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2004年3月20日(土)

【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】
「そういえば昨日新八代駅見てきましたよ。結構綺麗な駅舎でした」
 ビールを一気に飲んだ後で思い出したように原田 公司がこのように発言した。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客で盛況である。前田 法重とその推しの面々もいつものように楽しい宴会の最中である。昨日探索を終えて部隊のメンバーと一緒に昼食を食べた後で、原田はまっすぐ家に帰宅する。特に用事もなかったので、借りてきた映画でも見ながらのんびりしようかと考えていたが、3歳で長男の原田 祐一が新幹線が見たいとせがんで来た。今まで新幹線は博多から本州に向かう線しかなかったが、3月12日に九州新幹線の新八代駅-鹿児島中央駅間が開通したのである。なので、新八代駅まで行けば新幹線を見ることが出来るようになったので、格段に新幹線見れるハードルは下がったと言わざるを得ない。そこで原田は祐一を連れて新八代駅まで新幹線を見にいったのである。ちなみに原田には祐一の1つ下に原田 凛という娘もいるが、凛はお出かけしたくなかったらしく、母親の原田 美樹と一緒に家でお留守場をすることになった。
「新八代までは車で行ったの?」
「いや、リレーつばめ乗って行きました。新幹線には乗らなかったのでリレーはしませんでしたが」
 素朴な疑問を中島 一州が尋ね、それに原田は笑いながら答える。元々博多-鹿児島間は特急つばめが運行されており、今回新幹線が開通したので、博多から新八代までが特急リレーつばめが走り、新幹線に乗り換えることになっているのである。基本的につばめに乗って新八代駅にいく人はあまり多くないと考えられるので、リレーつばめに乗っている人は新八代駅で新幹線に乗り換えると考えられる。思っていた通りに新八代駅に着くと、ほとんどの乗客が乗り場の反対側に止まっている新幹線へと移動する。その中原田と祐一はリレーつばめを降りた後、新幹線には乗らずにただただ新幹線を眺めていたのである。程なく新幹線が出発したので、新八代駅を探索することにする。新八代駅は新幹線開業に伴って新しく作られた駅であり、今ふうでスマートな駅舎になっているようだ。新幹線も見たし、新八代駅も堪能したので祐一は非常に満足し、この後は在来線に乗って熊本まで帰ることにしたのである。

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