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6、掘り上げと越冬

11月(霜の降る時期で上旬から下旬まで)日照時間が短く、気温が下がり、いよいよダリアも終わりです。
その頃には地下に球根が出来上がっているので、来年また花を咲かせてもらうために、越冬のための準備をしましょう。
鉢やプランターの場合は茎を根元のところで切り、そのまま室内へ。
室内に置き場所がない場合は、気温が5度以下にならない出来るだけ湿度の安定している場所に置いておくのがおすすめです。

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1、掘り上げ時期

掘り上げの時期は大きく2つに分かれます。
・冬場に土地が凍結しない地域では翌年の春のお彼岸頃
・冬場に土地が凍結する地域では、霜が降りる直前
(土地が凍結する両神山麓花の里ダリア園では、例年11月5日〜6日から掘り上げを開始)
土地の凍結とともにダリアの球根も凍結してダメになるので、お住まいの地域に合わせて掘り上げ時期を調整してください。
なお、凍結しない地域の場合は5cm〜10cmほど土を盛るか、藁などをかけて保温しておくと越冬できます。

2、掘り上げ方は

協力者がいればフォークがおすすめです。
両側からフォークを刺し、せ〜ので持ち上げます。
差し込む場所は、大体茎から25cm〜30cm程度離れた場所です。(品種によって球根が細長いため)

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ダリアの球根は茎を中心に放射状にできるので、茎の位置がフォークの中心になるイメージです。
掘り上げた後は水で土を洗い流して綺麗にします。
この工程でしっかりと洗えると、発芽点が探しやすかったり、球根に名前を書きやすかったりするので、しっかり洗って下さい。
下の写真は土を綺麗に落とした後ですが、土による支えが無くなると自身の球根の重さで首の部分が折れることがあります。
持ち上げる際は十分注意してください。

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動画撮りました。


別記事で書く「分球」をしたら、越冬の準備を進めます。
球根の保管は湿度管理が急所で、湿度が高いと腐敗し、過乾燥だとカラカラになり芽が出ません。
ここではダリア園の「栽培のしおり」に書かれている方法と、私が研修で教えてもらい2年間(2シーズン)実施した方法をご紹介します。

1、ダリア園の「栽培のしおり」より
分球後球根を消毒(ベンレート等使用)し、一日ほど陰干しにして表面の水分を除いてから、もみ殻・バーミキュライト等を木箱やダンボール等に入れて、上部を下にして球根を詰め込みます。
もみ殻は過乾燥しやすいので、その上に2〜3cmくらい土をかけてやります。

2、私の実践している方法
保管に使用するのは土とバーミキュライトを1:1で配合したもの。
ダンボール箱にビニール袋を被せ、その中に分球した球根を並べ配合した土をかけます。
私は保管する球根の数が多いので、球根、配合土、球根、配合土、球根、配合土とミルフィーユ状に重ねました。

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保管中は特に水も与えずそのまま部屋の中に。
4月、植え始めるに取り出すと、暖かくなったからか根が出始め、芽を出している球根もありました。

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両者のやり方に共通することは、土はあったほうが良いということです。
以前山形県川西町のダリア園を視察させて頂いた時、球根保管庫の話も伺ったのですが、床がコンクリートの保管庫を建てたら湿度管理をしても腐ることが多かったそうです。
その後床が土の保管庫を立て直したら、安定したという話ででした。
土は湿度を調整する役割を果たすようです。


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