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既読無視とAC【回避依存症と共依存症】②

最近になって人生の棚卸を
しようと思ってから

「自分を愛すること」とは?
を考えていた。

それには自分を知る必要があった。

自分自身の生立ちを回想して
自分と向き合うこと。

文字にして可視化することで
自分の心の手の届かないような

奥深くにしまっておいた
つらく悲しい出来事を

理不尽で不条理な思い出たちを

今ある記憶で辿りながら
小さい頃の自分を
映写機で見ているような
そんな今の自分をイメージして。

人生の第三章を迎えたあたりで
自分を愛し癒すことを
掘り下げようと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・

小さい頃、父と母は不仲だった。

こう言う場合、家族以外の関係性の
兄弟や親戚には微塵も出さないので
必然的に箝口令が敷かれる。

何か決断や問題が起こると母は父に
相談を求めていた。

それに向き合わない父に
母は容赦無くヒステリックな
感情に乗せて問題を解決したいことより
怒りをぶつけていた。

すると居心地が悪くなった父は
直ぐにどこかに居なくなるのだった。

子どもながらにその光景は
とても怖く、悲しく、、、
ただただ不快で、居心地が悪く
最早家族は安全基地ではなかった。

不仲の両親を見るにも聞くにも
耐えられず、家には居場所がなかった
ように思う。

話し合う、決断することが出来ない
家族の大黒柱として、父親として
子ども側から見れば、その関係は
どこか所在不明であやふやで無責任で。

通常の親子の愛情が感じられない
最悪な人に写っていた。

この時、無知で非力で何も出来ず
行き場のない自分は、泣くことでしか
訴えられず、それさえも気づいてもらえず
に冷たい視線を向けられた記憶があった。

そして、日本の根底に敷かれている
家父長制を呪った。

表面的にしか物事の判断ができなかった頃
思春期はずっと母のことが嫌いだった。

いろいろと気づいてしまい
矛盾を口にする私に、母はいい
イメージがなかったようにおもう。

純粋な子どもながらの疑問
無邪気に素直に口にすることが
時に関係性を良くないものにする
という社会性を早くも学んだような
幼少期だった。

父は口数が少なく善良で傲慢だった。

だが母は、そんな向き合わない父の
悪口を決して言うことはなかった。

しかし、父が回避するために逃げ
込む先には父の妹、叔母の存在が
あった。

いつも父の存在を肯定してくれる
男を気持ち良くさせる言葉を巧みに
使うのが、飲食店を経営している
仕事柄、得意な叔母だったと
気づいたのはここ数年のこと。

叔母は当時、母と同じ建設会社の
事務職をしていて、父に母を紹介した
人物だ。

母はそんな叔母との立場上の関係
もあり誰にも悩みを言えず、ずっと
抱えてきたのではないかと察した。

その後、母は50代で病気を患い
16年の闘病の末亡くなった。

父は向き合わなかった償いを
看病することで返したように思う。

母は病気にはなったが、父が側で
いつも食べたいものや飲みたいもの
など、看病という中で我儘を聞いて
くれて自分に関心を寄せてくれたこと。

向き合って見せてくれたことが
何よりも一番の望みだったことと
思うと人生の最後にして、幸せを
掴んだのではないかと今にして思う。

私では看病は出来ても何か圧倒的に
違う違和感…
母は心を開かなかった……

母の望む父への愛情を、代わりに注ぐことは出来なかったけれど、それでいいと思った。

人間関係が複雑に絡み合う中で
今は憶測でしかないのだが
仮説を立てて検証していくと見えてくる
ものが点になっていくつも浮かぶ。

その一つ一つを線で結ぶと見えてくること。

父は回避性依存で母は共依存の関係
だったのではないか。

それをなぞるように、彼が回避性
私が共依存の関係と言うこと。

所謂、運命の相性とも言われている
理由が理解できた。

全ての謎から答えが見えたような
気がした。

彼と父との共通点は回避依存の性質が
根底にあるように思う。

AC(アダルトチルドレン)は家族の
不仲から生じる機能不全家族で育ち
生きづらさを抱えた人のこと。

人間は特定の他者との間に結ぶ
「情緒的な絆」という愛着がある。

「愛着スタイル」とは、他者との
コミュニケーション時に癖や傾向
精神的・肉体的距離感の取り方が
ある。

不安型
回避型
恐れ回避型(不安型×回避型)
安定型

この4つのパターンが年齢や環境、
メンタルによって変動する。

安定型が唯一、親子の愛情がうまく
循環された理想的なモデルだ。

