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#3【PERFECT DAYS】羨ましく感じたある男の日常

こんにちは。KanTakeです!

今回はPERFECT DAYSを観に行ってきました。

かなり前から話題になっていたものの、観るタイミングを完全に逃してしまっていました笑

この作品は大事件が起こるわけでもなく役所広司が演じる平山の日常を淡々と描いていきます。
でも、そんな平山の日常が充実感のある、羨ましいものに見えてくる。不思議な作品でした。

今に対して素直な男の日常

僕が平山に対して感じた印象は、「今に対して素直に生きている」ということです。

トイレ清掃の仕事では便器や洗面台を隅々まで磨き後輩から「そんなところ誰も気にしないですよ」と言われるようなところまで一生懸命綺麗にする。
居酒屋では周りの客を楽しそうに観察しながらお酒を晩酌し、家に帰って布団に潜り小説を読みながらウトウトして眠りにつく。

その間に何かを思いふけったり、他のことを考えているような素振りが私はほとんど感じられませんでした。ただ目の前のことに夢中なってに生きている。だからこそ、セリフがなくても伝わるのではないかと思います。

そんな彼の生き方を象徴しているのが「今度は今度、今は今」というセリフ。

「今度」と「今」は全くの別物。「今度」のことを「今」考えたところで、いつかくる「今度」は「今」と全く違う気持ちで迎えるはず。だから「今度」のことはその「今度」を迎えた時に考えて、「今」を生きる。このセリフからそんなメッセージを受け取りました。

現実では時間に追われて常にバタバタしていたり、未来に不安を感じたりする人が多いと思います。僕もその1人です。

そんな我々にとって今を生きている平山の日常はとても羨ましく感じるはずです。

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