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皇の時代の羅針盤 その六

月刊プレジデントイーグル
                       vol,6 1995, 4,25

 人間心理の戦略を活かす     
      経営者は会社を伸ばす。! 

 経営という観点から経済を見ると、世の中の博打的要素が強くなり過ぎた気がします。マネーサプライにしても紙幣をどんどん印刷しているような気がします。また、輸入原材料がなぜか急騰して来ているようです。これでは、円高メリットは現状では出ないと言うことになります。

そうなると、輸出企業は値上げをせざるを得ない状態になりさらに円高は進むことになるのではないでしょうか?輸入企業は円高差益をさらに還元してほしいものです。行政も規制緩和や円高還元に目を向け始めて来ています。中小企業はまだまだ大変でしょうがここが頑張りどこと思い出来る限りの事を考え実行することが大切です。

忘れてならないことは目標を失わないことだと思います。

利権社会からの脱皮ができるか

 最近(94年後半から)、 日本経済沈没本がベストセラーになって来ています。 この内容のテーマの一つに利権という特定のものに保証される権利があります。 社会秩序をよくすることにより国の発展や、 都市計画が進むことにより、 行政、政治、財界に利権が発生して来ます。

これは、当然起こり得ることです。 政治が立法し、 行政が発動し、 経済界に実行を移す訳ですから、公共事業や投資の計画は、事前に政治家や官僚は知っている訳です。この情報が利権となります。

これらは、だれでも欲しいものです。ですから、不正や癒着が起こる訳です。このように、いつの時代も、どのような社会においても大なり小なりあり得ることです。ただし、この利権政治が、政治腐敗や社会秩序を乱し始めるころに内部告発や暴露が起こる訳です。当然経済にも影響を与える現在の日本も御存知のとおりです。

この利権社会からの脱皮とは、不正や癒着の利権についてです。
 それでは、大きく分けてどのような利権があるのでしょうか。大きいものでは、国が行うもの、これは各省庁が国家予算より捻出されるものです。次に都道府県単位、市町村と言う順になります。これらは、公共事業が主なものですが、そのほかに各省庁の天下り先の特殊法人もあります。さらに、鉄道、高速道路、電気、ガス、電話等の公共事業にも大きな利権があります。

あまり知られていないので、道路清掃、駅やサービスエリヤの飲食及び土産物があります。さらに、農業や漁業においては職業をしていたということだけで保証金をもらい、隣の漁場でまた仕事をすると言った事まであります。

このように、ちょっと考えただけでもこれだけあります。ですから、細かく見ればものすごい数になると思います。利権にありつけた企業は、それだけで大変な利益がもたらされる訳ですから当然この利益が政治団体に献金されることは当たり前になるでしょう。

この繰り返しが、不正や癒着の元になるのです。そのほかにも、財団法人からの助成金にも大きな利権があります。特に、公営ギャンブルに関するものは、相当なものだと思います。

 わたしは、利権が悪いとは思っていません。なぜなら当然にあることなのですから、善悪の問題ではなく、その使われ方に問題があるということです。そしてその使われ方を、これからは一般市民が監視して公平、公正な判断をして行くことが利権社会からの脱皮の
第一歩であると思います。

 一つの例として、明治の法律が今も生きていることは考えられないことです。その一つに、薬について薬草として登録されているものは自分で取って使う分には良いが、それを販売すると罪になる。ということは不思議でなりません。麻薬や煙草の栽培をすることは良くないことです。

最近ヒットしたもので杜中茶という健康茶がありますが、この幹は薬として登録されているので葉を使用しています。さらに、効果は幹が薬に使われているのだから葉も当然その効果があるという触れ込みです。

幹でも葉でも同じ木には変わりがないのに法律で決められているから使用できないということです。今では、薬として登録されていても漢方薬の時代の話で、今の製薬会社や医者も目も呉れないものにまで規制されているために本当の意味ですばらしいものが世に出ない状態になっています。

杜中茶も発売されてから12年以上もたってヒットした訳です。これはほんの一例です。
 最近では、環境問題が活発化されて来て色々な新製品や新発明が出来てもそれを取り入れないという事実があります。

その一つに、ハイプラの再生機が国と民間で同時期に開発されました。これについて、1キロのハイプラを0.9リットルの灯油に還元することが国のお金で開発できました。

民間では、1.2リットルの灯油に還元できますが、これを国は認めないということは、だれが見てもおかしいことです。認めない理由を聞かせて貰いたいものです。このようなことが、不正や癒着の元になるのではないでしょうか。さらに言えば、良いものを認めない国は必ず最後は破綻するでしょう。

追記1


2024年上半期ヒット商品日経新聞よ


ヒット商品が日経からでたが、外国人のためのもののような気がします。
ポツンと一軒家、充電させてください、タクシーでどこまでいけるかなどや
温泉巡りなどは、庶民でも共感できる。

今、XPパソコンを見ると懐かしく思える。

追記2

皇の時代の端境期現象は、異常気象や動物の異常な出現、
殺人事件、警察官の不祥事、政治の崩壊、見えなかったものが見えてくる。
このようなことを判断基準にすると見えてくるものです。


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