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よく眠れた朝には 第2話

 昨日は着替えるのがめんどくさくて、そのまま寝てしまったので、オレの恰好はそのままだ。でも、今、オレのいるところはオレの部屋じゃない。

 いつまで悩んでも仕方がない。そこらへんを散策するっきゃないようだ。オレは裸足で歩き始めた。草むらばかりで、全然道にたどりつかない。それに家も見当たらない。アパートやマンションというのもない。くるまの音もしてこない。どこかに電柱があればと思うが、それもない。いったいどうなっているんだ。なんで、オレは自分の部屋のベッドで寝てたのに、なんで草むらで寝てるんだ?だれが、オレを運んだんだろう?なんでオレはそれに気が付かなかったんだろう?いろんな疑問がわき上がってくる。

 しかし、行けども行けどもなにもない。せめてここはどこかということに、誰か答えてほしかった。でも、誰にも出会わない。いったいどうなっているんだ?時計もないから、今が何時なのかもわからない。でも、だんだん太陽が高くなっていくから、朝から昼へ向かっていることはわかる。しかし、裸足で歩くなんてほとんど経験がない。普通、靴を履いて歩いているから、こんな経験は初めてだ。ガラスか何かを踏んづけたら、怪我をしてしまうことが怖かった。たまに痛!と感じることがあったが、怪我することはなかった。

 何時間歩いたんだろう?たぶん、もう昼だ。朝も食べてないから、お腹ぺこぺこだ。でも、食べられるものなんか、何もない。せめて、水が飲みたい。オレはひたすら歩き続けた。

 林の中から水の流れる音が聞こえる。たぶん、そうだ。オレはその方向へ歩きだした。たぶん、飲める。大丈夫だ。そう思って歩いた。

 やっとたどり着いたところは、小さな小川だった。割ときれいな水のように思えた。よく見ると小さな魚も泳いでいる。たぶん、メダカだと思った。魚が生きている水なら、オレが飲んでもたぶん大丈夫だろう。そう思って、一口飲んでみた。

 うん、なんともない・・・と思う。が、たくさん飲んで、調子悪くなっても大変なので、ちょっとにした。しばらく様子を見ようと思った。しばし、休憩だ。オレはそこまでの歩き疲れでうとうと眠ってしまった。

 次に目が覚めたときは、身動きがとれなかった。両手、両足は縛られていた。よく見るとオリに入っているようだった。えっ?なんで?寝てただけじゃん?といっても、身動きできない。オリも、とっても狭い。からだを伸ばせない。

「お、気づいたようだ。」
「ほんまや。」
声が聞こえる。
「おまえはどこから来た?」
「南蛮か?」
「オレもよくわからないんだ。この縄を解いてくれ。動けないよ。」
「そんなわけにはいかない。」
「え?なんで?」
「あやしい身なりをしておるではないか!」
「そんなことで縛るんか?そのほうがおかしいだろ?」
「何をぬかすか。解いたらおまえが何をするかわからんだろう。」
「何もしないよ。するわけないだろう。」
「信じられるか!」
 オリは小さな穴が無数にあいていたが、相手の様子はまったくわからない。どうやら、縄をといたらオレが暴れだすとか、思っているようだ。ありえないだろ。

「オレは嘘は言わん。この縄を解いてくれ。」
「だめだ。」
どうしても無理なようだ。
「それなら、飯を食わしてくれ。お腹が減ってるんだ。」
「それもあかん。」
「じゃ、水は?」
「我慢しろ。」
「じゃ、オレはどうなるんだ?」
「今、どうするか決めているから、決まるまで待て。」

 こいつら普通じゃないな。だいたい、寝ているだけで縛り上げるなんてありえない。でも、何言っても無駄のようだったから、しばらく様子をみることにした。オレのそばには一人の男が見張っている。あと、どれくらいの人数がいるのかわからない。耳を澄ましていると、遠くで女の声も聞こえる。ここは、町なのか?でも、くるまとか人の雑踏は聞こえてこない。割と静かな感じだ。

 今、何時くらいなんだろう?そう思っていたら、なにやら騒がしくなってきた。さっきの男以外の男の声も聞こえてきた。
「こいつはどんな悪さをするかわからんから、打ち首にして埋めてしまえ。」
「はぁ?まだ、何もしてないのに、ありえへんやろ?」
「うるさい。生かしておいたら、何されるかわからん。」
「何もせえへんってば。」
「嘘をつくな。」
「まじか?ほんまに殺すんか?」

 全身が総毛立った。こいつらはオレを本気で殺す気だ。いったい、ここはどこなんだ?こんなことってあり得るのか?

