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狭心症 私の場合(まじめなお話)3

下半身の除毛って、クリームで?それとも剃る?
LINEで友達に打ち明け、アドバイスもいただきました。感謝です。
なんせ経験がないもので。

薬の副作用で、血が止まりにくくなっているから、剃刀で剃るのは避けました。
ネットで人気と評価が高いメンズ用脱毛クリーム(デリケート部分もOKなのを)を選んで購入。入院する前日、風呂場で黙々と作業して、完成!
「赤ちゃんみたい・・・」

いよいよ入院し、先生から再度説明を受けます。
「今日は1日ゆっくりして、明日から点滴しつつ、午後から手術に入ります。14時頃かな。
足の付け根から入れるので、術後しばらくは安静ですよ。」
入れ替わって若い看護師が入ってきて
「脱毛してきました?見せてね。」
「あっ、はい」 何を期待しているのか(笑)
いきなりズバっとパンツを下ろし、「はいOKです。」
なんかAVとかであるようなことはなく、全く勃起状態になるような時間もなく、瞬間でした。
そりゃそうだ☺️

初日は、ほんとやることがなく、持ち込んだPCでNetflix 見まくって過ごしました。
今公開している「FALL/フォール」、なかなか面白かったです。

2日目に入り、点滴をし、心配だった尿道カテーテルの挿入。
看護師さんへ
「痛いよね」
「痛いという感想しか聞こえてきませんね」
「あんまり痛いって言わないでくれる」
「でも、大丈夫痛くないよ~って言って、痛いより良くないですか」
たしかに・・・
いざ挿入へ
「はーい、力抜いて。上手上手、もう少し」
「ん、ん、ん~ 痛たたた!」
「はい終わりました」
これも初体験でしたが、挿入時は痛みは短い時間だったけど、入れた後ずっとおしっこがしたい状態の感覚が残ります。それも極端にしたい感覚。
「これ、おしっこしたい感覚ってずっとあるの」
「人によってだけど、感覚はあるようですね」
「この状態はいつまで?術後の安静と言われた6時間経過ぐらい?」
「明日の朝まで」
えー! この感覚を明日の朝まで、15時間以上、耐えられるか?

この後、車いすで手術へ移動しました。

手術室では先生が来るまで、スタッフが私を落ち着かせようと、いろいろ対応していただきました。これも感謝

「緊張してますね、流れているクラシックを聴いて落ち着かせましょう」
「このBGMはリクエストできるのですか?」
「ご希望のがあればね」
「ビートルズ流せます?」 こんなこと言う人っていないのでは(笑)
別のスタッフが対応してくれました。
曲名は覚えてないないのですが、いきなり初期のロックだったような。
それでも血圧が下がらなので、話をしてくれます。
金沢マラソンにエントリーしていること。バイクのツーリングが楽しみなこと etc・・・
結果、血圧も落ち着きましたが、依然としておしっこしたい感覚はなくなりません。

先生が入りカテーテル手術が始まりました。
今回は足の付け根あたりから挿入していきます。最初痛みはありましたが、入ってしまえば、全く痛くありません。しかし、何かが身体の中を進んでいく感覚はあります。

しばらくは先生の言葉のみです。
「ちょっと苦しくなるかも。苦しかったら言ってね」
・・・・・
「あれ?ん-そうか。〇×△〇×△準備して。ちょっと・・・・」
「〇〇さん(私のこと)、まだ幹部に届いてないんです。血管が少し緊張しててて、いま対応してるので。」
「はい、これから削っていくので、痛みや苦しさが出ると思います。」

なんか胸のあたりで、ウィ~ン・・・と機械的な音がします。
「苦しくない? 鎮痛剤打ちますね。」
再び機械的な音

少し胸のあたりが苦しくなってきます。
あっ、この感じはでいきなり冷たい空気をすって運動したとき、気管のあたりが痛く感じた、あの感じだ。
感じてた症状は、心臓の血管が狭くなっていた時の痛みの症状だったのか。そうか、と自分で納得しました。
まさか心臓の症状ではない、なんともない、と自分で決めつけていた症状でした。
その状態でランニングなどをしていたことに反省したのと、大きな症状が出る前に処置を受けることができて良かった~という安堵感。
この時には、なぜか尿道カテーテルによる違和感やおしっこしたい感はなくなっていました。

再び機械的な音・・・
「〇〇さん、ほぼ取り除きましたよ。カテーテルを抜いていきますね。」
「ありがとうございました。」
そして下半身をテープで固定してくれます。
綺麗に除毛してよかった。中途半端だと、テープをはがすとき、相当に痛いわ。と思いながら処置の終わりを待ちます。

「〇〇さん、プラークは取り除いたので、ステントは置かなかったですよ。やっぱり体内に金属とか異物は置きたくないよね。
8か月後に再度カテーテル検査をして、患部が狭くなっていないか確認します。もし狭くなっていたら、ステント置くけど、処置前と違って、置くスペースも出来てるから大丈夫だよ。」

手術台からベッドに移され、病室へ戻ります。
看護師さんから
「3時間程度このまま安静です。手や首は動かしてもいいけど寝返りや足を曲げるのはだめね。
3時間経過後、カテーテル入れた個所みて、問題なければベッドを可能な角度まで起こします。
さらに3時間程度経過して問題なければ、寝返りや足を曲げるのはOKになりますよ。」
「はい、わかりました。安静に寝てます。晩御飯は自分で食べられます?」
「食欲あるね(笑)、角度つけてベッド起こした後になりますが、食べられますよ。」
「はい、ありがとうございます。」

この後はカテーテル入れた個所は問題なく、寝返りなど出来る状態になりました。

翌朝、先生がこられて、カテーテルいれた個所を見て、
「大丈夫だね」
「先生、これから運動とか生活で制限ありますか?」
「特にないよ。普通に今までどおり。8か月の再検査まで、普通に生活してください。」
「8か月の検査で問題なかっても、定期的に検査とかあります?」
「ん~、8か月経過して問題なければ、その後定期的な検査はないかな。」
「ありがとうございました。」
「8か月の前に、7月17日、診察があるから忘れないようにしてください。」
「はい、わかりました。」

その後、看護師さんから尿道カテーテルも抜ていただきました。
誤算だったのが、抜く時にも相当な痛みがあったこと。でも抜いたあと、普通におしっこが出来て、出血もなかったです。
その日は様子をみて、めでたく翌日4日目に無事退院となりました。

カテーテル手術(DCA)を受けた後と受ける前の心臓の画像です。受ける前の画像は第2話で載せた画像と同じです。

上の2枚が受ける前で、下の2枚が受けた後
赤く囲んだ部分が患部でした。受けた後は広がっています。

きれいに見事に血管が広がっています。症状も感じません。
ほんとに、早く見つかり、そして実績のある優しい先生に手術をしていただき、私はラッキーな男だと感じました。

同じ症状の方がいらっしゃるかは、わかりませんが、参考になればいいなと。
胸あたりの違和感などは、過去経験していても、自己判断はせず、病院で相談するようにしましょう。

ご精読、ありがとうございました。

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