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霞が関に出向して良かったこと

最近noteが愚痴の掃きだめっぽくなってきてしまったので、たまには霞が関に来てよかったことを書いてみようと思います。


  • 政治に興味を持つようになった

 毎回選挙には行くけど、直前にHPなどちらっとみて候補者を選ぶ、新聞はとっていない、ニュースもそんなに見ないという社会人としても恥ずかしい状態でしたが、自分と周りの人の業務を通して色々な国の仕組みが垣間見えたり、興味の範囲が広がって政治家の発信を聞くようになりました。その過程で物事が決まっていく流れだとか、政治家と官僚、官と民の関係性だとか興味深いことがたくさんありました。これまで別世界の事と思っていた政治は、実は生活に密着していて直接的な影響があるし、そう思うと選挙って大事だなとか、難しくてわからないじゃなくて国民の側も知る努力をしないといけないとか思うようになりました。自分が直接かかわっていなくても、メールで来ていた内容を夜帰った時にニュースでやっているなどあると、「あ~あれか!」とつながりを感じ、そうするとまたニュースを見るようになりと、政治にアンテナが立ったことにより興味の範囲が広がり、より理解も進みました。

 政治を知るということは全体感を持つことになるので、もともと自分がいた業界はどういう位置づけにあるのかなど本業に対する見方が変わることにも繋がりました。



  • これまで会わなかった人とのつながりができた

 まずは職場の中。公務員であるということもそうですが、他の省庁や企業、団体などいろいろな所から来ている人がいるので、自分が就職活動をする時には考えもしなかった、知りもしなかったところで働いている人のお話を伺うのはとても新鮮で興味深いです。

 次に職場の外。霞が関ということで政治家や有識者、産業界や大企業、スタートアップのトップの方、地方自治体などイチ企業のなかで働いていたら絶対会えない分野、役職の方のお話を伺えます。視察として社会見学に行けるのも役得だなと思います。視察に行って直接話すとトップの方だけでなく実務を負っている方とも実際のところどうなの?という話ができます。折角できたつながりなので、ここで仕事をしている間だけではなく何らかの形でつないでいけるといいなと思っています。



  • 自分が大事にしていることに気づけた

 特に来たばかりの時ですが、「なんでこんなに非効率なんだろう」とか、「人のことを大事にしなさすぎ」とずっとイライラしていました。会社ではこうだったのにと元いたところのいいところばかりが見え、なんでこんなところに来てしまったんだろうと後悔していました。ただ、その後で落ち着いてイライラを深堀してみると、私が人の気持ちや時間を大事にしているからこそ、それがなされていない状況を見るとイライラしてしまうことに気づきました。

 「越境は2度死ぬ」という言葉を聞いたことがあります。まずは新しい環境に行った時、そしてもとの環境に戻った時にもまた違ったカルチャーショックを受けることになるそうなので、大変だろうなと思いつつもまた新たな発見ができるのではないかと楽しみでもあります。



番外編:子どもから尊敬されるようになった

 ニュースやこども新聞に職場名が出てきたり、大臣などテレビに出ている人を見たことがあるよという話をすると「すごい」と思うようです。単純。

 夏休みに霞が関公開イベントに参加させたのもあって、どういうところなのかイメージができたのもあるかもしれません。




 先日、久しぶりに出向元の会議に参加してみたら同僚がすごく活躍しているのが分かって、「霞が関に来なかったら私はどうなっていたんだろう?」と、ふと思ってしまいました。振り返ってみて業務に役立つスキルのようなものが上がったかというと、それは会社にいた方がよかっただろうなというのが正直なところです。ただ一旦会社の外に出たことが長い目で見ると一つの転機だったと思えるだろうという予感はあるというか、そうしないと無駄な時間を過ごしたと思いたくないとは感じています。


 最近転職エージェントに登録してみたのですが、結構スカウトが来ています。これは出向したということがポジティブにとらえられているのかどうなのか。折角なのでコンタクトをとってみて、自分の市場価値を明らかにしてみたいと思います。

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