必要以上にお金が欲しい

今のご時世、世間様がお求めるになるもの一番は、お金でございましょう。
多くのことがお金で解決いたします。
そうではございますが、
ある程度お持ちになって、困ることがおなくなりになっても、
「もっと」と際限なく求めてしまうのは不思議なことでございます。

もし仮に、どなたもお住みなっていない島で生活することとなると、
お金は必要のないものとなってしまいます。
お金は他の方とのモノや行為の交換が大きな役割でございますから。
しかし、それ以外にも、お金が必要とされる状況はございます。
他の方とのお付き合いだったり、
他の方のお目を気にして、見栄のために
「もっと」お金を求めさせられているような気もいたします。

生き物の長い進化の歴史で、
群れとして、群れの中で生き残るためにお生まれになった本能として、
承認欲求がございます。
他の方々との関係性を上手に持てた子孫が生き延びてこられたと伺います。
人の目を気にしないことは難しいことでございます。

しかしながら、時代が進んだ現代では、
都市や文明によって、人は同時に様々な集団に属することができます。
お仕事や娯楽の種類も非常に多くなって、他の方々もおやりになることがたくさんおありになっている状態でございます。
それほど他の方のお目を気にしなくても
よろしい時代に移ろっているかと存じます。
むしろ、自分の目、自己肯定感を満たして差し上げることの方が、
必要な分のお金だけで、
こころ安らかに過ごすことができるようになるのかもしれません。