見出し画像

八年付き合った元彼が陰陽師になった話①

これも身バレ防止のために適度にぼかして話ます。あいつは頭悪いし活字読めないから安心して書けるう!!!フウゥ!!!!!

これは私が某ブランドのサポートデザイナーとして業務委託を受けていた頃の話だ。
まずここに出てくるキーワードは三つ
クソ長いから分けて投稿するわ。

◎ドキドキ♡初めての同棲♡
◎母の婚約指輪
◎散らかった洗濯物

下に連れて闇が深くなる仕様。なおこの記事を読んでだいきちの人生の波乱万丈さに哀れみを覚えた腐女子がいたら拙作の宣伝をしてええええええ!!!!!!!面白いと思ってくれたら嬉しいです。(殊勝な態度)

ドキドキ♡初めての同棲♡

まじ碌なもんじゃなかった。くそが。


まずだいきちの就職が決まり、自宅からだと片道二時間でバカかよという距離だった。の割にあたいには彼氏がいるから寮生活とかまじ無理。といきってたので、某都市で二年間の同棲が始まった。
彼氏は専門学校で知り合った、刺青ばちばちの山田◎太朗似のソース顔の男だった。高校時代の元彼がゲイだったこともあり、まともな恋愛というものはこいつが初めてのだいきち。
ゲイを除くと現在含めて三本の男を知っている(最低)のだが、そのうちの二本がまじでクソだった。これはそのうちの特にクソだった一本の話である。(以下山田の名前を敬意を込めてヒモと呼ぶことにする)

ヒモは顔面の出来がたいそう良かった。自慢にはならないのだが、だいきちは割と男運はくそな割に付き合う男の顔だけは評価に値するクズばかり。
なのでヒモも実にモテていた。女がいても関係ないわっていう心強気チワワも何名かいたが、元彼がゲイだった私は、付き合う彼氏が縦割れアナルじゃねえし、ヒモの浮気相手が男以外ならなんだっていいやと謎の余裕をぶちかましていたので、幸いなことにヒモの尻の危機には遭遇したものの、浮気をされることもなく順調に交際。
そしてヒモから将来を誓われたこともあり同棲がスタート。

だいきちの収入が良かったので、そこそこいい部屋に住むことができた若い二人。まさに何も起こらないわけもなく──── まさに順風満帆に陰陽師へのメタモルフォーゼの道を進んでいたわけである。(は?)

身バレ防止で手がけたブランドは言えないが、某ギャルブランドからベーシックブランドまで、だいきちが手がけたアイテムが当たっていただいたおかげで収入がアップ!もちろんアホなので、でへへへへ!!ヒモくんヒモくん!!今月もわいこんなに稼いできたじょ!!!でへへへへへへ!!!!!と逐一報告をしていた。
もちろんヒモくんも働いていた。何やら「今の時代の風が俺に向いてない」とアンニュイな顔して就職しなかったから古着屋のバイトだったんだけども。
そしてタイミング悪くデザイナー業界の上下関係で気が狂い、上からの圧力でメンヘラと化していただいきちは、己が定期的に心療内科に行ったり会社でぶっ倒れたりしていた引け目もあり、「早く時代の風が君に向くといいね」とヒモ全肯定botと化していたのである。

その、時代の風とやらが彼に向くことはなかったんだが、彼の心は強かった。

私がもうデザイナー無理続けられないこの世はくそ私が過ちを犯して新聞に載らないためにも仕事を辞めてやる(アヘ顔ダブルピース)状態で決意を宿して帰宅した夜。玄関を開いたら彼が笑顔でいったのだ。

「俺、お前の仕事を支えるために辞めてきた」

戯け者クソバカやろてめっっっっっっっお前この間光熱費任せたのに払い忘れて着服して私に締め殺されたのにてめえコンニャロくそが何いってんだ縦割れアナルにするぞ!!!!!!!!

「あへえ!?!?!?!?!?!?」←まじでだいきちはこういった

おいおいまじかよ。話がちげえよ二人で二人三脚って言ったじゃん良かったよ通帳分けておいて!!!!!
【急募】ホモ乞食呼ばわりした彼氏が完全体ヒモになった場合の社会的にバレない抹殺の仕方【求むアドバイス】

頭の中でずらっとありとあらゆるヒモとの記憶が走馬灯のように駆け巡る。
「クリスマスにホテル予約した」
「ヒモくん……そんなっ♡♡」
「だから東◎インのメンバーズカードはお前が作って」
「ヒモくん……そんなっ(困惑)(絶望)(血涙)」

「クリスマスディナー予約できなかったから、ちょっといいお寿司やさんいこ」
「ヒモくん♡♡」
「だいきちガチャガチャ好きだろ? ほら、好きなだけびっくらぽんしていいぞ」
「ひもくん……てめえの目ん玉抉り出して代わりにびっくらポン詰めてやろうか……そんな!!!!!」

「クリスマスプレゼントに帽子とコートを買ったんだ」
「ヒモ〜〜♡♡」
「俺の古着屋で買い取れなかった外来品」
「あ!?!?!? てめっ、他人のお古だと!?!?!?」
「だいきち、お前ホテルのベットを前にしておんなじこと言えんの?」
「え、やだなにスパダリみたいなこと言ってんの」
「ホテルのベットだって……誰かのお古だろ?」

甘く囁くなああああああああああ!!!!!!!!!!

走馬灯のように駆け巡る記憶、と言いたいところだったが。直近に重なった地獄のような連続コンボにだいきちのお前への愛情はSAN値ゼロよ。しかし賃貸契約は二年更新。決めたっっっっっあたいはっっっっっ更新と同時に実家に帰って別れるっっっっっ

同棲八ヶ月目、だいきちの戦いの火蓋が切って下された瞬間である。
次回、母の婚約指輪。
──── あなたは本当の地獄を目の当たりにする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?