Audio Hardware Renovation REC=ジャンクオーディオ 修理録= プロローグ 2022/12/21


【プロローグ】
1980年代初頭、中学生の頃からオーディオに興味を持ち情報を集めては興奮していました。
当時はモノラルラジカセをやっと買ってもらってカセットテープにFMラジオから流れてくる音楽を夢中になって録音していたものです。
いわゆる”エアーチェック”と呼ばれるものですね。
地方のとある島なのでちゃんと受信できるFM局はNHKだけでしたが楽しかったです。
それから"もっといい音で聴きたい"という想いがあり、当時のオーディオ系情報誌「FMレコパル」を毎回楽しみに購入し、記事の中に出てくるアンプやデッキ等各分野の名機の紹介をみては興奮していました。(冒頭の言葉の補足)

中学、高校生が1機何万円もするオーディオを買うことなどできないので、しばらくラジカセライフから成長することはできずです。
大学生になりアルバイトして憧れのオーディオ機器を揃え始めました。
その時代に購入したアンプはアキュフェーズE305(現有)、レコードプレーヤーはヤマハGT2000(現有)、カセットデッキはTEAC V 9000(現有)、スピーカーはダイアトーン(製品名は記録なく惜しくも手放してしまった。。)。

こういった機器を揃えても思うようにオーディオを楽しむ事はできないものです。
学生時代は地方から首都圏に出て一人暮らし。
ワンルームマンションなので音は控えめにするしかない。
そうしているうちに就職で2-3年置きに転勤。
結婚、めでたく子供もできました。
そして転職も経験。
大型のオーディオ機器を持ち歩くことは負担が大きいので実家にしばらく眠らせておきました。
転職後間も無く自宅を購入し、そこに実家に眠らせていたオーディオ機器を持ち込みセッティングしましたが意外と設置場所がない。(子供の成長が優先されるので意外と場所はないものですね)

久しぶりに動かしたオーディオで真っ先に分かった不具合がカセットデッキです。
「テープが回らない」。
駆動用のゴムベルトが劣化して切れているのが原因です。
TEACのホームページには修理受け付けOKとありますが、おそらく数万円はかかると思いしばらく様子見をすることにしました。
(こちらは現在自分で修理して普通に使用できるようにしました。修理費はゴムベルト代の数百円のみです。)

その中転職先でも転勤で単身赴任することになり、アキュフェーズのアンプだけは連れて行くことにしました。
自宅で鳴らしていたスピーカーはJBL4312B MK IIで一人暮らしには大きいので別途BOSE301AVMを購入。
音源はネットワークオーディオのPIONEER N-30を中古購入しPCからiphoneに取り込んだ音楽を聴いていた状況です。

それが2022年初め頃にまずアキュフェーズのアンプの音に明らかな違和感を感じたのと、ネットワークオーディオ N-30の電源が入らないという不具合発症。

それでYouTubeでオーディ系修理メンテナンスの動画を参考にし、自前で修理メンテナンス開始です。

アキュフェーズは幸い電子系の不具合はなく、電子基盤を取り出し丁寧にクリーニングするだけで「シットリとした凄く綺麗な音」を鳴らしてくれるようになったのは感動もの。
因みにアキュフェーズE305は天板と底板の両方(上下)を外して基盤にアクセスする必要があります。
電子基盤には約30年分の埃がしっかりと積み重なっていたのは想像に難くないと思います。
それと気づいたのはアキュフェーズのアンプはこういったメンテナンスを前提に基盤の配置設計がされています。
ですのでメンテナンスは非常に「し易い」です。

でもう一方のネットワークオーディオの電源不具合は解決に時間がかかりました。
基盤を取り外してみても外からはコンデンサーの液漏れ等の不具合は確認取れず。

それで電源制御基盤内の大きめのコンデンサー3つの内のどれかに不具合があると想定し3つ取り外し、静電容量を測定したところ1つが基準の半分程度になっていたコンデンサーを確認。
取り替えたところ問題なく電源が入るようになりました(これも数百円です。且つ日本製のオーディオ機器対応品にしたところ音質も向上)。
オーディオを楽しむ上ではこういったメンテナンス、修理技術も必要だと感じています。
ここから始まった新たな趣味がオーディオ機器リノベーションになります。
HARD OFFで目ぼしいジャンク品を安価に購入しては直したり、一方ではクラッシュさせたりしながら研究しています。


PIONEER ネットワークオーディオ N-30


不具合を想定したのは黒色の一番大きなコンデンサーその下の小さい茶色いコンデンサー一番手前の中位の大きさの茶色のコンデンサーで不具合は3つの中で一番小さい茶色のコンデンサーでした。

そういった中で気づいたのは、こういったジャンク品の修理方法は意外と簡単な作業で復活させることができるということと、ネットやYouYube動画で紹介されている修理情報は"浅い"ものが多いということです。

「情報が浅い」というのは、例えば先ほどのネットワークオーディオの電源不具合修理。
ネットやYouTubeで検索したのですが、修理のヒントになる情報はヒットしませんでした。
たった「電源系のコンデンサーを確認する」だけなのにも関わらずです(検索の仕方が不十分だったかもしれませんが)。
ここではそういった"本当に役立つ情報"を提供できればと思っています。

「本当に役立つ」というのは
 オーディオ機器の修理方法が分かりやすく且つ安価にできる
 ジャンク品でも問題なく使うことができるようになる
 動かなくなった機器を復活させて楽しむことができる。なので埋め立てごみも減らせる
 あと元々ついていた安価な海外製コンデンサー等を日本製のオーディオ機器対応品等に変えるだけで音質向上になる(数百円で音質のチューンナップ可能)
といった情報でしょうか。

これから(少しずつですが)情報をアップデートしてまいりますので、皆様のお役に立てれば幸いです。

単身赴任先の部屋
アキュフェーズアンプはメンテナンス後自宅に送りヤマハGT 2000を鳴らしています。
現在アンプは中古で購入したソニー555ESG(写真)に変わっています。
またスピーカーはPIONEER SA4-SPTを使用中


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