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雨男は一人知らず

「俺って雨男なんだよな。」

雨男、晴れ男、雨女、晴れ女
みなさんもこれらの単語を一度は聞いたことがあると思います。


もうやめませんか、、、


もちろん、本気で言っているわけではなく、会話のネタとして言ってる人もいれば、本気で思って言っている人もいます。

「私が応援しているチームの試合を見たら絶対に負けるから見たくないんだよね。」

この会話も同様です。

小学生以下の子供が言っているならまだしも、成人した大人がそんなこと言った暁には水平チョップをお見舞いしたくなります。

人生で何度も擦りに擦られたこの会話で盛り上がった試しがありません。

あなたのようなちっぽけな人間ひとりがその場に存在するだけで、この世界の天気や試合に影響を及ぼすわけない。

どんな傲慢な野郎なんだとすら思ってしまいます。

こんなことを思っているから私には友達が少ないんでしょうか、、、

こんな会話をするなら一人暗い部屋でNetflixを見ている方がいいや。雨だって関係ないもん。なんて思いながら部屋にこもる一日。

気がつけば夜の7時。明日は仕事か、、、なんて思いながら重い腰を上げ、近くのスーパーへ夜ご飯を買いに。

買い物を終え、スーパーを出ると雨が降っていました。

一人冷たい雨に打たれながら小走りで自宅へ帰る私。自宅へ着く頃には雨は止んでいました。

私が雨男だとみんなに語り小笑いを稼ぐ人生を歩んでいれば、この驟雨の中を一緒に小走りする友達がそばにいたのか。

あ、そういえば自己紹介がまだでしたね。

申し遅れました。わたくし、雨男と申します。



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