムシ対策や芽摘みを経て、いよいよ素敵なダリアの花とご対面♪
待ちに待った瞬間だと思います。
私も「良くがんばったね。」と声をかけながら、「世界一素敵だよ✨」と親バカになります。
とはいえ花の命も有限です。
日持ち剤を使い「永く楽しめる」価値観も理解しつつ、たとえ短くても「本来の命の煌めき楽しむ」という価値観も忘れたくないものです。
開花後のお花ですが、切り花にするか否かで解説を分けたいと思います。

1、切り花にして楽しむ場合

切り花にして楽しむ場合は、茎にハサミをいれることになります。
ダリアの茎は中心が空洞な為、切ったそのままだと穴が開いた状態になります。
そこから雨水などが入り腐る恐れがあるので、切ったあとはその空洞を塞ぐ必要があります。

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良く話が出るのが、ラップやアルミホイルを被せる方法です。
被せて輪ゴムで固定することで、雨の侵入を防ぐことができます。
株数と切る本数が多くてそんなことやってられないという方は、生産者のから教わった方法「茎に針で穴を開けて水を抜く」をやってみてください。

また、別の記事で触れますが、ダリアはウイルスに大変弱い花です。
ハサミを介してウイルスが健全株にうつらないように、生産者は花を切った後に都度ハサミの消毒をしています。
現在何でも消毒できる消毒薬が無いため、切り花と球根の分球で異なる消毒薬を使って器具を消毒し、感染拡大するリスクを減らしています。

2、切らずにそのまま楽しむ場合

ダリアは花に水分を多く含む為、「ドライフラワーに向かない花」と言われるほどです。(ならない訳ではないですが、一般的に難しい)
咲き終わった後は綺麗に枯れてくれれば良いですが、花弁が傷んできて葉の上に落ち、葉を腐らせることもあります。(特に台風などで長雨になると傷みやすい)
ですので、花の外側が傷み始めたら花を摘むことをお勧めします。

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写真はダリア園での花摘みですが、外側から傷んでいくのがわかると思います。
またハサミで切るのは都度消毒の手間があるので、手で花を掴み横に倒して花の根本をポキッと折っています。
この方法なら器具消毒の手間もないですし、茎に穴も開かないですし、ダリアの汁液に触れることもほぼありません。
時期がきたら試してみてください。

実演の動画を撮ってみました。↓


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