今度こそ逃げない
明日からまた授業が始まる。
こんな時間に起きてちゃいけないのに妙に眠れない。生活習慣も悪化している。
ほとんど誰とも会わないまま過ごした夏休みが終わり、人生を賭けた後期が始まる。
学業に対して自分にできることをしたかと言ったらやっぱりしなくてダメだったけど、趣味に没頭してそれにたくさんの時間を注いだ。
それは別にこれから先に繋がるものでも無いし、自己満に過ぎないけれど、ベッドに転がってただ時が過ぎるのを待つよりかは幾分かマシだと思った。
ちょっと前に半年くらい付き合った彼女と別れた。
最初の頃は好きだったけれど、自分の状況が悪いのもあり、このままだと迷惑にもなるだろうと思っていたところに彼女が別の好きな人がいるって言ってきたのでいいタイミングだと思って別れた。
結局その好きな人と今のところ付き合えなかったみたいで、彼女のメンタルはとてもじゃないけど丈夫とは言えないので少々心配であるが、完全に連絡手段がなくなっているわけでもないので話を聞くぐらいならできるだろう。
バイトも辞めてしまったので、本当に外出の機会がゼロに等しく、さながらニートの生活を送っていたのだが、時々、一番最初に付き合ってくれた元カノのことを思い出す。
現在は新しい彼氏とうまくやっているみたいなので口を挟む余地も無くなってしまっているけれど、こんな自分でも尊敬できるところがあるって言ってくれたことには今でも感謝している。
けれど今の現状を見ると別れて本当に正解だったと、自分から言わざるを得ない。
これからどうなっていくのかは自分で決めなければならないわけだが、就活も怖いし自分を取るような会社なんかないとも思っている。
最近別れた彼女も同じような悩みを抱えていて、就活に対して自分がまわりのレベルから低いからダメだってずっと思い続けているせいで就職できないと言っていた。
逃げて逃げて逃げ続けてもいつかは立ち向かわなければならないし、逃げただけ超えなければならない壁は高くなっていく。
その根幹があるからこそ、結局何も動けないままだと堂々巡りでしんどい気持ちだけが蓄積されていくってことなんだと思う。
自分には光る才能というものがなく、何をやるにも人一倍対策しないと人並みの結果は出せなかったのにもかかわらず、人一倍頑張ってないのが一番悪いところなのだ。これはもう無限に思い続けているし思うだけで終わっていることなのだ。
だからこそ、この後期は本当に大切になってくるのだ。
歩みを止めないこと。このままじゃ色んな人に合わせる顔がない。
何度も口だけになってきたけれど、ほんのわずかにある自分なりに頑張った経験が背中を押して、また途中で挫折するかもしれないけど、スタートラインに立った。
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