一から教えると言う事。
私達製菓の世界では、ほとんどの子達が製菓学校を卒業してくる。
なぜかと言うと、
親は・・・
「高卒よりは専門卒」
「資格を取得した方がいいから」
と、安易に大金を子供に注ぎ込む。
現場では、どお言う事が起きているかと言うと、何も出来ないただ2年間学校にお菓子を作りに行きました。
そして衛生概念の無い、菓子作りの基礎も知らない。と言う「世にも不思議な人間」が送り込まれて来ます。
その子達にこちらが給料を払い、一からお菓子作りの基礎を叩き込み、一人前にすると言う、またこれも世にも摩訶不思議な事が行われているわけです。
はたして、製菓学校ってなんなんですか?
そして大金を払って君たちは何を学んできたのですか?
私は今まで色々な提案をして来た。
例えば、高校の進路指導の先生に
「製菓学校の専門学校に行くのを2年先延ばしにして、その間私の店に預けてください」
「その後本当に専門学校に行くべきかどうかを彼等に考えさせてください」
とか。
「もし製菓の世界に入りたいと言う意向がある生徒さんには、ぜひ菓子屋でアルバイトをすすめてください」
「そうすれはその世界に自分が入るべきなのかどうかわかると思います」
とか。
私は再び提案したい。
この先、製菓の世界はどんどん縮小されていきます。
なので、自分がやりたい様な所に(店)に飛び込むのもいいでしょうが、将来的な事を考えると、シェフになって人を使う事を考えなければ、30歳くらいで一人で営むパティスリーを目指してみるのもいいのでは無いでしょうか?