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二世帯住宅を考える 第9回

9・親世帯の 地域との関わりを 積極的に考慮すべし!        

         と言うお話です。

 あなたは 新築時に90点で20年後に60点の満足度になる家と、新築時から20年後にまで渡って80点となる家づくりとではどちらを好ましく思いますか?

私は設計をするものとして 後者 を明確に選びます。

だから【 子育ての家 】などという短絡的なキャッチコピーが嫌いです。

それは 裏を返せば【 子育てが終わればダメな家 】だと言っていることに変わりないように感じるからです。

【 子育ての家 】の定義が【 子育てが終われば建替える家 】のだという意味であれば提案としては素晴らしいと思いますが、多分そうではないですよね。

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 計画に取りかかる際の 優先順位 によっては当然異なってくるわけですが、ご両親の住まい部分に関して 一般的にはご近所の方が寄り付きやすい レイアウトを心がけた方が良い場合が多いように思います。

・・・・もちろんご両親の性格に依存する判断部分でもあります。

特に ご両親が なるべく閉じこもりがちにならないような心がけは、設計時点から必要に感じる場合が多いようです。

『 今はまだまだ元気だから・・・・。』と現時点を基準にして考えてはいけませんよ。

20年先のことは確実に考慮しておいた方が好ましいという事です。

 だから私は一戸建て住宅においてよく目にする【 子育てのための家造り 】などという、【 短絡的 】で【 安易としか言いようのない 】目線のキャッチコピーが嫌いなのです。

あなた も、【 安っぽいキャッチコピー 】につかまらないように気を付けて下さいね。

【 和気あいあいと二世帯住宅 】とか【 プライバシー重視の二世帯住宅 】とか ふと思いつきましたが、何をもって 和気あいあい となるのか、何をもってプライバシー重視となるのか、キチンと確認して下さいね。

根拠がなければ 単なる客寄せキャッチコピー です。

ですから、私が発信するキャッチコピーも【 疑う事 】から始めましょう(笑)。

しかし家創りは、【 中長期間を  想定して 】計画しましょうね。

 そのようにしておけば、後日 デイサービスが必要になった場合などにもサービスを受けやすい体制が建物として整っていることになりやすいようです。
諸々のサービスの車が寄りつきやすいかはとても重要です。

あくまでも一般的見解ですが。

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医療関係とのお付き合いが結構あるものですから、その辺りのアドバイスをさせていただく事も多々あります。

それで、【 福祉住環境コーディネーター 】という資格も、できてすぐに取得いたしました。

文章にしにくい部分も多々ありますが、必要に応じてご質問ください。

もちろん匿名で結構ですよ。

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以前 木造で完全分離型の二世帯住宅を手掛けさせていただきました。

まだ RC住宅の技術を確立する前(考案中)のことです。

お客様には『 木造ではかなり低いレベルで プライバシーにおける限界があります。』等々 説明した上でのことでしたが、結果的に木造になりました。

しかしそのお客様は、現在お住まいのアパートでは 夜中に外階段を上る コツコツと響く足音が不快でたまらないそうで、2階の子供世帯の玄関に通じる屋外階段はRC造にしました。

夜勤のある息子さんのご両親に対する配慮からです。

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