目的のための組織だったのに

目的と手段はよく入れ替わってしましがちでございます。
何かをするために人が集まって組織となっても、
その組織を維持するために、
もともとの思いと全く違うことをしなければならなくなるということが
非常に頻繁にあるように存じます。

人の思いも変わるものでございます。
また、その組織の中の構成が変更することで、
組織の方針といったものも変わるものでございます。
しかしながら、そういったこととは別に、
組織を維持、もしくは拡大するために、
そもそも何のために集まったのかということを
忘れて置き去りにされることが少なくございません。

組織というものになると、
何か別の意思や力が生まれるような感じもいたします。
個人が集まったもののはずが、
1対1の関係だけでなく、1対複数、複数対複数となっていくうちに、
多様性が広がるよりも、
むしろ凝り固まってしまうような流れになることもございます。

その後、
中で分裂してしまうこともございますし、
その組織を離れて、ご個人でまた別の組織を作られる場合もございます。
友好的な関係を結ぶことができれば、
そのことをやる人達が増えていくことにつながるかもしれませんが、
好ましい状況になることはなかなかお目にかかれませんの。
外部から拝見していると、
何かごちゃごちゃ内部で争っていらっしゃいますわ
ということになりがちでございますこと。
残っていればまだよろしい方で、
組織が無くなってしまうこともよくお見かけいたします。

元の目的に戻る、そもそもに立ち返るというのは、
とても簡素なことのはずなのですが、
いろいろなしがらみが出来てしまって、
必要以上に難しくなってしまうものでございます。



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