![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136679970/rectangle_large_type_2_6e9761a40dec94ee194ff6799afe24ff.png?width=800)
100倍、身につく国語力(58)発音篇
❤小~高校生と,母親向けのレッスン
(1年間で国語力の悩みが解決できる!)
音便(おんびん)篇 ①
【日本語の発音の特徴】
3.音便から見た日本語
(1) 日本語の「っ」の使い方
日本人は、普段からほとんど無意識の
内に「走って」、「行って」、「買って」
のように、「っ」を頻繁に使っています
が、この小さい「っ」が意外に曲者(くせ
もの)であることに気づいていらっしゃる
でしょうか。
その証拠に、日本語を習っている外国
人からこの言葉について質問されても、
日本人できちんと説明できる人はどれ程
いるでしょうか。
そんなとき、少し国語に自信のある人
は、そう言えば学校文法で、音便型の
「イ音便(おんびん)、撥音便(はつおんびん)、
促音便(そくおんびん)、ムニャムニャ」
などという規則を習ったような記憶が蘇
(よみがえ)ってくるようです。
それは確かに学校文法で習った「っ」
という促音便に間違いありませんが、その
言葉の由来や歴史などは先生からきちんと
説明されていないので、分からないのも
無理はないと思います。
そこで、ここでは初心に戻って中学校の
文法で習ったはずの内容についておさらい
しておきましょう。今更と、思われるかも
知れませんが、促音便の「っ」を知るには、
まず音便とはどういう言語現象かを知る
必要があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1712623823069-PAgiU1ME2j.jpg)
まずは、パソコンで「ベネッセ教育情報
サイト」を検索すると、中学生向けに分か
りやすく説明してありますので、少し長く
なりますが、そこを引用してみましょう。
音便は、もとの音の一部が発音しやすい
ように変化することです。動詞の音便の
種類は,イ(い)音便(おんびん)・促音便・
撥音便(はつおんびん)です。形容詞の音便
は、ウ音便です。
五段活用の動詞の連用形が「て(で)」、
「た(だ)」などに続くときや、形容詞の
連用形が「ございます」などに続くとき
に、変化します。
(例)五段活用の動詞「 歩く」
「 ~ます」に続くときの連用形は
「 歩き(ます)」です。
同じ連用形でも「~て(で)」
「~た(だ)」に続くときに,
音が変化します。
・「歩き+て」→「歩いて」
・「歩き+た」→「歩いた」
【音便の種類】
(1)動詞の音便の種類
動詞の音便の種類は「て(で)」「た(だ)」
の前の音によって分類されます。
・イ音便・・・「て(で)」「た(だ)」の
前の音が「 ~い」の音
(例) 急いで・聞いた
・促音便・・・「て(で)」「た(だ)」の
前の音が「~っ」の音
(例) 言って・行った
・撥音便・・・「て(で)」「た(だ)」の
前の音が「 ~ん」の音
(例) 読んで・飛んだ
(2)形容詞の音便の種類
形容詞の音便は,ウ音便です。
・ウ音便・・・「ございます」の前
の音が「~う」に
なる。
(例)よろしゅうございます。
(よろしく+ございます)
❤音便はこのように動詞と形容詞のみ
に起こる変化で、ある意味では、
非常に特殊な言語現象ということが
できます。
アナミズ (2024.04.09)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?