『ツウといえばカア』

 気の合う二人組には、お決まりのフレーズがある。
  『ツウカアの仲』だ。

 二人組という括りで思いつくのは、まず、親子。それから、兄弟姉妹、友人、夫婦、恋人、師弟、同僚、上司と部下、、、などなど。

でも、血縁で『ツウカア』はあまり聞かない。赤の他人なのに、息がピッタリ!!ということがインスピレーションのような感じで、ウケが良いのかも知れない。

 友人や恋人、夫婦だと、巡り会えたことに運命を感じるだろう。師弟や上司と部下の関係だったら、ちょっと緊張して「ツウ」と言われても「カア」と言えないかも。


 『ツウカア』の語源として、ある一説では、「あれっつうか、これっつうか、、」と言葉を省略しても「そっかあ!」と分かることから来たとか。なるほど。


 ~~ツウといえばカア~~

 ・息が合う(うんうん)

 ・意思の疎通(だね)

 ・阿吽の呼吸(まさに)

 ・痒い所に手が届く(ふむふむ)

そして、互いに気心が知れる仲になっていくわけか。

第三者から見れば、ツウカアの二人の間には、入る余地がないらしい。


 いつだったか…

職場の打上げ(お疲れ様会)に参加するため、「お知らせ」と大きな文字で書かれた(その当時はプリントが配られた)紙を夫に見せ、子どもの夕食、入浴、就寝などをお願いしたことがあった。


お知らせの紙には、日時、場所などの詳細の下に、

※持ってくるもの;お金、お家の鍵

と、添えられていた。

瞬時にゲラゲラ笑ってしまった私とは裏腹に、夫は「なんで家の鍵がいるんか?なんでか?」と、しきりに聞いてくる。真面目か!!!!


笑いというもの、説明するとシラケてしまう。

我が家の『ツウカア』は期待できそうにないかな。


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