この中で回避型は回避依存症が含まれる。

回避依存症の中にもタイプがあり

①脱走者=音信不通、無視
     セックスレス
②ナルシスト=自己中、浮気
③独裁者=モラハラ、DV
④搾取者=セフレ、ヒモ

の4タイプがあるが、いくつかの
タイプを併せ持つ場合もある。

いずれも含むパーセンテージの割合に
よるものだが、彼氏と父はこの中の
①②の割合が高い傾向に思う。

そして回避依存症の原因だが、家庭環境
特に母親の甘やかしすぎや心配しすぎ
厳し過ぎ、母親の気分で子どもに対する
言動を変えすぎるなどがある。

これにより、トラウマを抱えるようになり、大人になっても他人と親密な関係を恐れるようになる。

恋人と親密な関係を過剰に避けたがるのもこれが原因か。

子供の頃の影響で、母親が精神的に弱くネガティブな発言が多かったり依存的な母親に振り回されるなどがあると
反面教師的に「強さ」と「自立」
が芽生える。

その信念を貫くために

表:ネガティブなことは考えない
裏:自分の気持ちを無視

表:過去のことは振り返らない
裏:問題を見て見ぬふり

表:他人を頼らない
裏:ひとりで頑張り過ぎてストレス
  過剰になる

と言う相反する思考になりがちだと
言うこと。

そして「強くて自立した自分」を
必死に演じてしまうが実際は架空の
強さと自立なのでストレスが溜まる。

それを解消するために仕事、酒、女
ギャンブルに依存してしまう傾向が
あると言うこと。

恋愛スタイルにも特徴がある。

母親との親密な関係構築で傷付いた
記憶がトラウマとしてある場合
恋人と恋愛関係になり距離が近く
なって行くと、その親密性に違和感を覚え、恐れによりプレッシャーを感じ
精神的な負担を感じるようになる。

それは息の詰まるような束縛感となり
距離を置きたくなる衝動になりやすい
と言うこと。

私自身、母の行動を知っているため、
共依存傾向に引っ張られないように
気をつけているが、生理サイクルの中では、なかなか難しい時期もある。

彼の行動で、極端に自己開示を
しなくなったり、本音を話さない
強く自立した自分を装い
突き放す姿勢を取られたり、頼ったり
弱音を吐いたりしない。

あえて他人行儀な振る舞いをして
パーソナルスペースに入れない態度を
取られる。

ということがあった。

その拒否感を目の当たりにした自分は
自己肯定感が下がり、感情の行き場が
なくなった

そして何より寂しかったし
とてつもなく悲しかった。

この場合の最適解はなんだろう?

回避性依存の原因は親子関係とあったが、束縛されたくない=見捨てられる寂しさがあるからだという。

だから距離を取って誰とも親密に
結びつかないようにして
自分が傷つかないように自己防衛しているとういこと。

本当の自分は自信がなくて、それを隠しておきたい、そんな自分が好きになれず知られたら嫌われるはずだからと思い込んでいる。

回避性依存の克服には、長い間に歪んだ考え方や感じかた(認知)を少しづつ変えて行くことが大切とあった。

他人や自分に対して理想が高く
「こうあるべき」と言う絶対的な固定観念に縛られたり、白黒思考、0/100のような極端な思考に陥るため、自分自身も1つのダメ出しがあると全部ダメみたいな完璧主義に囚われる。

もっと自分や他人に対しても、良い部分を探し出し、ダメな部分も受け入れることで自分を認める力がついてくることを知って欲しい。

人はそれぞれ違う個性があって尊重されるものだし、様々な受け止めかたがあるものだと思うから。

彼自身、どこか尖っている強烈な個性を秘めているように感じるけれど(天才性のようなもの)それを自己承認力が低いのと、無難且つ好感度の高い、皆んながいいと思う答えを選んでおくことで嫌われないようにフェイクしているようにも感じた。

彼のように個性的な人は、感性がとてもユニークだと思うし、その生まれてから歩んできた道筋に、ふたりと同じ人はいない。

その唯一無二の存在を賞賛したいし
そんな考えの自分も愛したいと強く
思った。


既読無視中の彼に伝えたいこと。

あなたが思うより、人は違和感はすぐ
わかるよ。

小手先や取り繕うことでやり過ごしても感のいい人には見透かされてしまうよ。

自分と向き合うことや自分をありのままに好きになるには、きっと勇気がいるよね。

あなたが隠そうとしてるもの。

そのもつれた糸を紐解くように、自分の感情を、見ないふりをしている自分をそのまま受け止めることからだと思う。

全てはそこからはじまるよ。

大丈夫、だれも見捨てたりしない絶対。






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