絵本探求ゼミ 3期 1回目 振り返り



東洋大学准教授 竹内美紀先生の絵本探求ゼミが始まりました。
1回目は、録画の視聴でした。
4月は新学期が始まり、大学の仕事、実習準備があり、振り返りが遅くなりました。

受講目的


 第2期から参加し、ジャンル別の絵本について学びました。
 第3期は、絵本の賞について学んでいくということで、
 とても興味深く、新たな知識が得られること、今後の自分自身の活動や研究に役立つと思い受講を決めました。ゼミ仲間の絵本の紹介や知識、様々な活動をされている方が多く、刺激を受けると共に,ともに学ぶというゼミ形式に魅力を感じています。学んだことをアウトプットすること、自分の引き出しを増やしていくこともできるので、自分自身の成長になると思っています。
 5回目は層雲峡での対面ゼミ、ミッキー先生の企画で、ゲストを招いての講義やチームでの発表、懇親会、北海道での自然体験などがあるのも魅力です。

チームビルディング
 
チーム5は、5月7日にチームミーティングがありました。
 絵本で自己紹介をしました。
 「オレンジいろのペンギン」・・・ペンちゃん
   葉祥明 絵・文 佼成出版 2003年

 「70センチの目線」・・・めぐさん
   小竹めぐみ・小笠原舞 小学館集英社プロダクション

 「あなふさぎのジグモンタ」・・・としさん
    とみながまい/作 たかおゆうこ/絵 ひさかたチャイルド 2020年
  

  「さくらのふね」・・・かこさん
    きくちちき  小峰書店 2023年
  

  「よあけ」・・・ゆりゆり
     あべ弘士 偕成社  2021年 
   

  「まいにちがプレゼント」・・・なおぽん
    いもとようこ/作・絵  金の星社 
  

  「ひとりひとり」・・・ゆかみん(わたし)
   谷川俊太郎 詩 ふくだとしお 絵  成美堂出版 2009年
  

  谷川さんの詩とふくださんの描いている植物が絶妙なバランスで、
  耳に目にすっとはいってきます。
  ひとりひとりの個を大切に学ぶのですが、自然に和になり調和していく 
  ことが、この絵本ゼミで学ぶことと重なるため、選びました。
  みんなのふるさとは絵本なのかなと思いました。
  夢や目的はそれぞれですが、根本には絵本があります。
  お互い絵本を介して学んでいけたらと思います。

紹介された絵本は「まいにちがプレゼント」しか知らなかったので、これから読んでいこうと思います。
ほかのチームの紹介絵本で、印象に残ったのは
「わたしは樹だ」です。自然から感じるもの、学ぶものはとても多くあり、
樹の一生と人の一生が重なり、たくさんのエネルギーをかんじることが出来る素敵な絵本だと思いました。
   

チーム名

 ペンギン大好きなペンちゃんFAを中心に7人がともに学んでいくいくと いうことから、「にじいろペンギン」にきまりました。
トシさんが、オレンジ色のペンギンを中心にして色々なペンギンでアイコンを作成してくれました。素敵なアイコンです。七色に輝きましょう。

コルデコット賞・ランドルフ・コールデコットについて

 イギリスの絵本作家のコールデコットですが、アメリカ人のファンがたくさんいて、その中の児童室を立ち上げた図書館員の女性たちが、1937年に「コールデコット賞」を創設した。
 ビアトリクス・ポターは、コールデコットを「開拓者」とみなし、「最も偉大な挿し絵画家のひとり」と位置づけている。
コールデコットの長所はユーモアのセンスがあることで、陽気なユーモア、豊な創造力をもち楽しい絵を描く人物、「馬を疾走させることができる」絵を描くと述べられている。
 「コールデコット賞」は、世界最初の絵本賞。
 ケイト・グリーナウェイ賞、国際アンゼルセン賞と世界三大絵本賞7である。
 選考対象は、アメリカ国籍をもつかアメリカに居住しているものに限られる。選考委員は、米国図書館協会の児童図書館部会から1年の任期で選ばれた15人が当たる。前年、新たに発行された全作品に目を通し、5冊の候補作品を決め、そのうち1冊を決める。
   参考文献
    「疾走した画家 ランドルフ・コールデコット」 
      レナード・S・マーカス 著 灰島かり 訳 BL出版

  この本にもあるように、馬や犬、人物が本当に動いているような絵、本の中から、馬が出てきそうな描写となっている。
 また、楽しんで仕事をしたり、人との出会いを大切にしたり、温厚な人柄であったようだ。置かれた状況の中で最善を尽くしたとあるように、仕事をする傍ら、絵を描くという好きなことも充実させていたようだ。
 Bewickの木口木版という印刷技術や編集者との出会いで、コールデコットの挿絵が広まった。
 絵とことばがお互いを補って物語の世界を広げる作風は、現代絵本の源流のひとつと位置付けられている。
 39年という短い生涯で、後世に残る絵を描き、絵本というものを広めた偉大な人物である。

感想
 コールデコットの名前は、知っていたが、どんな人物でどのような功績があったかなど、全く知らないという私であった。とても穏やかな性格でありながら、躍動感のある絵を描く、素敵な人物だと感じた。今回、コールデコットのことを学び、賞をとった絵本だけを読んでいくのではなく、その賞がなぜ、創設されたのか、その賞にどのような意味があるのか、歴史を踏まえて考えていかなければ、絵本の価値がわからないと思った。
 まだまだ、参考文献が読み切れていないので、これから読んでいきたい。
コールデコット賞受賞作の絵本を次回までに選び、なぜその絵本が受賞したのか、時代背景も考え、考察していきたい。
 知らないことを知る、新しい知識を得る、新鮮であり、ワクワク感があり、コップの水が満たされていく、自分自身の心も満ちていく感じがする。
次回のゼミ、仲間の選ぶ絵本が楽しみである。
 十分な振り返りができていないが、これからの学びを積み重ねていきたいと思う。
 

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