シャニアニ2nd3章感想(ネタバレ有)


第9話

第9話 イベントコミュ「The Straylight」
愛依ちゃんが本来の自分の姿でステージに立つか否かをする回。
イベントコミュは基本的にPを絡めずユニットのアイドル同士のやり取りで進んでいくのでPがあまり介入しないシャニアニには向いていますね。

愛依と冬優子で話を進めつつあさひが我が道を往きミュージカルに挑戦。
ストレイらしさがよく出ていて良かったです。

愛依ちゃんの悩みのテーマは外での自分と内なる自分という共感しやすくわかりやすいものなのでそこが良かったのかと。

やはりあさひの話を進めるとなるとシャニPが必要になってきそうなので、ユニットとしてどうしていくかに絡めた愛依の葛藤をプロデューサー適性のある冬優子に見守ってもらうことで良い具合になっていました。
冬優子はストレイのリーダーとして俯瞰した目線でありながら愛依のこともあさひのことも大切に思っている部分も良かったです(あさひにミュージカルは「楽しく」やれているのかと聞いたところや愛依の話に終電無くなるまで付き合うシーンなど。明けに颯爽とレッスンに向かう姿カッコ良すぎ。。)
そして途中に挟まってくるあさひちゃんが色んな表情を見せてくれてめちゃめちゃ可愛い!

序盤中盤丁寧に描いたばかりに終わりが少し中途半端になってしまったようにも見えましたが、ゲームに導く引きとして考えるとアリかなと思います。
実際私も元のコミュ確認したくなったので。
(アニメは原作第6話「GET SET」のところで終わるのですが、このコミュの最後にカッコいい演出が入るので見て欲しいです。また、エンディング「GO」も読み直すとあったかい気持ちになります。)

最後に愛依ちゃんの妹がバリ可愛かったということはお伝えしたい。


第10話


10話 智代子Pカード「かきまぜたら*ミルク」
チョコレート先輩が自分の意思でアイドルをするという決意を放クラメンバーに伝える話。

智代子は友達のあすみちゃんのオーディションを代わりに受けてアイドルになったという相当に異色な経歴の持ち主ではあるのですが、そんなわけがあるかい!と言われるとそれは確かにそう。
こちらもまた比較的わかりやすい悩みとなっています。
そりゃあ本来友達がアイドルを夢見たのにまさかの自分が最強のアイドルに変身しちゃってたら自分自身の在り方が合ってるのかどうかわからなくもなりますわな。

智代子が何かしら悩みがあることを察しつつも放クラメンバーは本人が言うまで待つというところが際立てて描かれていて、これまでの放クラとしての活動で築き上げてきた信頼関係を存分に感じることができました。
原作の5話中3話までをアニメにしているのですが、無理な引き延ばしということもなく、特に暖炉の前での智代子の語りはアニメならではの素晴らしい昇華だったと思います。


第11話

11話 浅倉透GRAD
透ちゃんは頑張りたい。
透が抱えていることとしては、アイドルはみんな努力して活躍していくのに対して自分はこれまで通り普通の浅倉透でやれてしまっている部分があり、周りもそれを自然体として受け止めて求めているということがあります。

透本人は努力して何か掴みたい気持ちはあるのですが、そのベクトルがわからない。
なので身近にいる小糸ちゃんや真乃ちゃんといった努力している姿で周りに元気を与える存在にリスペクトがあります。

愛依と智代子に比べて中々にわかりづらい気がするのでアニメ初見の方だとその辺りが捉えられるか絶妙なラインですね。
まあ原作を触っていても透は理解しようとするより感覚で見る方が良かったりしますし。

原作では委員長やダンス講師とのやり取りを通して、頑張ることがわからないけどとりあえずやってみよう、とする透を見たプロデューサーが「頑張れているのかどうかは透が決めていい」と、透の現在地を認めてあげることで物語が結びます。
アニメでは委員長の部分がまるっと真乃に置き換わっていました。

この話はアニメ化でかなり足したり引いたりされてはいるのですが、1期の真乃がセンターである理由をここで表現したり2期12話に繋げるための話であることも含めて良い形にまとめられていたと思います。
合間の雛菜が可愛すぎたり小糸ちゃんのノクチル内での振る舞いが微笑まし過ぎたりもします。
個人的には、レッスン室に入って来た透が円香を見て「良いもの見つけたんだー」みたいな表情をする→円香がステージ上の透を見て「コイツ何か良いものみつけたんだな」みたいな表情をする流れが好きでした。