 そのとき、オリが取り払われた。オレがオリと思っていたのは、人が入れるくらいの籠だった。それを、オレにかぶせていただけだった。

 周りを見ると、こいつら!!!?
 どうみても、現代の人ではなかった。着物をきて、頭はちょんまげだ。ちっさいし、痩せこけている。オレのほうがはるかにでかい。

 確かにオレが暴れたら、こいつらには怖いんだと思う。だけど、殺すことないだろう?彼らはカマやら包丁やら持っていた。オレの人生もここまでなんだろうか。殺されることの恐ろしさに声もでなかった。

「さあ、殺っちまおう。」
 一人がカマを振り上げた。オレは終わったと思った。そのカマがオレの首に刺さった・・・と思ったが、痛くない?刺さってない?
「どうした?はやく、殺ってしまえ。」
「何回もやってるけど、死なん。」
 みんながオレに刃物を振り下ろしたが、全然痛くない。痛くないということは、血もでていないということだ。
「もしかすると神の使いかもしれん。」
「だから、刃が刺さらんのか?」
「俺らはえらいことしちまったのかもしれん。」
「天罰が下るかもしれん。」
「うわ~。」

 はぁ?好きなこと言ってやがる。でも、この展開は好都合だ。
「縄を解け!」
「はは~、申し訳ありませんでした。」
「なにとぞ、天罰だけは許して下され。」

 何言ってやがるんだ。今までさんざんなこと、しとってからに。ようやく、縄を解いてもらった。みんな土下座している。

「まあいい。君らには何もしないよ。でも、できたら何か食わせてくれないか?」
「今すぐ用意させます。」
「すまんね。」

 ようやく、自由になって食事もできるという安堵でほっとできた。だけど、なんで、オレは死ななかったんだろう?

「ちょっとその包丁を貸してくれ。」
「お命だけは勘弁してください。」
「だから、殺さないっていってるだろ。」

 オレはその包丁で自分の腕を傷つけた。だが、傷はつかなかった。こんなことってあるんだろうか?今の日本にこんな格好した人たちがいる場所なんかないし、人を殺すなんて、普通はあり得ない。で、オレも死なないなんて、もっとあり得ない。いったい、どうなっているんだろう。

 そこへ、一人の女が茶碗と箸をもってやってきた。ようやく、まともな飯にありつけると思ったが、飯ってこれだけ?ぬるいお湯にふやけた米が少しと、変な野菜が入っているだけだった。

「これだけ?」
「申し訳ありません、これでもわしらにとっては多いほうなんです。」
 どうなっているんだ?でも、それならしょうがない。少しでも腹の足しになるだろう。喉も乾いた。水が欲しい。
「水はある?」
「ございます。すぐに。」
 なんかひしゃくに水を持ってきてもらったが、こんなんじゃ、足りんなぁ。たぶん、彼らにとってみればこれが精いっぱいなんだろう。って、こいつらはどんな生活してるんだろう?
「ここに住んでいるのは何人なんだ?」
「男11人、女12人、子供8人です。」
「まわりには同じような集落があんの?」
「半日ほど歩けば、同じような村がございます。」

 どうやら、こいつらは自給自足の生活だし、どう見ても現代人ではない。何年かを聞いたが、オレにはさっぱりわからない。西暦何年なんて、こいつらにはわからんだろうし、逆に和暦で言われてもオレにはわからない。まあ、江戸時代なんだろうと思ったが、なんでこんな時代へ来たんだろう。普通に寝てただけなのに。それにオレは切られることがないのは何でだろう。この2つの大きな疑問は解決しないんだろうな。
「ところでオレが寝れる場所はある?」
「すぐに用意します。」

 風呂なんかはないんだろうな。だけど、こいつらちぃちゃいな。こいつらの背丈に合わせた家だから、天井も低い。まあ、足を延ばして寝れるんなら、まあいいか。オレが案内された家は・・・ボロ小屋はとても狭い。夫婦2人で暮らしているみたいだが、彼らは土間で寝だした。

「おいおい、なんで土間でねるんだ?」
「いえ、あなた様には、せめて板の間で寝て頂かないと罰があたりますから。」
「そんなことはないよ。こっちに上がっておいで。」
なんとか、3人で寝れそうだ。
「めっそうもございません。ご一緒だなんて恐れ多い。」
「かまわないから、こっちへおいで。何もしないよ。」

 土間なんてあまりにかわいそうだ。普通は板の間に寝ていたんだろうに。それをオレがぶんどってしまったんだから。いくら、言っても聞いてもらえないから、オレは土間に降りた。
「さあ、オレはここの住人じゃないから、君たちが上にいきなよ。」
 そんな問答があって、ようやく、彼らは板の間に行ってくれた。まあ、土間でもいいか。

