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うんこを食う人達

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今回の物語は【うんこを食う人達】


世の中にはうんこを食う人達がいる
彼らあるいは彼女らは、なぜうんこを食うのか…その疑問について現代の一般的な生活からは考えられないような事実が隠れていたのだ…!

も、もしかしてうんこ⁉️


まず最初に貴方方も一度は経験したであろう『私のうんこなら食べれるよね?』という恋人からの恐ろしい脅し文句


そのシーンを今一度思い出して頂きたい
私もそうであったが恋人にいきなり『私のうんこなら食べれるよね』と言われたら度肝を抜かすのが自然の反応である。

そして一拍おいて事の真相を悟るのである
(この人は冗談を言っている…)と。

よ、よかった〜

しかし恋人の顔面に笑みはない
いやむしろ血走って真っ赤なリンゴのようになっている…

(何を興奮しているんだ…この子は…)
すぐさまそれが冗談ではないことの可能性を考え始めるモラトリアム期間である

まるで雪見だいふくのような白さが美しい恋人の顔が、トマトのように赤くなっている…


ポッ

ただ事ではない事を悟る自分
そしてそっとこう語りかけるのだ
『正気ですか?』

正気ですか?

私の顔も真剣である
「恋人が真剣になっている。だから私も真剣に答えてあげる」という2人だけの寸劇という冗談を演じてあげるのだ。

この時点で明らかに私は平常心だ
冗談をさも深刻の事のように言う彼女に合わせている自分…なんて優しいんだ

怖い気持ちなど1%も無くなり
3日間腸の中に溜め込んだ大便がすぽっと丸々飛び出し、勉強が詰まった時くらい爽快な気分だ。

あぁ気持ちいい
この大自然で1人大声をあげてストレス発散している時…
そうだな歌でも歌ってるにちがいない

あぁ、気持ちいい

彼女との波長を合わせると同時に、不安からの開放感を味わい『幸せってこういうことを言うんだなぁ』と改めて実感する瞬間である

こんな気持ちのいい時は、その想いを肴にお酒が進みそうだ…よしビールでも飲もう

私はウキウキ気分で冷蔵庫に向かう

そして冷蔵庫を開けた瞬間
私は浮遊感に似た恐怖を感じるのである

 冷蔵庫にあったのは一握りのおにぎり
そう…おにぎり🍙である。
一握りのおにぎりが、いつもならビールと梅酒しか入ってない我が家の冷蔵庫に寂しく居座っているのである…

聡明な貴方方はこう悟ったに違いない
私だってこう思う。このおにぎりは何のために用意されたものなのかそして何が包まれているのか…まさか……!と。

『私のうんこなら食べれるよね』と真顔で訴える彼女、
冷蔵庫から寂しそうにこちらを見つめる一握りのおにぎり🍙…。

おにぎりが仲間になりたそうに
こちらを見つめている…

そして彼女はこういうのである
『おにぎり作ったの。食べて』

しかし一転して恋人の顔に笑顔があふれる
いつもの雪見だいふくの白さに薄さくらんぼ色の頬を見せ笑っているのだ…

恋人とは恐ろしいものだ
一瞬でこれまでの不安や懸念を一気に取り除いてくれた。スマイル120円とはよく言ったものだ。『スマイルは価値があるもの』というメッセージである

ビールと一握りのおにぎりを手に
リビングルームに向かう私
それを後ろから笑顔で見つめる恋人

これが我々の日常
Happy Life &Happy home

タマホーム

世の中には【うんこを食う人達】がいる
我々は彼らを精神障害者とみるのか、はたまたスカトロマニアとみるのか、何にせよあまりいい意味では捉えることはない。

オソマ

しかしうんこを食う人達の住む世界は
Happyが溢れている。
彼ら自身がそれをHappyと思うのなら
それはHappyなのである

ハッピーかい?

話を戻そう。
うんこを食う人達は、うんこを食わされているのである。そしてそれが幸せの1ページであると誤認する…

私もそうであり、貴方方もそうであるように恋人のうんこは食べれると考えてしまう

すると貴方方は新しくできた恋人に対して『私のうんこ食べれるよね?』と異質な食文化を強要してしまうのである。

これは精神疾患でもなんでもない
異質な文化である。

この文化の連鎖が日本という島国の小さな地域から世界中に広がりつつある

そう、それは新しい感染症のように
鳥インフルエンザは怖い
狂犬病は怖い
ペストは怖い
天然痘は怖い
エボラ出血熱は怖い
コロナは怖い

しかし一番怖いのはうんこを食べる文化である……。
我々の細胞が食べたものから出来ていると考えるならば、我々がうんこになる日もそう遠くはないかもしれない

愛ゆえに盲目になって
ガムシャラに恋人のうんこを食した
1人の人物から始まったこのパンデミック

その発端はもしかしたら
あなたかもしれない…

《完》

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