第12話

12話 
ライブ回。
最後はアイマスアニメらしい華やかなライブシーンを魅せてくれました。
ここにきて3Dが満を持して花開いてくれて映像が楽しいです。
真乃の「私たちは知らなかった〜」から始まるセリフがポジティブな意味に変化していたところとか好きでした。
最後のポエムというか語りみたいなやつが必要かどうかに関してはこの際ご愛嬌ということで。
むしろそこが1番原作に準拠しているのではとの意見もあります。


まとめ


シャニアニ2nd season本当にとっても楽しかったです。
ユニットから1人選んでフォーカスを当てる形が多かったので、キャラ別に見せ場の多い少ないは仕方のないことなのですが、どの子の担当だったとしてもきっと楽しめる出来になっています。
1期から見ていくと、それこそ新人アイドルが成長していくようにシャニアニの進化を見ていけた気がします。
尤も、アニメというものは原作の宣伝が本来の役割だったりするので、enza版の元コミュを読み返して違いを見つけたり文章の良さに浸るというのもアニメ化した1つの大きな意味になると思います。
話題となっているコミカライズを筆頭に、今後のシャニマスのメディアミックスにも期待したいですね〜。


舞台挨拶メモ程度

和久井さん
このアニメを見てなんか違うなと思ってもそれは悪いことじゃなくて自分の心の動きの新しい発見と思って良い。
それぞれのアイドルはしっかりした答えを見つけたわけではなくて、何かきっかけを少し掴んだという描き方をしているところが良かった。

関根さん
真乃は、こうと決めたら意外と真っ直ぐ向かっていける子
グイグイ引っ張っていくわけじゃないけど、今回は透を屋上に誘って行ったり出来ていたシーンが良かった。

河野さん
アフレコの際に明るいシーンでは明るくOKくれたり静かなシーンはしっとりとOK出してくれたりスタッフみんなでシーンごと同じ雰囲気でやってくれていた。
モーションアクターの方の演技を見た時にそこまでやって良いんだってぐらい大きな演技をしてくれていて印象的だった。
ゲームでは放クラの中での役割を考えれば良いが、アニメでは他のユニットのキャラと比べて自分のキャラのポジションがどうかということを考えていた。

幸村さん 
愛依と冬優子が事務所で朝まで過ごすシーンであさひ役の田中さんが2人だけずるいー的な事言ってたという話
その他告知の時にデビ太郎グリーティング上映の紹介でデビ太郎のうたの振り付けしててとても可愛いかった

参考意見(知り合いの透Pのちょいネガ感想)

ざっと透GRADの流れ

学校でクラス発表のナレーションを委員長から任される。
透が引き受けたことをクラス委員長が意外に感じ、アイドル頑張ってるのに大丈夫なの?と聞いところ、透曰く成績が2番の委員長のほうが頑張っててすごいじゃんという。
頼んでくれた委員長のために頑張ろうとしてダンスレッスン中にも連絡取れるようにマナーモードを解除していたところダンス講師から注意され河原コース100周と発破をかけられてしまう。
委員長は透のことをあまり知らないのに決めつけて発言したことを反省し、自分も実は頑張るのがしんどいと吐露する。
努力の方向がわからない透は律儀に河原コースを100周しようとする。
プロデューサーが「透は頑張りたいんだな」と言語化し、また「頑張れているのかどうかは透が決めていい」という。


※以降はネガティブな感想を含みます。

  • この話はクラスのこともアイドルのことも同じ目線で捉えて頑張ろうとした透という割と大事な部分があるが委員長を真乃に置き換えたことで無くなっている。この辺りの細かい箇所を拾ってこその透なので遺憾である。

  • 委員長とは自然な会話の流れで「委員長のほうが'成績が良いから'頑張っててすごい」と言ったシーンだったはずが真乃に置き換わると「真乃ちゃんのほうが'アイドルを'頑張っててすごい」と嫌味で言っているように見えてしまうのでないかという懸念がある。

  • イルミネとノクチルの他のメンバーが不憫

  • 真乃が悪いわけではないが、真乃の魅力を表現するために透があまりにも真乃に魅せられすぎていて妙に感じた。

どの意見も中々痛いところついている感はありますね…
否定的な意見ですがこの方はとても嬉々として語っていて、むしろ語ることができるクオリティのアニメにしてくれてとても満足そうでした。
リスペクトしながらも注文が多くなってしまうというのはそれだけこのアニメ化は良い仕事だったということだと思います。

以上です!ありがとうございました!


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