 翌朝、彼らは朝ごはんを作って待ってきてくれた。昨日と同じごはんだった。たぶん、これが精いっぱいのおもてなしなんだろう。でも、それをオレが食べたのでは、彼らのご飯がなくなる。なんか、めちゃ申し訳ない気がしてきた。とはいうものの、狩りなんてしたことないし、彼らの恩に報いてやりたいし、どうしたらいいのかわからない。彼らはちょっと畑を作って、ちょっと野生の実とかを取ってきて、それで暮らしていた。肉の存在を知らないようだった。

「このへんに鹿とかイノシシとかいないの?」
「たまにみたことがあります。」
「それを捕まえて食べればいいのに。」
「えっ?神の化身ですよ。それを食べるだなんて。」
「いやいや、違うよ。鹿とかイノシシはとってもおいしい肉なんだよ。」
「そうなんですか?」
「神様の使いがそうおっしゃるなら大丈夫じゃねえか?」
「そうかも知れねえな。」
 ということで、男2人ほどと狩りに出かけた。彼らは弓も知らなかったので、途中で作った。ヤリも作った。イノシシが出てきそうなところに穴を掘って、その上をカムフラージュして、離れて待った。かなり、長いこと待ったが何も現れなかった。

 仕方ないから一旦、彼らを帰した。オレひとりでやってみようと思った。いくつか罠をしかけてみた。そのうち、どれかに掛かっていたらラッキーだ。

 でも、野生動物はオレなんかより、とっても利口なんだろう。全然、掛からなかった。じゃぁ、川で魚でもと思い、小川にも罠を仕掛けた。しっかし、腹減ったなあ。何日食べてないんだろう?

 意地でも捕まえて、あいつらのところに持って行ってやりたい。3,4日過ぎただろうか、あの穴にイノシシが落ちていた。何度もヤリを刺し、捕獲に成功した。オレはなんとか穴から引き揚げ、彼らのところへ引きずっていった。

 が、もう彼らはいなかった。いったい、どこにいったというのだろうか。仕方がないので、そこで火をおこし・・・って、どうやればいいんだ。とにかく、解体するか。くそー、ネットがあればサバイバルの方法でも確認できるんだが、とにかくやってみるしかない。

 内臓なんか食い方がわからない。ホルモン焼きがあるくらいだから、多分食えるはずだ。あとは適当な大きさに切り分けて、木にぶら下げて保存だな。

 とにかく、火をおこさないと。この時代、どういうふうにして火をおこしたんだろうか?まあ、なんとか木をこすり合わせて、やっとこさ、火をおこした。とにかくしっかり焼かないとお腹を壊しそうだから、じっくり焼いて食うことにした。

 たぶん、何時間も掛かって、ようやく、飯にありつけたって感じだ。しかし、このあと、オレはいったいどうすればいいんだろうか?せっかく、この時代の人たちに会えたのに、いなくなってはどうしようもない。

 なんか久しぶりに腹一杯食った気がする。明日はまた歩いてみるか。確か、半日歩けば、隣の集落に行けるって言ってたよな。がんばってみよう。

 だけど、元の世界に帰れるかな?それだけがとても心配だ。戦国時代なら、いつヤリとか、矢が飛んでくるかわからない。でも、なんでオレは切れないんだろう。とっても不思議だ。

 だけど、もっと大きな町に行かないと、あまりに原始的な生活をしなければならない。こんなん、耐えられんわ。

 だが、それも終わりが近づいていた。オレは割と大きな、人為的につくられた道に出たのだ。これなら、なんとか町にでれるかもしれない。その道沿いに歩いていくと、前の方から人が歩いてくる。それも数人いる。

 やった、とにかく、話しかけてみよう。だけど、心配なのはオレのいで立ちだ。どう見ても、この世界の衣服ではないし、頭もちょんまげじゃない。まともに取り合ってくれるのだろうか?

 その心配はすぐに的中した。オレが近づくるなり、刀を抜いて威嚇してきた。
「オレ、一人だし、何もしないですよ。」
「あやしいヤツだ。」
「切り捨ててしまえ。」
「ちょっと待ってよ。本当に何もしないよ。」

 だが、全然聞いてもらえない。オレに切り掛かっても殺せやしない。たぶん、大丈夫なはずだ。そう思っていても、やはり怖いものは怖い。だが、最初の一撃を黙って受けたが、やはり、なんともなかった。
「こやつ、不死身か?」
「なぜ、切れぬ?」
「オレがあんたらに何か悪さしたんか?何もしていないのに、いきなり切りかかるとはおかしいやろ?」
「無礼なやつじゃ。」
「どっちが無礼だ?オレは話をしただけだ。」
「たわけ。それが無礼だと言うておるのだ。」
「じゃ、もういいよ。おまえらとは話をせんわ。」
 そう言って、歩きだした。こんな連中に関わり合うとろくでもないわ。
「待てい。」
誰が待つか!

