【ネットワーク】Ethernet OAM

 こんにちは。ネットワークエンジニアとして働いている「だいまる」です。今回は、ネットワークの監視でよく用いられている「Ethernet OAM」についてまとめたいと思います。

E-OAMとは

 Ethernet OAMとは、イーサネット網の管理・運用・保守を行うための機能です。この機能を利用する理由は、L2(Ethernet)ではSNMPを利用することができず、監視をすることができないため、主に死活監視を目的に導入することで多いです。
 その中でも、基本的な監視方法が3パターンあります。それを次に説明したいと思います。

CC(Continuity Check)

 スイッチの端から端まで検査用フレーム(OAM)を送る監視方法
送信間隔は「3.3ms、10ms、100ms、1s、1min、10min」と決められています。しかし、メーカによっては送信間隔は大きく異なってきます。

CC通常時

 CCを利用している環境で障害が発生した場合、以下の動作となります。

障害時(CC)

LB(Loop Back)

 検査用スイッチフレームを送り、返答があるか確認する方法(Ping形式)

LT(Loop Trace)

 通過したスイッチから応答をする(Traceroute形式)

MEP(Maintenance Association End Point)

 疎通を確認したいVLANの末端に設定するため、疎通確認を実施するエンドポイントに設定する

MIP(Maintenance Domain Intermediate Point)

 疎通を確認するために中継するノード

MEPの種類

Outward-facing MEP(Down MEP)

 他のMEPとなっているインターフェース側に設定されたMEPを示し、設定されたインターフェースからCFMパケットは送信されます。

Inward-facing MEP(Up MEP)

 他のMEPに続くインターフェースではない側に設定されたMEPを示し、メッセージフレームは送信せず、基本的にはUP MEP以外の全ポートからふらっティングし送出します。

最後に

 今回は、監視で利用されているEthernet OAMについてまとめました。
Ethernet OAMについてもCML環境が完成し、色々試すことができればパケットキャプチャなどで詳細を確認したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?