見出し画像

元彼から今彼への軌跡

この間、9ヶ月ぶりに会った元彼との
こと。

これまで別れてから3年。

1度、去年の5月に会ったきり。

それまで何度か『既読』と言う勝手に暗黙
の了解との解釈のもと、一方的にメッセー
ジを送っていた。

その内容は、その時自分がタイムリーに
見聞きした情報と自分の所感を綴ったもの
だった。

自分でも勝手だと思うけど、その時感じた
エモーショナルなことって、文字に要約
することで、自分の中の言語化してなくて
もやもやと散らかっている思考を整理しな
がら理解出来て更に伝えることが出来る。

クリエイティブな表現としても、とても
重要に思えるのだ。

壁打ちとか放置ゲームのように
彼と会わない間に私の感覚が磨かれて行く
のが見て取れる。

ものすごい情報量から普遍的で大切なもの
だけを取捨選択して行った過去が、辿れる
記録にもなる。

そんな彼はというと
「長文は全部読んでない」と言う。

それでもいいと思った。

私が伝えたいことは、一回伝えただけでは
理解できないと思うし、心にすんなり入っ
てくるタイミングは、本を読んでも同じ
ように初回とは限らないからだ。

それに今までの経験上、後から
「あの時こんなこと言っていたな」と言う
ことを何度も思い出している。

だから今回「ちょっと仕事が落ち着いたの
で会えるよ」と、つい先日も会ったような
口調でメッセージが来た時は
「時が満ちた」と言う喜びより
不思議と安堵したのだった。

2月の祝日、虎ノ門横丁での待ち合わせ。

10年前に東麻布に住んでいて、虎ノ門駅
は何度も利用していたが、今回それ以来
初めて訪れたら駅の中の変わりように迷っ
てしまった。

それでも何とか近くまで来ると、サーッと
前を走る後ろ姿に見覚えがあった。

「エレベーターを上がったところに
いるね」とメッセージが来た。

やっぱり彼だったのだ。

「今、前を走ってくところ
見かけたんだよ」

会って第一声にそんな言葉を投げかけた。

私「すごい久しぶりだね」

彼「そう?そんなに経ったっけ?」

忙しい職種だと時間軸が早くあっという
間だ。

彼はあれからいろいろなことがあった話を
してくれたあと「転職することにした」と
伝えてくれた。

まだ転職先は決まっておらず、これから
面接に行こうと思っている会社をいくつか
教えてくれた。

話が話だけに、スルスルと日本酒を3合
飲んだあたりでだいぶ酔っていた。

いろいろ理不尽なことがあったことを
この人は独り抱え込んでいたのだろうなと
察した。

2件目を出て、スタバで酔い覚ましの
桜ラテを飲みながら、遅くなったバレン
タインのチョコレートを渡した。

これが合図とばかりに距離が近づく。

離れようとする私を抱き寄せる。

「ちょっと待って。どう言う意味?」
と突き放そうとすると
「またお付き合いしたいな」
と言った。

私の女性性が揺らいだ。

衝動を受け入れるようにキスをした。

この時、瞬時に今までずっと無視されて
気持ちが時に狂いそうだったことや
また再会できた喜び、触れ合う安堵感の
あらゆる感覚器がない混ぜになり
変なテンションになった。

それでも彼との相性や波長、遺伝子が
自分から遠くそれを補完するかの如く
必要としている凹凸だと言うことを
動物的直感は疑わなかった。

求めあうこと
愛し合うこと

二人が同じバランスでないと成立しない。

復縁、、、
またお付き合いするまでに今回学んだ
ことは、女性は彼にもっと自分の気持ちを
ストレートに伝えないと全然伝わらないし
伝わるように言い回しを考え、何度も違う
表現で伝えなければ、ここまで来れなかっ
たように思う。

それには自分と向き合い、自分を受け入れ
自分を愛さなければ、人を愛すことなんて
無理だということ。

すごくシンプルだ。

いつも自分の気持ちなど優先して
くれない・・・
連絡が来ない・・・

生理前など体が不安定になる時は
決まって気持ちもネガティブに支配される。

そんな時は、いつもよりイライラして
不安なメッセージを送ってしまうことも
あるだろう。

だけど「それが女性なんだよ」
と言うことも伝える必要がある。

そして伝えても理解はしてもらえない
とも思う。

「それが男性」なのだから。

あとはそれを包み込む覚悟だけだ。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?