 オレは無視して歩き出した。あいつらは大声を上げていたが、追っかけてはこなかった。ヘタに声を掛けると、ろくなことはないことが分かった。とにかく、町を目指して歩こう。

 そういえば、こういう道沿いに植えてある木の実は、食べれると聞いたことがある。でも、時期じゃないみたいで、実なんかありゃしない。

 しかし、なかなか町に着かないな。ずっと裸足だから、足もくたびれる。だんだん夕暮れになってきたので、オレは一旦、道を外れることにした。へたに人に見つかると何されるかわからない。

 2,3キロほど道なき道を歩いていくと、小川があった。今日はこの辺で野宿をしよう。まずは、火をつける作業だ。時間が掛かる。燃えやすそうな木々を見つけて、ゆっくり長く燃えるように工夫した。獅子肉は多分500gぐらいゆっくり焼いていく。残りの肉は、木の上につるした。たぶん、動物がジャンプしてもとど来ないくらい上の方だ。

 やっと、焼けたと思われるくらい火を通して、肉を食い始めた。やはり、味付けは大事だ。こんなんじゃ、美味くはない。でも、腹は満たされる。

 しかし、まさかこんなことになるとは思わなかった。でも、寝たら、元の世界へ戻れるのだろうか?オレは眠りについた。

 翌朝、何も変わってはいなかった。オレは草むらで目覚めた。オレは再度、火をおこし、肉を焼いた。しっかり、食ってから元の道へ戻っていった。この道は何街道というんだろうか?

 オレはこの道を歩き出した。時折、人とすれ違う。そのうち、武士と町人?との違いが分かってきた。最初に声を掛けたのは武士だったようだ。だから、あんなにエラそうなんだ。町人はそうでもない。普通に話をしてくれる。ただし、オレの姿をみて、怖がっている。なんだって、姿形にとらわれるかな?まあ、この時代の人はみんなそうなんだろうな。でも、みんな一回り小さい。男の人でも160センチもないようだ。オレは178センチだからかなりの大男ということになる。せめて、衣服だけでもこの時代のものにしたいものだ。

 ようやく、町らしきところにたどりついた。とにかく、獅子肉を買ってくれるところを探した。運よく、買ってくれるところがあったので、それなりの金額で買い取ってもらった。その金をもって、古着屋をのぞいたが、オレのガタイに合う着物がない。店の店主にお願いしたら、なんとか寸法を変更して合わせてくれるとのことなので、お願いした。できるまで町内見物へと思ったが、みんなから変な目で見られるので、ここで待つことにした。

 ようやく、縫い終わったので着てみると、丁度いい感じだ。髪の毛もてっぺん後方で結わえたらそれらしい姿に変身できた。裸足では嫌だったので、草鞋も買った。獅子肉は意外と高く買ってもらえたということだ。

 しばし、この町にいて、いろんな情報を入手することにした。まともな食事ができるところはないか探したら、蕎麦屋があった。とにかく、飯が喰えるんなら万々歳だ。

 オレはそばと握り飯をお願いした。出てきたものは単なる白米の握り飯とネギが申し訳程度入っているそばだった。もっと、豪勢なのを期待したが、それは無理ってもんだ。仕方ないが頂いた。久しぶりの飯は美味かった。そばもなかなかのもんだ。

 この時代でもこういうものが食べれるなんてありがたい。ウエイトレス・・・給仕かな?の女の子に聞いた。
「ここはどこなん?」
「どこって、蕎麦屋でございます。」
「そうじゃなくて、この町だよ。」
「ああ、ここは宿場町でございます。」
「宿場町って、いったいどこだろう?」
「じゃ、江戸までどれくらいでいけるかな?」
「江戸ですか。3日ほどで歩けると思います。」
「なるほど。」
 こういうほうが、なんとなく場所がわかるってもんだ。
「でも、お客様、1日先に関所がございます。」
「関所?」
 そういえば、歴史でならったような気がする。確か、勝手に行き来できないようにしているんだったな。

 オレはその子にいろんなことを聞いた。この町にどんな店があるのか?どこかに泊まるところはあるのか?いくらあれば、どのくらい食っていけるのか?オレのような大男はほかにもいるのか?

 夢中になっていろんなことを聞いたので、彼女は少々迷惑そうだった。でも、オレくらいしかお客はおらんし、まあ、ええだろ。

 とにかく、獅子肉はいい金になったということで、1~2ヶ月くらいは、この町に泊まって暮らしていけそうだ。

 ちょっと待てよ、オレはこの時代で生きていくのか?また、もとに戻るためにどうすればいいのだろうか?そんな努力はしなくていいのか?だって、寝ててこの世界へ送り込まれたんだぞ。崖から落ちたとか、怪しい雲につつまれたとか、そんなんじゃないから、どうしようもないじゃん。まあ、戻れたらラッキーって感じなのかもしれないな。オレがこの世界にきた場所なんか、覚えてもないし、もうどうしようもない。

(つづく)

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