見出し画像

中学受験国語 予習・復習・演習に【質】を付加する方法(演習問題あり)

先日、中学受験のために読書をさせた方が良いかという相談に対して
私見を述べさせていただきました。

様々な意見があると思いますが、私の意見は変わりませんし、今も同じ考えでいます。

さて、突然ですが本題に入ります。

予習・復習・演習に【質】を付加する方法について書いていきたいと思います。最後に演習問題も載せていますので、やってみてください。

質問ですが、
お子さんが読書や問題を解くために課題文を読んでいる際、頭の中で

【何を考えているか・どんな映像が浮かんでいるか】


を聞いたり確認したり聞いたりしたことはありますか?

おそらくですが、家でお子さんの国語をみている際
正答数(率)や間違った問題を一緒に考えるなどにばかり意識がいっていませんか?

もちろん、出来不出来も大事ですし、自宅での予習・復習にご両親の存在や協力は必須です。

しかし、大人(ご両親)が側でお子さんの勉強を見る際にさらに重要なことは、
文章を読んでいる際に、

【何を考えているか・どんな映像が浮かんでいるか】

を確認することです。

んん??なぜ?
読んで解答できていたらそれでいいんじゃないの?
子供は読めたと言っているけど、それでいいんじゃないの?
など、様々なハテナが出てくると思います。

よく考えてみてください。
大人が書いた難し〜い文章や主張の激しい文章を
小学生の子供が読むのですよ?

大人が当たり前と思っていたり当然わかるよねという
一文、表現、表情…などでも

小学生は時に、
とんでもない読み取りをしていたり
文章に書いているが自分はそう考えない・思わないと言ったり
飛躍しまっくった考えをしたり
全く見当違い

をしたりします。

えー、そうかな、そんなことないと思うけどな
と、思う方もいるかもしれませんが
確かめていないから気付いていないだけだと思います。

確認してみると意外に
『こんな考え方してたんだ』(驚き)
『こんな考えがあったんだ』(驚き)

ということがあります。

お子さんがいましたら是非、聞いて確認してみてください。

文章を一緒に読み進めながら、
『ここ、どういう意味か分かる?』
『この表現、どんな表情しているか説明できる?』
『今読んだところ、絵に描いて説明できる?』
などと、確認してみてください。

長々と書いてきましたが、何が言いたいか。
この作業を普段の予習・復習に取り入れることで、お子さんの想像力(イメージ力)や読解力に【質】を付加することができると考えています。

特に国語が苦手なお子さんは是非やってみてあげてください。

説明的文章においては、
各段落や一文において、大事なことや筆者の主張
などを意識するようになります。

文学的文章においては
想像力(イメージ力)・映像化の訓練になります。
特に文学的文章においては、この力を身につけることが非常に大事なってきます。

近年、模試や入試問題でも
文章を読んで【図示せよ】という問題がちらほら出題され始めています。
また、文章を読んで【正しく描枯れた絵を選べ】という問題も出されています。これも図示せよという問題の前段階だと思います。
今後も、このような出題が増えると予想しています。

試しに以下に実際の入試問題を載せておきますので、一度、解いてみてください。もしくは、お子さんに解いてもらってください。
レベルはそれ程難しくはないものを選んでいますし、文章も長くないので
数分もあれば読み・解けると思います。

筑波大学附属駒場中学校(2005年度)からの引用です。
是非、チャレンジしてみてください。
※設問に一部改定を加えています

解答解説は、次回の記事に書きたいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?