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100倍、身につく国語力(58)発音篇

❤小~高校生と,母親向けのレッスン
(1年間で国語力の悩みが解決できる!)

音便(おんびん)篇 ①
 
【日本語の発音の特徴】
 
3.音便から見た日本語
 
(1) 日本語の「っ」の使い方
 
 日本人は、普段からほとんど無意識の
内に「走って」、「行って」、「買って」
のように、「っ」を頻繁に使っています

が、この小さい「っ」が意外に曲者(くせ
もの)であることに気づいていらっしゃる
でしょうか。
 
 その証拠に、日本語を習っている外国
人からこの言葉について質問されても、
日本人できちんと説明できる人はどれ程
いるでしょうか。
 
 そんなとき、少し国語に自信のある人
は、そう言えば学校文法で、音便型の
「イ音便(おんびん)、撥音便(はつおんびん)、
促音便(そくおんびん)、ムニャムニャ」
などという規則を習ったような記憶が蘇
(よみがえ)ってくるようです。
 
 それは確かに学校文法で習った「っ」
という促音便に間違いありませんが、その
言葉の由来や歴史などは先生からきちんと
説明されていないので、分からないのも
無理はないと思います。

 そこで、ここでは初心に戻って中学校の
文法で習ったはずの内容についておさらい
しておきましょう。今更と、思われるかも
知れませんが、促音便の「っ」を知るには、
まず音便とはどういう言語現象かを知る
必要があります

 まずは、パソコンで「ベネッセ教育情報
サイト」を検索すると、中学生向けに分か
りやすく説明してありますので、少し長く
なりますが、そこを引用してみましょう。
 
 音便は、もとの音の一部が発音しやすい
ように変化することです。動詞の音便の
種類は,イ(い)音便(おんびん)・促音便・
撥音便(はつおんびん)です。形容詞の音便
は、ウ音便です。

 五段活用の動詞の連用形が「て(で)」、
「た(だ)」などに続くときや、形容詞の
連用形が「ございます」などに続くとき
に、変化します。

(例)五段活用の動詞「 歩く」
 「 ~ます」に続くときの連用形は
 「 歩き(ます)」です。
 同じ連用形でも「~て(で)」
 「~た(だ)」に続くときに,
 音が変化します。
 
 ・「歩き+て」→「歩いて」
 ・「歩き+た」→「歩いた」
 
【音便の種類】
(1)動詞の音便の種類
 動詞の音便の種類は「て(で)」「た(だ)」
の前の音によって分類されます。
 
 ・イ音便・・・「て(で)」「た(だ)」の
       前の音が「 ~い」の音 
  (例) 急いで・聞いた
 ・促音便・・・「て(で)」「た(だ)」の
       前の音が「~っ」の音 
  (例) 言って・行った
 ・撥音便・・・「て(で)」「た(だ)」の
       前の音が「 ~ん」の音 
  (例) 読んで・飛んだ

(2)形容詞の音便の種類
  形容詞の音便は,ウ音便です。

 ・ウ音便・・・「ございます」の前
       の音が「~う」に
       なる。
  (例)よろしゅうございます。
    (よろしく+ございます)
 
❤音便はこのように動詞と形容詞のみ
 に起こる変化で、ある意味では、
 非常に特殊な言語現象ということが
 できます。
 
アナミズ (2024.04.09)
 
 


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