8/25 天気:曇りのち豪雨
今日はなんだか変なスタートを切った。
家を出るとかなり空が暗くどんよりとしていて、気分が乗らないなと思いつつ歩き出した。
すると、足元に落ちていた小さなゴミがひとりでに数cm動いて、ものすごい違和感を覚えた。
ふと進行方向を向くと、高枝切り鋏でおばさんが庭の木の枝を一心不乱に切っていて、普段見ない景色だなと思った。
すると前方のもっと奥の方で黒猫が横切った。
ほんの数秒だったが、あまりの情報量の多さに、頭の中が混乱した。
時間に余裕はあったのでゆっくりバス停に歩いた。
いつも車道を横断して目的のバス停へ行くのだが、日曜だからなのか車が全く通っていなかった。
そしてバスに乗り込むと、実に珍しいことに乗客が一人もいなかった。
この時点で、さっきからいつもと違いすぎる…もしかして何かの拍子に世界線を移動してしまった…?という疑念が浮かんできた。
それでも何とか無事職場につき、昨日の出来事など社長と話しながら、掃除や朝のミーティングをして通常の業務を進めた。
昼は、好きなYouTubeを見ながら、いただいたでっかいシーフードヌードルを食べて、午後も頑張った。
すると夕方になりかけあたりで突如、まさに滝のような雨が降ってきて、空は真っ暗だった。
風が無いのか、本当に上から下、地面と垂直に雨が落ちてきていた。
そして帰る30分ほど前、なんとなく今日は嫌に職場が静かだったな…と考えて、ほぼ電話がならなかったからだと気づいたタイミングで、急に電話がなった。
見ると、非通知だった。
あまり会社の電話番号に非通知でかかってくることがないので恐る恐る出て、会社名を告げると、かなりの間を開けて、「…ん?」と言われた。
それはこっちのセリフなのだが、もう一度名乗ったところ、普通の業者だった。
普通の業者が非通知ってどういうこと?となった。
電話には拍子抜けしたが、一方でこの1日続くほんのちょっとの違和感に我慢ならなくなって、社長に話してみた。
すると社長は明るく、ああ、世界線を移動しちゃったのかもね!朝、確かに曇ってたけどそこまでどんよりしてるとは思わなかったし、さっきの電話もおかしいよねえ。パラレルワールドに移動したのかもよ!と言っていた。
なんだかそうはっきり言われると、まあ実害はなさそうだしそれはそれでいいかという気持ちになって、開き直って家に帰った。
家に帰ってからは特に変なことは無い。
この一日は一体なんだったのか?
まだ夏を終わらせたくない神様のいたずらだったのかも知れない。
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